K's Graffiti

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血糖値スパイク

最近の最も大きな悩みの一つと言ってもいいかもしれない問題に、食後の異常な眠気が挙げられる。
昼食後に眠くなって午後の活動が停滞する、なんて話は珍しいものではないし、私も過去に何度も経験があるのだけれど、それとは比較にならないほどの眠気。気を抜いていると気絶しかねない急変に、身体がバグったのかと疑ってしまうほどだ。

 

調べてみたらすぐに出てくるのは、血糖値スパイクという現象だ。
詳しいプロセスは省略するが、要するに食べたことで血糖値が急上昇して、その影響で猛烈な眠気が発生するというもの。
血管にダメージを与えることにもなるし、悪いことしか起こらないから基本的には避けたい症状なのだが、体質にも依存するだろうし、これがなかなか難しい。

手軽で有効な手段としては、食事を野菜→たんぱく質→炭水化物という順番で行うのが好ましいのだけれど、一人暮らしを始めてからは野菜を買わないせいで摂取する機会が激減し、スタートがたんぱく質からとなっている。
それも大した量ではないから食事の大部分を担っているのは炭水化物であり、血糖値スパイクを引き起こしやすい状況を自ら作り出してしまっていることは否定できない。

また、近頃は一日二食という日が増えてきたのだが、これは食事の間隔を非常に長くしていると言い換えることもできるため、朝食にせよ昼食にせよ、あるいは夕食であっても、私の食事はいつだって睡眠導入剤となる可能性を秘めている。
普通は食後2,3時間程度のラグがあるらしいけれど、私の食事はいつも空腹に直撃する仕様となっているため、食後数分で催眠効果が出始める。
先刻まで元気だったはずなのに、食べたら具合が悪くなる。だからあまり、食べたくはない。そして、ますます食事の頻度が減り、身体は痩せ細るし血糖値耐性は失われていって、なんだがひどい悪循環が起こっているような気がしないでもない。

 

ところで、食べていない時は食後と比べてものにならないほど身体の調子が良いわけだが、このところはどうにも不眠症に陥ってしまっているらしく、よく頭の中で集中力と睡眠への誘惑が戦っている。
不眠症なのに眠いというのはまた矛盾しているようだが、違うのだ。眠気はあるのだが、長時間の睡眠ができなくなっているというのが正しい。
寝不足だし、食べて眠くなったから眠ろう。そう意気込んて布団に入っても、数時間足らずで目が覚めてしまう。7,8時間の熟睡とか、過去には寝不足時に珍しくなかった12時間近い連続睡眠などが、今では再現が難しくなっている。

食事と睡眠という生命の本質に関わる部分が基盤から崩壊しかけているような気がして、いよいよ私の身体は不健康まっしぐらという境地に突入したように思う。
根本的な原因が何かは知らないが、きっと人並みに外に出て、誰かとコミュニケーションを取っていれば解決するような気がするので、この引きこもり生活自体に限界が近づいているのかもしれない。
まぁそれができたら苦労はしないわけで、このままでは本当に限界を迎えてしまいそうな気配があるし、現状それを拭えそうにはない。あるいは、突破した先に何が待っているのか……病気や死というネガティブなもの以外の何かであることを願いたいが、おそらく改善しない限り厳しい現実が突きつけられることだろう。