K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

今年もアニメに向き合って

昨夜、新年最初のアニメは何を見ようかと思ってAmazonプライムを眺めていたが、新作はまだ配信されておらず、けれど2020秋の消化というのは気分が向かなかった。
さてどうしようかというところで、ちょうどいい作品を見つけた。


『BURN THE WITCH』という劇場作品が、プライムでは3分割で配信されていた。アニメ3話分よりも若干短いくらいの長さで、一気に見てしまった。
昨年の公開直後くらいだったか、面白いという話をTwitterで見かけていたので、興味はあったのだ。ただ、他に見なければならないものが多くて余裕がなかっただけで、今まで放置することになっていた。
ひとつのアニメ作品に向き合うにあたって、1クール12話分を見ようとすると5時間は拘束されることになって体力を使うから、なかなかに腰が重くなりがちだ。
ちょっと空いた時間に見るなら、こういう劇場作品の長さがちょうどいい。
評判通り、とても面白い作品だった。

原作はあの久保帯人ということで、相変わらず中二心をくすぐるようなセンスが抜群に発揮されていたように思う。わくわくする世界観に、開始数分で引き込まれる。
専門的なことはわからないが、素人目にもわかるくらいには、力が込められて作られていたと思う。飽きさせない演出や、スッと入り込んでくるキャラクター同士の関係性。映像面に見所たくさんという印象を受けた。
続編を期待したくなる終わり方に、今後の楽しみが増えたような気がする。今年の最初のアニメをこれに選んで、本当によかった。


前期は楽しく見られる作品が多かったため、自分でも驚くほど本数が増えてしまった。アニメを見ることは幸せではあるけれど、時間という視点から捉えるなら固定費のようなもので、見れば見るほど負担が増えていく。他のことをする余裕が削られていく。
私が目標としている場所に至るためには、これから先、時間のかかる課題を数多くこなさなければならない。いずれは、アニメを見る時間をもっと減らさなければならないだろう。
今期も気になっている作品は多い。しかし、前期からの続きや続編モノを除けば、あれもこれも、という風に手を出すのは躊躇する。

流行り廃りの激しい世の中であるから、話題作は見逃さないようにしつつ、自らの琴線に触れる作品はしっかり押さえておきたい。
もはやベテランの領域に突入しているアニオタ歴を活かして、上手いこと選別ができるかどうか。
今年一年を占う2021冬アニメ視聴生活が、いよいよ始まる。


ところで、随分と前から待ち続けている劇場作品が今年の春にかけて公開予定なのだけれど、緊急事態宣言とかで映画館の営業が止まってしまったり、外に出るなムードが蔓延してしまったりする可能性が出てきて、個人的には残念でならない。
願わくば予定通り公開という流れになってほしいところではあるけれど、あまりに自粛の圧力が高まると興行収入が厳しくなるだろうし、また延期という判断が下されるのではないかと懸念している。
いくら配信が充実した時代になっても劇場で観る没入感に敵うものはないので、映画くらいは許してくれという感じ。

まぁ個人の意思とは関係なく世の中の状況が決めることなので、もどかしい思いだ。