K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240413)

気づけば皐月賞が目前に迫っている……が、しかし私は悩んでいる。何しろ、前日の段階で本命も対抗も何も決まっていないからだ。それほど競馬歴が長いわけではないけれど、この数年の経験の中において、これほどまでに予想がまとまらなかったことは初めてかもしれない。いつも混戦だの難しいだの言いながら、なんだかんだ買いたい馬の一頭や二頭はいたものだったのに、今回ばかりは優先順位がまるで付けられない。特に好きな馬、気になっている馬、応援している馬など、例年なら頭に浮かんでくる存在がいないこともあって、正直なところ何が勝ってもいいと思ってしまっている。実際、人気が割れているように何が勝っても不思議ではないし、どのような展開になったとしても納得できてしまいそうだ。
とはいえ一切の考えなしに臨むのも、もったいない。せっかくのGⅠなのだから、ある程度は思考をまとめておきたいものだ。というわけで、一応は上位人気馬についての印象だけは書いておこうと思う。まず、紅一点のレガレイラから、同じ舞台のホープフルステークスを制しているGⅠ馬ということで最も格は高いと言えるが、より成長が進んだであろう牡馬に混じってどれだけのパフォーマンスが見せられるかといったところだろう。ルメール騎手が乗れない時点で大幅に評価を下げたい気持ちはありつつ、キレる脚は無視できないし、何より55kgの斤量で出られるのがチートじみている。馬券を買うなら、外すのは相当に怖い。ジャスティンミラノとビザンチンドリームはどちらも2戦2勝の重賞馬で、さらに東京で買いたい雰囲気なので似たタイプに感じる。ただ、ダービーを勝てるレベルの馬なら不向きな皐月賞でも上位に食い込むのがクラシックレースだから、ダービーで本命に考えるレベルなら買うべきだろう。その他、前哨戦で強い勝ち方をしたメイショウタバル、血統的に向いていそうなコスモキュランダとミスタージーティー、勝ちきるイメージは湧かないが軸として安定感を発揮しそうなシンエンペラーなどなど、どうしても候補を絞れない。各路線から集まってきているから当然なのだけれど、どの馬もまだ馬柱がきれいだから、本当の意味での実力が不明なのだ。一目で「モノが違う」と言える馬がいる年は、ライトな競馬ファンからすると恵まれているのだと思う。
これだけ名前を挙げておきながら、まったく触れなかった馬が勝ったらそれはそれで面白そうではある。まぁどのような結果になるにせよ、とにかく全人馬が無事にレースを終えること、それだけを願っている。