K's Graffiti

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キャンサー杯結果

ウマ娘の対人イベント「キャンサー杯」の決勝戦が7/28に行われた。
先月までとは異なるスケジュールで開催され、準備期間や出回っている情報量などからガチで勝とうとするなら過酷な育成を強いられる大会だったというのが一番の感想なのだが、ネガティブな想いは先日の日記にて吐露したため、本記事では結果と育成したウマ娘たちを記録しておくだけに留めようと思う。
……それにしても「蟹座」は終わってしまっているのだけれど、来月以降の開催時期が非常に気がかりではある。

 

まずは画像にて、結果から。

結果①結果②

過去の二大会よりも明らかに疲弊していた今回は、これまでで最も勝ちたいという気持ちが強くなっていた。だから、無事に勝つことができて心から安堵したし、嬉しすぎて泣きそうになったくらいだった。

何が大変だったのかは以前にも書いたので詳しくは省略するけれど、とにかくメタが回りきった先にある世界最強エルコンドルパサーの育成に尽きる。
コンセプトは、ポジションキープ*1が外れてから終盤のスパートに入るまでの間に、速度スキルを複数発動させて2位以上に上がり、中盤から終盤へと変わった直後にある最終直線に入ったタイミングで、加速度上昇の固有スキル「プランチャ☆ガナドール」を発動して一気に突き放す……というものだ。

同じようなことは他の脚質でも有効な手段で、たとえば逃げはセイウンスカイの持つ「アングリング×スキーミング」、差しと追込は「豪脚」および「乗り換え上手」、追込は「迫る影(直線一気)」といったスキルが多く使われていた。
他にも、メジロライアンの「レッツ・アナボリック!」や全脚質において「一陣の風」は強力な加速スキルではあるものの、「豪脚」「乗り換え上手」と同様に発動タイミングがシビアであり安定しないため、基本的には逃げ(アングリング×スキーミング搭載)か先行(エルコンドルパサー)のほうが勝率を出しやすい環境となっていた。

ここで重要なのは、中盤スキルを大量に発動した先行は終盤開始時に逃げを捲って1位に上がることができるという点であり、育成準備期間の初期から中期にかけて流行していた、「セイウンスカイスマートファルコンといった強い固有+地固め持ちの逃げ」に対する「蓋」が役割を失ったことだった*2
また、仮に終盤開始地点においてセイウンスカイが1位、エルコンドルパサーが2位であると、逃げの終盤目標速度では府中の長い直線を逃げきることができない場合がある。「固有スキルを発動したセイウンスカイは絶対に負けない」という考え方*3も、エルコンドルパサーの台頭によって崩壊することとなった。

というわけで、とにかく勝率を上げたいなら強いエルを作る。それだけのことだったのだ。
出遅れや枠順、スキル不発にドン詰まりの事故など、負ける要因を挙げればキリがないけれど、強く育てればそれだけ勝つ確率は上げられる。多くのプレイヤーは地獄のエル育成にハマっていったに違いない。

 

以下、ジェミニ杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:エルコンドルパサー

エルコンドルパサー①エルコンドルパサー②

最強のステータスとスキルは決まっていて、あとはどれだけ理想に近づけるかを追求するだけの育成だった。何度やり直したのかわからないし、最後まで自信を持って完成形と言える個体は作れなかったけれど、もう同じレベルまで仕上げるのは無理だと判断して送り出した「私の」最強エル。

SSRサポートが不十分だったこともあって、ステータスの伸びとスキルの取得方法に悩み試行錯誤する羽目になったが、最終的には以下の編成で決まった。
マイルSと先行コーナー○を因子継承できた回だけしか可能性を感じられないのが最もつらいところで、過去に数回した選んだことのなかった「あきらめる」を数十回も押すことになるとは思わなかったが、ともかくそれなりに勝ってくれるエルが出来たので良かった。

エルコンドルパサー・サポート編成

 

二枠目:スマートファルコン

スマートファルコン①スマートファルコン②

メタ回り初期の最強ウマドル。
結局、予選ラウンド終盤ではほとんど勝つことはなかったけれど、逃げを入れない選択肢は安定感が下がる気がしてしまって、使い続けることになった。

