K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

ストーリーの収録時期

厳しい育成の日々から解放されて、久々にやることがなくなったウマ娘だが、せっかくの休息期間なので、これまでに触れていなかったキャラクターのストーリーを見ることにした。
ストーリーは各キャラにつき全7話構成となっており、前半の4話がウマ娘とトレーナーの出会いから担当になるまでを描いたもの。事前に読んでおくと自然な流れで育成に入ることができる。
後半の3話はファンディスク的な内容で、それなりに親密度が高い状態のため、ウマ娘とトレーナーのイチャイチャを楽しむことができる。こちらは育成後に読むのが好ましい。

 

対人戦をメインと捉えている一部の人間にとっては、ひたすら周回を強いられるゲームではあるのだが、実はこれ、キャラゲーなのだ。
大ヒットした要因の一つに、ストーリーの品質が極めて高いという点がある。育成シナリオも面白いのだが、特にメインストーリーとキャラクターストーリーはフルボイスに加えて細かい3Dモーションが魅力的で、それだけで十分にウマ娘というコンテンツを楽しむことができる。
むしろ、育成によって強い個体を作って他のプレイヤーと競わせるなんていうのは、付加要素に過ぎない。
久しぶりにストーリーを見ていると、ちょっと初心に返ったような気分になって、荒んだ精神が癒やされていく。

さて、上手く説明はできないのだが、いくつかのキャラクターストーリーを見ていて、なんというか……ふと、違和感を覚えた。
どうにも、聞き馴染みのある声とは違う……ような気がする、というものだ。
私の耳の問題かもしれないし、まったく自信はないのだけれど、どうにもキャラクターストーリーの声というか演技というか、その喋りが、アニメ2期や最近実装されたイベントストーリーとは少し異なるように感じた。

ゴルシ役の上田瞳さんの話によると、ストーリーの収録は数年前という情報があるため、この違和感はあながち間違ってはいないのかもしれない。
ただ、私が気になった部分は少しズレていて、具体的に言うと、前半の4話と後半の3話の声が別物なのではないか、という話がしたい。

前半の4話、つまりウマ娘とトレーナーの出会いが描かれた部分では、その演技はアニメ1期に近いような印象を受けた。
一方で後半の3話であるオマケ部分の演技は、アニメ2期のものに近いと感じた。イベントストーリーもこちら側だ。
何が言いたいかというと、前者は上田さんの言う通りに数年前の収録であったが、後者はアプリのリリース前およそ一年間くらいの時期なのではないかということだ。
単なる憶測ではあるが、違和感に気づいた後にメイン数キャラのストーリーの第4話と第5話を聞き比べてみたところ、どうにも時期時期が違うという考えが合っているような気がした。
思い込みによるバイアスがかかっている可能性は、もちろん十分にある。

最もわかりやすいのはダスカの演技で、後半3話や先日の水着イベントの声は馴染みのある「ダスカ」なのだが、前半4話は失礼ながら別人が喋っているのかと思ってしまった。
なんというか……言っちゃ悪いが棒読みに近く、まだキャラクターとして首が座っていないイメージだ。
最近のハマっている演技に慣れているせいか、どうしても前半の声が別物に聞こえてしまう。これは私だけだろうか。

後発の実装キャラクターについては声の輪郭を捉えきれていない部分があって、耳に頼った検証は難しいけれど、少なくとも初期メンバーに関してはストーリーの前半と後半で収録の間隔が大きく空いているように思う。
まぁTwitterで検索をしてみても、イマイチ同じ考えを発している人間を見つけることはできなかったが、こんな指摘をしたところで何も意味はないので当然かもしれない。

 

そういえば、初の別衣装として実装された赤テイオーについては、当時から青テイオーと声が違うと感じていた。
青は、いわゆる「半角」の印象が強く、赤はアニメ後半のイメージと被る。
ただ、キャラクターストーリーは後半のほうがより「半角」っぽいので、もうよくわからない。

関係者しか知らない事実について妄想するのは、途中までは楽しいけれど、結局のところ答えが出ないから最後は虚無に終わるという……まぁ一つ言えるのは、どの声優さんもキャラ作りを頑張っているということだろう。