K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

実感のなさ

外に出れば暑いから夏が来たなぁと思いはするのだが、そもそも外出する機会が少ないので、心から夏というものを実感できているわけではないような気がする。
もちろん、冷房の電源を切れば普通に死ねるくらい室温は上がるし、気を抜いていると脱水症状気味になって頭痛に悩まされることになるから、主観的にどう感じているかにかかわらず夏は夏でしかないわけだが。

 

時季というものに対する感覚が鈍くなっていると、自然と気持ちの切り替えも難しくなる。
もう下旬だというのに、まだ六月を終えたような気がしていないし、もっと言うと気分は四月頃からずっと変わらず停滞している。
別に、こういう季節の変化に対する気持ちの遅れは珍しいことではなく、過去に何度も経験がある。放置していたら、そのうち勝手に補正が働いて季節相当の気分になるはずだ。
ただ、最も困るのは時季によって変わる出来事に触れるのが致命的に遅れてしまうことで、具体的には、たとえば新作アニメを見る気が一切起きなくなる、などの問題が発生する。モチベーションが湧いてきた頃には次のクールが始まりそうになっていて、見る時間を作れず結局はスルーすることになる。

自覚とは関係なく、暑さは確実に身体への影響を及ぼしているもので、夏にありがちなのは食事をはじめとした日常的な行為への意欲減退だ。
食欲は……もともと私にとっては頻繁に感じるものではないけれど、これまで後回しにしがちだったスタイルが暑さで好転するはずもなく、このままではますます痩せていく予感しかしない。
冬と比べて汗は出るものの、寒さによるエネルギー消費がない分、どちらのほうが基礎代謝は高いのやら……という感じだが、まぁ一般人と比べたら誤差レベルだろうし、栄養不足という事実に変わりはない。

 

まるで、ずっと夢の中にいるような、それくらいに現実味の薄い私の空間と生活は、いつまで続くだろうか。
ここ数日……というかここ数週間と言ってもいいかもしれないが、一年以上も難なく続けてきた日記すら満足に書けない状態なので、いつの間にか問題視するべき事態に陥っている可能性が高いのかもしれない。
22時に更新という風に決めているので投稿予約だけは設定しているわけだが、連日のように間に合わずに空の記事がアップされてしまっている。
流石にその程度なら気合いで即座に改善できるはずだから、なんとかしたい。

根本的なところからいくと、単純に日々の細かい出来事において変化が乏しすぎるため、自ら刺激的な出来事を作り出していくか、刺激的な事象に飛び込んでいくしか、気持ちのいい打開策はなさそうにも思える。
まぁそんなものがあれば、とっくに触れようとしているような気もするから、後者は望み薄といったところだろう。
すると前者になるわけだが……はたして、この空虚というか抜け殻というか、朽ちかけている私の心の中から、そんな気前よく爆発力を生み出せる材料を見つけ出すことができるだろうか。
今のところ自信はないけれど、それしか道がないのであれば、遅かれ早かれという話でもある。
せめて、夢から覚めたら、また夢の中だった、なんてことにはならないようにしたい