K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20231116)

数日前からずっと、腹の調子が悪いままだ。食べると下す。胃腸が刺激されて、蠕動運動が活発化するというのは理解できるけれど、ここまで直接的に連動する現象は初めてのことかもしれない。
問題は二つあって、まず食後に苦しまなければならないという点だ。腹が緩くなるということ自体は長年の経験により慣れていると言っても過言ではないが、それでも週に数回、多くても一日一回くらいが限度であって、毎食後にトイレへ直行となると話は変わってくる。単純に時間の無駄だし、いちいち体力を消耗するし、生理反応とはいえ適切に対処するのが次第に面倒になってくる。
次に、ますます体重を増やせなくなるという点だろう。早くこの激痩せ状態から脱却したいというのに、胃腸が弱すぎて食事が意味を成さない。食べたもののうち、いったいどれだけが正常に消化・吸収のプロセスを経て排出されるのか、現状ではほとんど確信が持てないのだ。ただ胃液の効果により柔らかくなっただけで、己の血肉へと変換される前に体外へと流れてしまっている感が、どうしても否めない。
厄介なのは、食後というところだろう。頑張って食べたところで、即座に下痢するのだから食事に対するモチベーションが上がるわけがない。食事をスキップすれば胃腸のバランスが一気に崩れることはないため、トイレに向かう頻度を減らすことができる。要するに、本来は食べなければならないのだけれど、食べても意味がない上に時間や体力を損する可能性があるがゆえに、むしろ食べないほうがマシという悪循環に陥っている。もちろん、食べなければ最低限の栄養確保さえ不可能であり、そのうち倒れてしまうだろうから食事は必須ではあるのだが、最大値が現状維持という点において、食事という営みの難しさを嘆かざるを得ない。
当面の目標は増量だったのだが、このままでは増やすどころか減る一方なので困ったものだ。胃腸が役割を放棄している。日本には太ることに対するネガティブなイメージを抱いている人が少なくない気がするけれど、食べた分だけしっかりと身体の一部にすることができる体質は、恵まれた能力でしかない。羨ましすぎる。