K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

頭を使うと腹が減る

実家に一時帰宅して例のブツを回収することができたので、いよいよ確定申告に臨めるようになった。
なお、事情があり両親ともに確定申告が必要なのだが、紙から電子へと切り替えるためにPCやスマホを前にうんうん唸っているのが面白かった。数十年後の自分の姿かと思うとあまり笑えないかもしれないので、歳を重ねても柔軟に生きられるようにしたいものだ。

 

帰宅すると既に日が暮れそうな時間帯だった。随分と日没が遅くなったとはいえ、まだ風が吹けば肌寒い季節だ。
まったり生きているとあっという間に一日が過ぎ去ってしまうので、やると決めたことにはすぐに取りかからないといけない。そういう意識が少しずつ芽生え始めているのがわかる。

先日から断続的に続いている、とある人間とのやり取りの中で、新たに進めてほしいという作業を依頼された。この日記を書いている段階では既に完了しているので、内容的には難しくはなかったわけだけれど、実際のところ、かなりの労力を費やすことになった。
まず、これまでの依頼内容とは少し性質が異なっていたことと、作業量的には最大であったこと、などが作業開始時点で見積もった工数を上回った大きな要因で、さらに過去の似たような成果物を参考にしてくれという話だったから、形式的な部分をコピーするのに頭を使わなければならなかった。
私は、言うなれば基礎能力の高い素人のようなものなので、コツを掴むまでは早いし効率も悪くないのだが、まだツールを扱いなれていなかったり必要な知識を持っていなかったりするから、現時点では半人前にも満たないというのが実情だ。
その点は相手もわかっているから、今日中が期限なんていう要求はしてこない。実際には二時間程度で済んだから問題はなかったわけだけれど……それは私に高めのモチベーションがあり、集中力を発揮することができたから可能だったことだ。
まぁしかし、知らない「型」一つひとつ学習していき実践していく流れは、なんというか知的好奇心を満たすのには十分な、貴重な機会でもあったわけなので、思いきってやってみてよかったと感じている。
これで次回からはある程度、短時間で結果を出すことも可能となるだろう。

このように覚えながら、すぐにアウトプットしていく作業は久しぶりのことで(イラストの学習も似たような過程ではあるが、あれは自主的な作業なので時間を気にする必要がないという点で異なる)、思いのほかエネルギーを使ったようだ。
このところ意識することのなかった本格的な空腹感というやつの力強さを思い知ったし、頭脳労働の果てに辿り着く放心状態のような感覚に懐かしさを覚えた。
あまりにも疲れてしまったので、日記を書き始めるまでには時間が必要だった……というか本当に書けるのか不安なくらいで、半ば諦めてしまおうかとネガティブな思考が一瞬よぎったくらいだった。
結局、食事を摂ってゲームをして、そこそこの休息を経ることで及第点レベルの文章を紡ぎ出す活力は復活したからよかったが。

よく考えてみると21時半頃に開始して、この部分を書いている現在は21時50分にしておよそ1,300文字くらいなので、時速3,900文字ということになる。私の絶好調時の平均が時速3,000文字程度ということ考慮すると、それを遥かに上回っていて何かがおかしいとしか思えない。
疲労回復明けとはいえ、これは……つまり、激しく頭を使ったことで長らく眠っていた思考のエンジンが息を吹き返し、適度な休息を取ったおかげでいつになく全力全開でアウトプットできる状態になっているということ……なのだろうか。
ある種の状態異常で、きっと寝たらリセットされるに違いないのだけれど、これは受験で小論文に取り組んでいた時のような、瞬間的に思考が整理される快感に近いものがあって、まだ自分にもこんな能力が衰えずに残っていたのかと思うと、なんだか嬉しくなる。

そんなこんなで使える一日ではあったが、想像以上に頭の働きがよくなったことで、少しだけ元気が湧いてきた気がする。
まぁこの日記の内容自体は昨日も書いたように勢いで書いたもので推敲できていないから、質自体は高くないだろうけれど。