K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

日常すら非日常

昨晩は眠かったのに寝付けず、目だけ瞑った状態で数時間の静寂を我慢した。それでも眠ったのと似たような効果はあるらしく、徹夜とは違った気怠さを感じつつも、今日の活動が始まった。
時刻は4時を過ぎたくらい。いつものように散歩に出る。まだ少し暗い時間に出ないと、この季節は気温が上がって苦しくなるから仕方ないとはいえ、もともと5時起きの習慣として設定したから、生活リズムが死んでいたほうが却って実施しやすさがあるような気がする。

 

今日はいつもよりペースを抑えめに、より脚の動きを意識したウォーキングを試みたのだけれど、結果的なタイムは普段と大差なかった。
数分で呼吸が激しくなるくらいのハイペースだと、もしかすると思っていたよりも途中のスピードが落ちてしまうのかもしれない。
今日はほとんど信号に引っかからなかったから、それも影響していそうではあるけれど、次回からは疲れすぎないことを念頭に歩いてみたいと思った。

家に戻ってからは、汗で湿った服を着替え、まずストレッチを行う。
それなりに時間をかけて、ゆっくりと、負担をかけた部位を伸ばしていき疲れが残りにくいようにするのだ。
運動後のストレッチが十分でないと、余計に筋肉痛を感じたり痛みが長引いたりするから、運動そのものと同じくらい重要な過程となる。
身体が温まっている状態なのでスムーズに伸びやすく、疲れた箇所を解放するような感覚があるので気持ちがいい。

次に行うのは食事だ。
効率的に筋肉を付けるには、運動後に糖質やタンパク質を摂取するのが望ましいとのことなので、まぁ普通の朝食ではあるのだが時間が経たないうちに食べることにしている。
プロテインのようなカラダ作りに適したアイテムは持っていないため、本格的とは言えないだろう。本気で体重を増やすためには、導入したほうがいいのもわかってはいるが、継続的に摂取する必要があるだろうし、予算的な意味も含めて、なかなか難しいものがある。

 

朝早い時間の出来事というのは、夜になると昨日のことのように感じてしまって、特に昼寝を挟んだら昨日と言っても差し支えないようにも思う。
散歩を終えてから日記を書く夜までの過ごし方は、実のところほとんど印象に残らない日が多い。運動による体力の減少が理由で、始動にエネルギーを使う作業が行えず、なんとなくPCの前に座って冴えない頭でアニメを見るか、ベッドに横になってスマホの画面を眺めるか、そのどちらかが多い。
一日を振り返ろうとしても、気づいたら暗くなっていた……そんな不思議現象ばかりを経験している。

今日の昼間は、しかし買い出しという大きなイベントがあった。
人との交流がない私にとっては、ただスーパーに出かけるだけでも非日常寄りの出来事なのだ。
早朝とは打って変わって、日差しが眩しい外の空気は私の肌に強く夏を感じさせた。
一歩一歩が暑くて重い。数時間前の疲れが影響しているのはもちろんなのだが、純粋に気温の高さが運動能力の低下をもたらしていて、想像していたよりも大変に感じた。
行きはまだマシで、帰りは重い荷物を背負い、または手に抱えることになるから、貧弱な身体には非常に厳しい。
頻度は二週間に三回程度なので、それなりの量を買い溜めするのだけれど、飲み物などの重いものは背中のリュックに入れて、入らない分を手に持つ。総重量は、だいたい6kg〜10kgの範囲になるが、とにかく痩せている人間にとって荷物を運ぶのは全身への負担が大きいから大変なのだ。
たとえば、標準的な体型の人が普通に歩くために必要な筋力というのは、どれだけ私が厳しいトレーニングを積んだとしても届くものではない。仮に、自分の20%ほどの重量を背負って歩くことになったら誰でも苦しいとは思うけれど、重量を割合ではなく絶対値で考えるとしたら、物を運ぶのは重い人のほうが絶対的に有利だ。
極端な話、50kgの人にとっての10kgは100kgの人にとっての20kgに相当するが、前者にとっての20kgや後者にとっての10kgを想像すると、その差がよくわかる。荷物が重くなればなるほど、細身の人間はまともに歩けなくなってしまう。

夏としてはまだまだ、という程度の日にこれなのだから、来月の猛暑で買い出しを余儀なくされた時には、どれだけの地獄が待っているのだろうと、今から恐ろしく思う。