K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

あたたかさ

長かった正月休みもついに終わり。
一週間と少しぶりに実家を出て、自宅に戻ってきた。
ちょっと怠けすぎたような気もしているので、自分のペースを取り戻すために数日はかかるかもしれない。


久しぶりに一人きりの空間、時間を感じてみて思ったのは、何よりも実家の温かさだった。
床暖房が稼働しているため物理的に暖かいという点もあるけれど、そんなことよりもずっと印象的なのは、人の心に触れたことで感じる温もりだ。
気軽に話せる。相談できる。食事が出てくる。いつも私のことを考えてくれる。私は今、人生で最も両親のありがたみを感じているのかもしれない。
直接は言葉にしないけれど、顔色で、態度でわかるのだ。どれだけ気にかけてくれているかということに。常に心配しながらも、信じてくれいるということに。それを思ったら、涙が出そうになった。
親は私のことが何よりも大切だし、私は親のことが大好きなのだ。それが実感できるだけで、私が生まれ育てられきたという事実に、十分な意味が与えられる。
この家の子供でよかった。そんなこと、数年前なら恥ずかしくて考えることすら憚られたけれど、今なら心の底から想うことができる。

実は、この文章を書いている間に感極まって涙が溢れてきた。こんなことで泣いてしまうなんて、どれだけ涙腺が緩くなってしまったのだろう。
けれど、まったく不思議な感じはしない。私は本質的に、家族の話に弱いのだ。
いとも簡単に感傷的な気分に浸れるし、こうやって感情を発露できるようになる。
それは創作を楽しむ際にも言えることで、いまだに私の中にとって原点にして頂点なのは、CLANNADなのだ。
恋愛よりも、人の死よりも、家族の温かさこそが一番心にくる。

今だからよくわかる。私はとても愛されて育った。
これは私の特権だ。この感覚は普通の人にはあまり理解できないかもしれない。世の中には親の愛情、家族の温もりを知らない人がいて……その人にだって幸せの形があるはずだ。それでも家族というものの絶対的な重みに代わるものはないのではないかと思う。いい意味でも……悪い意味でも。
私はありえないほど恵まれていた。離れてから初めてわかる幸福度というものがあるのだと、知ることができた。

さて、だいぶ落ち着いてきたので、やや短いが今日はこれくらいにしておこう。
一人暮らしをして初めて知る親の偉大さの次は、帰省をして初めて知る家族の温かさだった。