エルの育成は何度もやり直しが可能だったけれど、ファル子に関してはセイウンスカイ未所持のため毎日3回のレンタルに懸けるしかなく、地固めガチャという圧倒的ストレス源があったので別の意味で頭がどうにかなりそうだった。
この個体も完成形とは言いがたく妥協の妥協レベルではあるのだが、ルームマッチで走らせてみた感触では他の個体よりも仕事をしてくれたので、予選から決勝までほぼ固定することに……「アングリング×スキーミング」にこだわらないのであれば多少は楽になったと思うし、結局エルに勝てないのだから不要だったわけだけれど、当時は勝つために必須だと考えていたので仕方ないね。
……と思ったけれど、芝10因子も自前で持っていないから無理だったわ。ガハハ。

 

三枠目:ナイスネイチャ

ナイスネイチャ①ナイスネイチャ②

タウラス杯終了時に、デバフ役ではなく勝てるネイチャをいつか育てたいと思ったのだが、実は適性外のマイルにおいてこそ、その真価を発揮するのではないか。決勝登録の前日にふと思いついて急造した、この「豪脚アナボにらみネイチャ」だが、想像以上に強かった。

スタミナを甘えている人がかなり多かった印象で、デバフ特化にしなくても「八方にらみ」は十分に刺さる。あとは差し特有の運ゲーに勝つかどうかという話になり、本当は「一陣の風」も取得したかったのだがテイオーイベントが完走せず、安定性には不安が残った。
しかしステータス自体は理想に近いため、全員が加速スキル不発であれば普通に勝てるくらいには強く、「豪脚アナボ」がドンピシャでハマればエルさえ差せるスピードを発揮することがわかったので、このネイチャに関しては比較的自信が持てるようになった。前が詰まっても詰まらなくても一定の仕事をしてくれるという点で、他の差しよりも評価したい。

 

その他:グラスワンダー

グラスワンダー①グラスワンダー②

ネイチャを作る前の暫定的な決勝メンバー候補であった、誰でも育成できる量産型グラス。いいタイミングで加速スキルが発動すれば勝つし、そうでなければ勝たない。
意外にも悪くない成績を出していたけれど、自分のエルが弱かった予選前半の試合が大部分なので、あまり参考にはならないだろう。

芝SマイルSはとても偉いのだが、結局いくら突き詰めてもスキル発動ガチャ次第ということで、お役御免となった。

 

決勝レースは、逃げ2先行3差し4という脚質分布だった。
展開としては、まずファル子がハナを奪うことに成功し、エルは先行内では真ん中の位置で被される可能性もあったが、中盤スキルの差で前に出ることができた。最終コーナーでは自分のファル子とエルが先頭を競り合う形となり、この時点でほぼ勝利を確信。最後の直線ではエルが突き抜けて、あとは差し軍団の加速がどうか、といったところでネイチャの「豪脚にらみ」が発動した。
最終的には1着エルコンドルパサー、2着ナイスネイチャ、3,4着は相手のウマで、5着にスマートファルコンという結果で終わった。

予選勝率は80戦69勝で86.25%といったところだが、最初から決勝メンバーで挑んでいればジェミニ杯と同じく90%超えはできたと思っている。
まぁマッチング運が大きいゲームなので、負ける可能性も大いにあったはずだけれど、勝つために最善を尽くすことには意味があるし、そうでなければプラチナ称号三冠という栄光を手にすることはできなかっただろう。
実際の競馬でも意識される三冠という数字には、何か特別な価値を感じていたので、チャンピオンズミーティング第一回大会からの三連覇という成績には、ただのゲームとは思えないくらいに満足感を覚えている。今後も、もちろん四冠、五冠……と目指していくつもりではあるし、最終的には十二冠という夢に向かうことになるのかもしれない。

まずは次の「レオ杯」に備えて、ぼちぼち因子周回を始めることにしよう。

*1:中盤の一定距離までは各脚質に合ったポジションに留まろうとする仕様。

*2:逃げが複数いてハイペースで走った場合は先行との距離が開くため、エルがコーナーで追いつけないパターンも一応は存在する。

*3:後ろの脚質が完璧なタイミングで加速スキルを発動できれば勝てることはあるが、せいぜい10%程度なので現実的ではなかった。