K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

レオ杯結果

ウマ娘の対人イベント「レオ杯」の決勝戦が本日8/29に行われた。
スケジュールは前回と同様に月末だったが、結局のところ、やることは変わらない。
ある程度ルームマッチを使った検証が進んでからは、おおよそ理想的な編成や育成方針や固まったので、あとは上振れを祈りながら育成を続けるだけ。
エルコンドルパサーに苦しめられた先月ほどは精神的なダメージがなかったけれど、それでも僅かに開いた穴に糸を通すような作業の繰り返しには、流石に病んだり翻って脳汁が出たりして、振り返ってみると生きがいに近い刺激を貰っていたような気がしないでもない。

 

まずは画像にて、結果から。

結果①結果②

今回は月初にレギュレーションが判明していたため、過去のどのチャンピオンズミーティングよりも準備に時間を割くことができた。
具体的には、キャンサー杯の時に苦労した適性やスキル周りの整備を祖父母の因子から行い、継承の確率を上げようという方針で月の前半は育成に励んでいたように思う。
なお、時間があるからといって理想的な個体をそう簡単に揃えることはできないため、おそらく多くのトレーナーは期待した成果が得られなかったことだろうし、私も最後まで青3中距離3を新規に作ることはできなかった。

準備の記事で簡易的に作成していた目標ステータスの表なのだが、月の初めに用意した以下のものには不備があったことに気づいたので、もう少し現実的な値に更新しておくことにする。
というのも、阪神2200というコースはスピードに特別な補正がかかるようになっているのだ。たとえば、前回の東京1600であればスタミナと根性の値300ごとに一定のボーナスが上乗せされるようになっていたため、できればスタミナは601以上、根性は301以上を目指したいという話があった。

レオ杯目標(旧)

今回は補正の参照ステータスがスピードのみとなっているため、スピード値が901以上であれば内部的にはスピードが20%上昇しているということになる。
基本的にスピードは決勝レベルになると1200まで持っていく人がほとんどなので、実感に乏しくわかりにくいのだが、この数字によって大きく変わる面がある。すなわち、必要なスタミナの計算だ。
随分と前に話題になっていた燃費理論とも関係のある話なのだが、このゲームは簡単に言えば、スピードが高いほどスタミナも必要という仕組みになっている。それに今回のコース補正を加えて考えると、単純にスピード1200想定で必要スタミナを算出して育成した場合、実際に走らせてみたらスタミナが微妙に足りないという事態に陥りかねないのだ。

現実的な数字で見ていくと、1200×1.2(コース補正)+60(緑◎)=1500くらいを基本として考えるべきだろう。それに加えて、絶好調補正の4%と距離適性Sの約10%を加味して、最大で約1720といったところだろうか。
とりあえず素の値を1200から1500に変更して、さらに後者の補正を含めて再計算してみた結果をまとめておく。

レオ杯目標(新)

育成の方針としては、前の脚質はパワーよりも賢さを重視したほうが強いと判断した。
賢さはスキル発動率などに影響するステータスなのだが、それ以外にも基準目標速度の決定に関わってくる重要なパラメータであり、先月のキャンサー杯から注目され出している。
基準目標速度の計算は複雑なので割愛するけれど、コース距離の1/24ごとに発生する乱数によって決まる一時的な最大速度のことで、要は賢さが高いほど運勝ちしやすく(前に出やすく)なるというものだ。

もちろん加速度に関わるパワーも軽視できないのだが、終盤以降のスパート時の加速については、逃げは「アングリング×スキーミング」、先行は「紅焔ギア/LP1211-M」や「ヴィクトリーショット!」によってカバーすることができるため、現在の上位層の考えでは、ある程度は甘えても影響は大きくないとされている。

一方で後ろの脚質は加速スキルの安定的な発動が見込めないため、苦渋の選択ではあるがパワーを上げたほうが勝ちやすくなると思われる。
展開次第な部分も大きく、そもそも逃げ環境だから滅多に勝たないので「レッツ・アナボリック!」直撃に託す手もあるけれど、強い(と自ら思っている)人間は、わざわざ不安定な脚質にエース一枠を割く理由がなく、後ろを使うとしてもデバフ役に専念させるのが好ましいという結論になっていた。

 

以下、レオ杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:水着マルゼンスキー

水着マルゼンスキー①水着マルゼンスキー②

今大会の人権キャラクター……というより、ゲームシステムやスキルの効果に手が加えられない限りは、今後も様々なチャンピオンズミーティングで上位に君臨することになるであろう「ぶっ壊れ」と言ってもいい。
ステータスは上述した通りスピードと賢さに1200、走りきれるスタミナと根性を確保したら、あとは上げられるだけパワーという感じで、優れた成長率のおかげでサポート編成はスピ2スタ1賢さ2+たづな、という以前には考えられなかった構成になった。
強い理由は、中盤に発動する固有スキルにあり、これによって他の逃げウマよりも前に出て終盤まで1位を保ちやすくなるため、高い確率で「アン×スキ」の恩恵を受けることができる。現状、実装されているウマ娘の中では最強と言っても過言ではない。

