K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

例のセールらしいが

Steamで定期的に開催されている季節ごとのセールでは、有名なタイトルが50%offや75%offで売られるようになるため、ゲーム好きにとっては非常にありがたいイベントだ。
私も一昨年くらいから、気が向いたら興味のあるゲームを安く手に入れるようにしているのだけれど、買ってもすぐに遊ぶわけではないので積みゲー行きなっている作品も少なくない。
現在、サマーセール実施中とのことだが、ざっとラインナップを見た感じ、今年は特に買いたいものが見つからなかった。

 

よくオススメされるフロムのシリーズについては、ほとんど既プレイというのもある。
滅茶苦茶やり込んだというわけではないけれど、ダクソは123それぞれ全ボス攻略するくらいには遊んだし、SEKIROにも随分と苦しめられた。
既に持っているゲームが格安になったからといって何かが変わるわけではないし、せいぜい話題になることで、久々に起動してみようかと思うかどうか、くらいのものだろう。
実際、どれも本当に面白い名作だ。
現在、少し気になっているエルデンリングは、発売から間もないということもあって、まだ割引対象にはなっていない。大幅に安くなるまでは、きっと数年は待つ必要があるだろう。
あるいは、もしブラッドボーンがSteamで遊べるようになれば、25%off程度でも買ってしまうかもしれないが、権利の問題か知らないけれどSteamには存在していないというのが現実なので、今のところ考慮する余地はない。

他の安くなっているゲームにも軽く目を通してみたものの、いまいち惹かれる部分がなかった。
実際にプレイしてみたら物凄く面白くて、予想外にドハマりしてしまう可能性は無限にある。ただ、ソウル系のような事前に雰囲気を掴めている作品群とは違って、自分に合うかどうかも不明なまったく未知のゲームを新しく購入して始めるほどのパッションは、今のところ持ち合わせていない。
新作アニメでさえ見始めるのに腰の重さを感じるのだから、時間的にも体力的にもコストが大きくなりやすいゲームプレイとなると、よほど関心が持てなければ手を出すことはできないのだ。

 

ふと、私は根っからのソロプレイヤーであることを思い出す。
最近の流行りのゲームというと、インターネットに接続することが前提となっていて、他の誰かとの協力または対戦がコンテンツの中心となっていることが珍しくない。
完全にランダムのマッチングシステムで、ゲーム内のみの相互アクションが発生するタイプであれば別に気にすることはないのだけれど、ボイスチャットを繋いでワイワイ楽しむことを目的としたゲームは絶望的に肌に合わない。
一緒にゲームをする友人がいない、というやつだ。このご時世において、同年代の普通の人間はネットを通じたコミュニケーションに問題を抱えていることなんて滅多にないから、基本的に同意を求めるのは難しいのだけれど、とにかく私はリアルだけでなくネットにおいても孤独を極めているものだから、ゲームをする相手がいないのだ。
Twitterで話題になっていたり、YouTuberたちが騒いでいたりする人気の協力ゲームや対戦ゲームの類には、まるで縁がない。
もちろん一人でプレイできないこともないけれど、ゲームの設計からしてソロには不向きなのだから、想定されている楽しみを満足に享受できないことは遊ぶ前から自明と言っていい。

だから、いざ新しくゲームを買う気になるとしても、ほぼ完全にソロ用のタイトルしか対象にならない。
ソロアクション、シミュレーション、ストラテジー、etc……最後にはなんだか、わざわざ自分でやらなくてもいいのではないかとすら思ってしまう。
フロムゲーくらい濃密な体験が待っているのなら話は変わるけれど、後から振り返ってみて、別に自ら時間をかけてプレイする必要なんてなかったと感じてしまうゲームも少なくないのだ。

むしろ時代に逆行して、2000年代のシナリオ重視のギャルゲーエロゲーの世界に浸ったほうが、得られるものは大きいのではないかとさえ思う。
実は、その手の文化には十分に染まってこなかったから、アニメ作品を見まくって目が肥えた今の私であっても、日常の退屈を払いのける程度の刺激を受けることはできるに違いない。
まぁもっとも、そもそも手に入らないゲームも多いだろうから、これは思いつきの戯れ言でしかないのだが。