K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

神アニメと神回

内なる自分が辞めたい辞めたいと日々発狂しているから、早く辞意を伝えにいこうという意見が胸中に湧き上がり、刻々と気運が高まっているのを感じる。

あまり眠れていないせいか調子の波が下降の一途で、思うように頭が働かない。
創作意欲は高いのに、身体がついてこないもどかしさ。こういうのがストレスの元になるんだろう。
睡眠の重要性は理解しているはずなのに、一度底まで落ちないと生活リズムを戻せない頭の悪さに、ほとほと呆れるばかりだ。
起きている時間の大半を創作活動に費やせる環境にはいないのだから、効率を考え、頭を使っていかなればならない。

 

 

アニメをたくさん見ていると、年に何度か神アニメと呼びたくなる作品に出会う。アニメに限らないけれど、こうして「神」を冠して形容するもののほとんどは、直感的に最上級の評価を与えたくなる。一生忘れないという想いが、自然とこぼれる。そんな作品だ。

最高の評価を下し、神アニメとして認定するに至る理由は、比較的簡単に表せるのではないかと思う。全体の構成が素晴らしくて、突出した神回があること。私にとってはたぶん、それだけ。
評価するのは自分であって、結局は主観だから、作品に対する感想は千差万別なのだけれど、「神」が降りてきた場合については、その限りではないかもしれない。個々人の感性を超えた価値が認められた瞬間、それは「神」となるわけで、そこにはある程度の普遍性が存在する。そんな気がしている。


神アニメというのは作品全体についての評価で、年に一つか二つあればいいほうだと思う。一方で、単体の話に対しては神回という言葉が当てはまり、これは各クールに何度か目にする可能性がある。
私の場合、印象的な神回は脳の奥に刻み込まれているらしく、その話がどんなものだったか想いを巡らせてみると、具体的な話数まではっきりと思い出せるのだ。
すぐに出てくるものを、ちょっと挙げてみる。

など、他にもたくさんあるけれど、こうやって並べてみると神回オーラで目が潰れそうになるし、思い出すだけで感傷的になる。
過去に見てきたアニメを振り返ったときに、無視できないものばかりだ。
これらに出会えただけでも、人生の幸福度は上がるんじゃないかと私は思う。アニメの力って、すごいものだから。
ちなみに、ここに書いたのは神回の中でも特に突き抜けていると感じたものなので、作品によっては毎回神回なんてこともある。


どうして、神回は神回なのか。これはもう、段違いに心が揺さぶられるからとしか、言いようがない。揺さぶられるに留まらず、ぐちゃぐちゃにされることもある。
見た瞬間の衝撃、見終えてからの強烈な余韻。それらが一定の水準を超えたとき、ほとんど無意識的に神回という判定になってしまうものだ。
先日、見たアニメに点数をつけているという日記を書いた。神回が登場した後は、そのアニメに補正がかかって高アベレージになりやすい傾向があるということを、付け加えておきたい。


それにしても上に挙げた神回たち、こうやって見てみると、物語の終盤が非常に多いことがわかる。神回となり得る要因として、そこまでのストーリーで積み上げてきたものの解放や昇華、伏線の回収などが強い働きをしているから、言ってみれば当然のことなんだろう。
終盤に神回が登場するアニメは、スタッフの熱意が伝わってくるような気がして、だから印象にも残りやすいのかもしれない。

逆に一話目から神回扱いできる作品は、稀に出てくるけれど、かなり珍しいほうだ。そのままの調子で最後まで走ってくれたらいいのに、という願いは、なかなか果たされない。
そういう意味では、『進撃の巨人』がいい線をいっているかもしれない。


以前は、こんな風に「神」を気軽に使ってしまっていいものかと、抵抗感が強かった。悪く言えば、非常にオタクっぽくて気持ち悪い。なんでもかんでも神、というのは作品を軽視し消費しているような気がして、快く思えないでいた。
ただ、素晴らしいと思ったものを表現するときに、これ以上わかりやすい言葉はないんじゃないかとも思う。作品が持つ、一つひとつの要素を取り上げて熱弁するのなら、使う必要はない言葉だ。けれど、率直な感想を述べる際に、難しく考えても仕方ない。
最上のもの。「神」を使えば、それを端的に示すことができる。

ただやはり、あらためて考えると「神」を押しつけるのは独り善がり感が強い。他人に作品を薦めるときには、安易に使いたくない言葉だ。
しっかり紹介しようと思うのなら、作品への誠意と深い思考を伴って、内容に寄り添った言葉を並べてみたほうがいいんじゃないかと、今はそう感じる。

 

 

本日の絵

20200527

昨日は絵を休んだので、その分それなりに時間をかけるやつ。
ここ一週間くらい、いくつかペンを試してたけど、これが一番使いやすいな。