K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

外出予定は体力デバフ

直近半年ほどは毎月の通院となっている歯医者に、今日も行ってきた。
通い始めたのは一昨年の秋、奥歯の大きな虫歯が発覚してから、治療およびアフターケアの定期クリーニングという形で世話になっているのだけれど、昨年の秋から年末にかけても同様に虫歯が見つかって新たな治療が必要となったり、以前の治療部分が神経過敏気味になってしまったり、月イチでの通院を余儀なくされていた。

 

通うこと自体は、面倒ではあるものの別に構わない。
歯の今後を思えば、行くたびに口内を洗浄してもらえるわけだから好ましい習慣ではあるのだろうし、毎度1,000円ちょっとの支払いで済むから大きな負担というほどでもない。
ただし、これは客観的な評価に過ぎない。
歯医者の予約が入っている当日の心境としては、非常にネガティブな側面が上回っていると言っていいのだ。

身支度を整えて外出するための必要エネルギー量というのは、その人が外向的か内向的か、あるいは社交性の多寡などによって決定する。
毎日のように、外の世界で過ごす時間が在宅時間を上回っている、休日には外出しないと気が済まない……そんな人間であれば、月に一度の予定くらい余裕でこなせるだろう。
ひょっとしたら、外での用事のついでに、予定と予定の合間に歯医者の予約を入れるなんていう芸当も一般的なのかもしれない。
私には無理な話だ。

特に何もない通常の生活を続ける前提ならば、一か月のうち私が外に出る回数というのは片手で足りてしまう場合が多い。
これは、冬場以外で実施している夜間の散歩はノーカウントとして、日中の外出回数に限るものだが、基本的には食料の買い出しと、たまにある実家への帰省、あとは通院や散髪などイレギュラーな用件で占められる。
コロナ禍以降では極端に珍しいというわけでもない生活スタイルだとは思うのだが、それでも全体からすればマイノリティに違いないだろう。
もう久しく、目を覚ましてから慌ただしく出かける準備をして目的地に出向くという「当たり前」の日々を経験していない。

 

今日のクリーニングは特に問題なく終了し、治療後の状態に改善傾向が見られたことから、次回の予約は来月ではなく三か月後となった。もう冬は去り、花粉が舞い散る季節も過ぎつつある、春が後半に入った頃だろう。
毎月の恒例ではなくなるということは、つまりクリーニングの頻度が落ちてしまうということであり、自らのメンテナンスを怠れば再び虫歯が生じるリスクも出てくる。
昔はいい加減にしていても虫歯になることなんてなかったのに、ここ数年で口内環境が変わってしまったらしく、油断していられなくなった。
もちろん努力はするが、次回の通院時に新たに指摘を受けないよう願いたいものだ。

さて、実のところ歯医者に赴くにあたって、今日は莫大なMPを消費したと言っても過言でない。
外が寒い上に、最近は昼頃から夕方過ぎまで睡眠を取る歪んだリズムで生きていたから、午後の予約時間に活動できるよう調整するのは至難の業だった。
結局、十分な睡眠を確保することはできそうになく、普段の半分ほどしか休眠できないまま昼過ぎに起き上がった私だけれど、歯医者での予定を終えて帰宅後してからの状態は最悪の一言だった。
眠いは眠いのだが中途半端で、ガッツリ眠れそうな感じはない。しかし、身体は疲れていて他に作業ができそうな気もしない。
数時間の仮眠を経て、夜のうちに起きることになったのはいいが、全身が気怠さを感じている。仮眠ではMPが回復しないのだ。
経験則から、明日と明後日を普通に過ごせたとして、ある程度まで元気が戻るとすれば月曜以降になると思われる。
やはり外に出る予定というのは、今の私にとっては、あらゆる調子が崩れる害悪要素でしかないのかもしれない。