K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

不健康体ゆえに

毎度のことだが、一週間ぶりに外出したら疲れてしまった。食料の買い出しに、ほんの少し、数kmを歩いただけだというのに、きっと明日か明後日には脚が筋肉痛を訴えてくるだろうと自然に思える程度には「やりきった」感がある。実際には何かを成し得たわけではないのだが。
体力の低下が著しい。しかし、運動として散歩を習慣化するにはまだ肌寒いような気がするのだ。モチベーションを考慮すると、来月までは我慢しなければならない。

 

あまり動いていないせいだと思うが、もともと少ない筋肉がさらに減少しているように感じる。
というのも、たまに体重計に乗って身体の状態をチェックするのだけれど、久しぶりに成人以降の最低体重タイを記録してしまったのだ。
前回、体重計がこの数字を示したのは一月の下旬だったが、そこから最大で1.5kgの増加はあったものの、ちょっと気を抜いただけで簡単に元に戻るのだから太るのは本当に大変だ。
まぁこれくらいなら食事で変わる範囲だから誤差かもしれないけれど、なるべく計測する条件は寝起きの空腹時にしているから、影響があるとすれば小腸および大腸の内容物くらいのものだろう。これはせいぜい数百グラムと考えられるため、1kg以上の差があれば明確に体重の増減があったと捉えて問題ないように思う。

ここ数日を振り返ってみると、とにかく睡眠に費やしているエネルギーが多い気がした。
起きている時間、私の活動は身体をほとんど動かさないものばかりだし、いわゆる頭脳労働的な側面はあるかもしれないけれど、学生時代のように長時間の勉強というわけでもないから、たかが知れている。
一方で、睡眠は物凄い。脳内の整理から身体の修復まで、その時間は生命維持に必要な様々な役割を担っているだけあって、覚醒時の大した活動をしていないタイミングよりもエネルギー消費が大きいのではないかと思う。
あまり食べずに寝てばかりいることも相まって、痩せるつもりがないのに自然と身体が軽くなっていくから困ったものだ。

ただ、コロナ禍の到来直後と比較すると体重の減少にも限界が見えてきているように思う。
当時、私は平日の朝と夕方を一般的な労働者として通勤に費やす社会の歯車だった。往復で最大三時間ほど必要な遠距離通勤には心から辟易していたものの、運動という点から考えれば悪くない習慣でもあったのだ。あの頃から極端な痩せ体型ではあったが、一定のレベルで筋肉量は維持できていた。
しかしテレワークが推奨されるようになって、自宅から仕事をするようになると、身体に大きな変化が表れる。みるみる、体重が減少していったのだ。
2020年以前の最大値から、あっという間に8%近く体重が落ちた。使わない筋肉が削ぎ落とされていき、次第に輪郭の細さに磨きがかかっていく。脂肪を溜め込みづらい体質なのも手伝って、より一層、寒さへの耐性が落ちた。
今後、しばらく会っていない知人と再会した暁には、ちゃんと食べているのか心配されること必至だろう。

現在、上の最大値を基準にすると、13%から16%近く減少したところを前後している。
もう、ちょっとやそっとのことでは、かつての肉体を取り戻すことはできないだろう。けれど、過去半年ほどの変遷を見る限りでは安定感というか下げ止まり感のようなものがあるため、これより急激に痩せていくことも考えづらい。
お茶とコーヒーしか飲まないし間食は皆無とはいえ、一応は栄養バランスを意識しながら毎日食事は摂取しているわけだから、当たり前のことではある。

 

ふと、気になってTwitterで検索してみた。
意外と、私と同じような身長体重の人間が存在していることに驚きつつ、やはり不健康には違いないと確信した。
BMIにすると14.5……健康的な人間からすると、どうやって生きているのか不思議で仕方ないようだ。