K's Graffiti

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阪神JF2023予想

寒いのが苦手なので、暖冬と言われたところで冬が嫌なことに変わりはないのだけれど、確かに昼間はエアコン不要なくらいには暖かさを感じることもあって、昨年よりは過ごしやすい気がしないこともない。
それにしても寒さというのは、馬にとってはどのような影響があるのだろうか。夏の暑さが大敵なのは火を見るよりも明らかである一方、寒すぎる年とそうでない年でパフォーマンスに差は生まれるのだろうか。喉鳴りを持つ馬だと、乾燥している季節は厳しいという話は聞いたことがある。ただ、競馬という観点から気候に目を向けてみると、より注目すべきは馬場なのではないかと、ふと思った。

 

まだレース経験に乏しい、それでいて十分に身体が成長していない有望な2歳馬たちを、年末の荒れた舞台で走らせるのはなぜなのだろう、と毎年のように考える。
単純にスケジュールの都合以外には理由が思いつかないが、クラシックを見据えた貴重な時間を過ごすべきところを、早仕上げで過酷なレースを経験させることで却って逆効果になるのではないかと、素人の私なんかは純粋にそう感じてしまう。
流石に、そこそこレベルの能力の馬が秋の2歳重賞から春のクラシックへ直行というイクイノックスのようなローテーションを選んだところで、簡単に通用するほど甘い世界ではないとはいえ、始動戦は年明けから春までの間でも遅いということはない。
昨年の2歳GⅠに出た馬たちと、出なかった馬たち、その後を考えてみると、必ずしも馬のキャリアにとって重要なレースとは思えないのだ。
とはいえ、同世代の中で早い時期に完成度の高さを競うことが悪という話でもないし、2歳で勝って3歳4歳でも大きな活躍を見せてきた馬だって過去には何頭もいるわけだから、競馬ファンとしては将来的な競走能力の高さに期待を寄せるための材料と捉えるしかないのかもしれない。

気候の話に戻ると、寒すぎない、むしろ暖かいということは、芝の劣化が例年よりも緩やかなのだろうと思われる。
それがイコール高速馬場を意味するわけではないだろうけれど、少なくとも寒い年よりは走りやすい馬場状態が維持されているはずだ。
今年は久々に、秋に酷使されていない阪神ということで、まだ開催4日目ならグリーンベルトが存在している可能性が高い。内前をスムーズに回った馬が、そのまま直線で残ってしまうパターンだ。
所詮は経験の浅い2歳たちが作るペースだから、飛ばしすぎて前が総崩れなんてこともあるだろう。ただ、外よりは内のほうがいい、くらいの認識で予想に臨みたいと思った。

阪神JF2023予想

△コスモディナー
△クイックバイオ
キャットファイト
今年の2歳戦はここまで、あまり真剣に見ることができていないせいか、どの馬に素質がありそうなのか自分の中にイメージが出来上がっていない。ただ、評判を見る限りでは昨年のリバティアイランドのような圧倒的な期待馬は出てきていないようだし、このレースが試金石という感覚でも良さそうだ。
能力値が不明なら、あとは枠や脚質、騎手など外的要因で判断するしかない。というわけで内枠の3頭は、とりあえず押さえておこうという考えで印を付けた。

△カルチャーデイ
数少ない2歳重賞での好走馬ということで、一応チェックしておきたいと思った。
1400m未満の経験しかない分、距離不安もあり大して人気にもなっていないが、たとえばレシステンシアだと思えば本命にしたくなってくる。

▲ステレンボッシュ
近年、好走が目立つ札幌経験がある馬で、さらに東京マイルで買っている点も評価したい。
ルメール騎手が乗ることで人気になっているところもあるかもしれないが、馬柱を眺めて他馬と比較してみると、特に消す材料は見当たらない印象だった。

▲サフィラ
1600mの2歳レコードを持つサリオスの全妹ということで、デビュー前から注目されていたのは知っている。
実際のところ、同じ血統構成でも能力が似るとは限らないのだけれど、ここまでの走りっぷりから能力の高さは窺えるので、勝っても不思議ではないと思う。
やや外枠ということで、おそらく内が残りやすいであろう今の馬場で大外から届くかどうかだけ、その末脚に注目したい。

◯コラソンビート
話題のスワーヴリチャード産駒、さらに前走はレコード勝ちで、相当に早熟性が高いのだろう。
能力が本物という前提で考えるなら本命でも、とは思ったけれど、既に4戦している点や気性面が気になるので、対抗までの評判となった。案外、こういう馬が大敗するのも競馬っぽさがある。あるいは、突き抜けて勝ってもいいが。
新馬戦は伝説級であり相手が悪かった、だから運が良ければ4戦している馬ではないはずで、そして前の2頭が出走回避となれば当然、実力トップクラスに違いない……はたして、そんな論理が成り立つのだろうか。

アスコリピチェーノ
頭を取りきれるかどうかはともかく、馬券の軸として考えた場合、この馬が安牌のような気がした。
出生馬が複数いる新潟2歳Sを無敗で勝っていて、舞台適性の高そうなダイワメジャー産駒、なんだかんだ強い馬に乗る時は順当に仕事をする北村宏司騎手という点も、期待値とオッズのバランスで見ると悪い選択に思えない。他の馬が過剰人気になって、分散している感もある。
もともとテンが速くなさそうで、さらに休養明けだから出遅れてしまう可能性はマイナス材料として考えられないこともないが、その手のアクシデントは2歳なら仕方ないで済ませればいい。

 

書いてみて思ったが、やはり私は2歳馬のことを何も知らない。完全に雰囲気で競馬をやっている。
稼ぐ目的ではなく、レースを見るその刹那に楽しめればいいという考えだから、どうしても体調やモチベーション次第で予想が甘くなってしまうところはある。2歳戦はそれが顕著なのだ。

■3連複 フォーメーション(15点)
⑦-⑥⑩⑭-①②③⑥⑩⑬⑭

珍しく点数が多めになってしまうけれど、本当にわからないのだから広げるしかない。
これでも普段の少ない点数よりオッズが付きそうなので、わからないのは私だけではないのだろう。