K's Graffiti

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ダークソウル2感想

DARK SOULS II』をクリアした。
昨年末にリマスタードを無事に終えた私だったが、直後に展開されたSteamのセールにてダクソ2が安くなっていたため、近いうちに遊ぼうと思い購入していたのだ。
そして先月の下旬頃から、余力のあるタイミングに少しずつ進めること一か月あまり……ようやく攻略を完了させることができた。思い違いがなければ、DLCを含む全ボスを倒したことになるけれど、とにかく時間がかかったというのが率直な感想になる。
大ボリュームのゲームだった。

 

本作について、極力ネタバレを避けつつもプレイ前に一応の評判を見てはいたから、シリーズの中でも異色というか、賛否が多い作品であることは理解していた。
ディレクターが1や3とは別人であるためか、ゲームコンセプトにおいて異なる部分が多く、プレイ中に感じるストレスや難しさの質が他作品とは変わったものを体験できる。

先に言ってしまうが、個人的には悪くないゲームだと感じた。
初めこそ戸惑ったし、従来の感覚で進めることができないもどかしさはあったものの、中盤以降、慣れてしまえば没入感は上質そのものであり、この作品も紛れもなくダークソウルなのだと理解することができたのだ。
シリーズ最多らしい多彩なボスや、ダンジョンの数々……言い方を変えると、悪意に満ちたマップばかりだったのは事実だけれど、作品に文句を言いたくなるくらいに理不尽な死に方を強いられる場所は、想像していたほど多くはなかった。

よくクソマップの代表として言われがちなアマナの祭壇も、確かに何度も死んだが、しっかり雑魚を排除して進めていけば、それほど苦戦はしなかった。モブを無視して素早く攻略しようとするなら、あれは地獄そのものかもしれないが。
溜め息が多く出たのは最後の最後に挑んだ壁外の雪原くらいのもので、その他については非常にわかりにくい隠し扉やギミック要素を除けば、レベルを上げることで対応できるものばかりだったように思う。
ちなみに、土の塔のボスは毒沼に浸ったまま倒した。探索が甘かったのは認めるが、流石に自力で解決するのは運も絡んでくるところだろう。

本作の全体的なイメージとして、マップ構造の複雑さや敵の配置によって攻略難易度を上げている代わりに、ボスそのものは大して強力ではないように感じた。
しっかりレベルを上げて武器を強化していれば、強めのボスであっても数回やれば倒すことができる。
回避やガードどちらが最適なのか、攻撃と防御どちらを優先すればいいのか、攻略スタイルは同シリーズでも作品ごとに違いが出る。
ダクソ2は、特にボス戦においては防御力を上げるよりも身体を軽くして回避能力を向上させ、一撃の火力を狙う装備構成のほうが楽しく遊べそうに思った。

ダクソ1では防御力、強靭をゴリゴリに上げることで無敵プレイも可能だったけれど、本作ではハベル一式でも見た目ほどダメージを軽減できている気がせず、むしろ裸でも問題ないくらいに感じた。
この特徴に序盤から気づいていれば、もう少しサクサク進められたかもしれないが……特定のアイテムを使うことでステータスの振り直しが可能なので助かった。
終盤は超火力の武器を手に、敵を次々と薙ぎ倒していくのが楽しくて、中盤までとはまったく異なるスピード感でプレイすることができたように思う。

本作は敵を一定回数倒すとリポップしなくなるシステムのため、最初はソウルをロストした分だけ不利になると考えていた。しかし、進めていくうちに勘違いだったと気づく。
入手できるソウルが多く設定されているのか、意外と必要なソウルが少なくてどんどんレベルが上がっていくし、篝火周辺の敵を強化する(周回数+1)アイテムを使うことでボスを含め復活するため、実はソウル稼ぎに困らないゲームだと後半になってから知った。
おかげでクリア時のレベルは一周目にしては高すぎる230になってしまったし、無限に寄り道していたせいでプレイ時間は65時間を超えてしまった。
一昨年の夏から秋にかけて遊んだ、シリーズ完全初見のダクソ3がレベル123の57時間だったから、ボリューム感の違いがよくわかる。ただ単に、無駄にやり込んだだけとも言えるが。

ステータス

 

現在、多くの配信者が遊んでいる新作の『ELDEN RING』にも、もちろん興味を持っている。
今後ちょっと時間が確保できなくなりそうで、またPC版のスペック不安などから様子見しているところだけれど、聞く話によるとダクソ2以上のボリュームであり、クリアまで100時間はかかるのだとか。
全体的な感触がダクソ2に類似していることから、ダクソ2-2という意見も目にした。

いくつかプレイ動画を見たけれど、ボスの強さはダクソ2よりも、どちらかと言えばダクソ3に近いものを感じたから、やり応えがありそうだ。
何年後になるか知らないが、いずれプレイする時が楽しみになった。