ちなみに、PU期間に引こうか迷っていたところ、幸運にも「おはガチャ」で獲得することができたため、育成しないわけにはいかなくなった。しかし、セイウンスカイを所持していないためレンタルするしかない私が、このウマを突き詰めていくのは限られた回数に賭けるしかなく、あるいは祖父母のセイウンスカイからスキルを継承するしかなく、中距離Sとコンセントレーションと地固めを拾おうとしたら、途端に無理ゲーと化した。
最後まですべてが噛み合うことはなく、完成した「妥協」個体は地固めなしとなっている。

 

二枠目:オグリキャップ

オグリキャップ①オグリキャップ②

圧倒的強者である水マルに迫れる可能性のある先行キャラクターで、タウラス杯以来の採用となる。
育成はありえないほど上振れして、理事長と切れ者を引くオマケ付き。
SSRスーパークリークのイベントが完走せず「円弧のマエストロ」を落としたことだけが死ぬほど悔しかったけれど、予選で試してみたら思っていたよりも最強気味で自分の水着マルゼンスキーよりも成績が良かったため、そのまま全レースを走ってもらった。
まぁこれを超える育成なんて無理だろうし、作り直す気にならなかったから仕方ない。マエストロさえ取れていたら、本当に世界最強だったのだが。

ちなみに、タイキシャトル未所持のため「ギアショット」を狙った育成はレンタルに委ねるしかなく、こちらも一日三回のチャレンジに全運力を注いだ形となる。
もう当分S+なんて作れる気がしない。

 

三枠目:グラスワンダー

グラスワンダー①グラスワンダー②

逃げと先行を絶対殺すマン。
前の二大エースが決まって、後ろの脚質をどうするかという話になった時に、選択肢はデバフにするか三エースにするかの二択だった。
ただ、上にも書いたように後ろは不安定なのと、前の二人が安定感抜群であったことから、また他のプレイヤーがデバフを採用していた場合に自分だけ不利を受けることになるのが嫌だったことから、スタミナを考慮しない賢さ特化の育成を行うことにした。
今大会はスタミナが足りていない相手のウマが多かった印象で、スタミナデバフがよく刺さったし、そうでない強いウマにも独占力がそれなりに効いていたため、作った甲斐はあったように思う。

タウラス杯でもネイチャをデバフ役として使用したけれど、効果を意識しながらしっかりと育成するのは初めてのことだったので、欲しいヒントを回収する大変さを思い知った。
このグラスは別の中距離レースでも使い回せるだろうし、もうしばらくデバフ育成はしたくないという気持ちにさせられた。

 

決勝レースは、逃げ1先行4差し4という脚質分布だった。
お相手は明らかに格下ではあったが、逃げが単騎になる時点で水マルの強みが半減してしまうため、レースを見る前は緊張と不安でどうにかなりそうだった。
それでもオグリなら、S+オグリならなんとかしてくれる。祈りながらレース開始ボタンを押した。

レース展開は、理想とはかけ離れたものとなった。
競り合う相手がいない逃げは先行以下を引き離すことが難しく、バ群は比較的凝縮した形になりやすい。水マルが序盤から大きくリードを取ることができない中で、賢さの高い私のオグリは積極的に前へと進んでいき、運の悪いことに掛かってしまったのだ。
このゲームはポジションキープが外れる前に進出しすぎると、強制的に減速を受けるシステムになっているため、中盤の重要な段階で頼みのオグリは大きく後退してしまった。
また、オグリの金回復は片方が「好転一息」であるため、発動位置が安定しない。序盤の後半や中盤に出てくれればマエストロと変わらない有効発動になるのだが、終盤に突入した時点で「コーナー回復」と「食いしん坊」しか発動していなかった。相手から受けたスタミナデバフと掛かりによって、当然だが最速スパートはできなかった。
幸い、水マルは全部のスキルが発動してくれたため垂れることはなかったが、後ろとの距離は安心できるものではない。勝負の最終直線に入った。
ただ、相手のウマもスタミナが十分ではなかったのか、なかなか上がってくる気配がなく……そのまま水マルが首位をキープしたままゴールした。オグリも固有のタイミングで好転発動によりスタミナが足りて、無事に走りきり二着に入る。
多少の事故は、実力差で帳消しにできることがよくわかるレースだったように思う。

着順

予選勝率は80戦74勝で92.5%といったところだが、対面の水マルに敗北したことはなく、負けた相手はオグリかルドルフかゴルシだった。
後ろの脚質は中盤から終盤にかけて展開がハマると猛烈な強さを発揮するため、いつでもワンチャンあるから怖い。特に、中距離Sにアナボリックと汝を積んだゴルシはいつでも負ける可能性のある存在だったので、決勝で当たらなかったのは運が良かった。
オグリに関しては基本的に負けることはないのだが、逃げ単騎の場合に残り200mの手前で自分のオグリが先頭に立ってしまった場合のみ、相手の固有だけが発動して差されるというパターンが、ルームマッチでのテスト走行を含めて何度かあった。

まぁそういった低確率の運負けを引かなければ勝てることはわかっていたので、妥当な結果を迎えることができて安堵している。

次回の「ヴァルゴ杯」は、短距離になるのか、長距離になるのか、前者の予想がやや優勢な感じだけれど、いずれにせよ月初にレギュレーションの発表があるとしたら、また厳しい育成の日々が続くことになりそうだ。
新育成シナリオ「アオハル杯」で育成環境が大きく変わるかもしれないし、しばらくは情報収集に勤しむことにしよう。