K's Graffiti

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スクワット

年が変わったからというわけではないのだが、このところ貧弱になりすぎている下半身の今後を憂慮して、少しでも標準レベルに近づけるように鍛えることにした。
別に、ジム通いをするとか、専門的な道具を導入したりプロテインを摂取したりするわけではない。ただ単に、日常生活に支障が出ないよう、なるべく下半身の筋肉を刺激していこうという試みだ。

 

下半身のトレーニングとして最も有名かつ高負荷で効率が良いと思われるのは、スクワットという行為になるだろう。
筋トレに詳しいわけではないから、私の身体バランスに対してはもっと効果的な方法があるのかもしれないけれど、とにかく今はなんでもいいから運動を継続することが肝要であると考えているため、ひとまずスクワットを生活に取り入れることにした。

スクワットなんて単純に思えるが、やってみると意外とキツい。いくら体重が軽いとはいっても、それを支える脚部の弱さは相対的には平均的な体型の一般人を下回るはずなので、連続して何十回とか、何セットとか、いきなりは無理だった。
たったの数回で、立っていることすらままならない。歩くのにも苦労しそうな疲労が臀部や大腿部に集中するのを実感した。

私は歩行こそ高速なのだが、秋頃のファストウォーキング中、調子に乗って走ってみたところ、脚が数分も耐えきれなかった。息が上がったわけでもないのに止まらざるを得なかったことが少しだけショックであり、自分が思っている以上に筋力が落ちているのではないか、このままでは将来的に動けなくなるのではないか、などと若干の不安を抱き始めたのだった。
極度の痩せ型あるあるの話で普通の人間には共感されないかもしれないが、まともに走れないということ以外にも、日頃の生活で困る場面がある。
座っていると尻が痛くなって仕方ないのだ。
長時間であれば誰もが経験していることかもしれないが、座っていると骨盤が尻に刺さって非常に痛くなる。尻の下に手を置いてみると、骨が当たってゴリゴリ感じられるのだから当然の話で、椅子の性能次第なところはあるけれど、基本的にはゲーミングチェアや高級な椅子でなければ、数分も同じ姿勢を維持していることができない。
臀部を支える肉が絶対的に不足しているため、骨と座面との間の圧力を分散できずに、薄っぺらい尻が強烈なダメージを受けてしまうのだ。
最近は座る機会がないけれど、昔からパイプ椅子は最悪で苦手意識が強かった。

 

スクワットだけでは単調で面白くないため、多少の無理はあるが、片脚スクワットや片脚ジャンプといった、より負荷の高い運動も選択肢として考えている。
現状では、片脚スクワットは何か掴まるものがなければ不可能だし、片脚ジャンプは問題ないもののすぐに疲れて呼吸が乱れてしまう。
歩くだけなら、あれだけのスピードで長く頑張れるというのに、ちょっと慣れない筋肉運動が関わってくると、すぐにバテてしまうのだから人体というのは不思議なものだ。
まぁ不思議なのは普遍的な人体というよりは、私の極端な身体かもしれないが。

今は正月の帰省中ということもあって、栄養面で心配することはない。運動した分だけ、回復に十分なタンパク質は摂れているから効率的に筋肉化することができているだろう。
睡眠も満足に取れているからか筋肉痛が長引くこともなく、いわゆる超回復も問題なく行えているような気がする。
自宅で一人の時よりも食べる量が増え、同時に肉が付く運動を実施していることもあって、二週間ほど前と比較したら1.5kg程度の体重増加を観測できている。
あとは、自宅に戻ってどれだけ維持できるか、あるいは筋力増強に向かえるかという話になる。今は、言うなれば下がりまくった体重が揺り戻しで上がっているに過ぎないのだろう。食生活が大きく変わることはないため、どこかでやってくる頭打ちに対して、なるべく下方向への反動を引き起こさないことが大事になってくるはずだ。

せめて数年前のBMI16台まで増やせたらよいのだが、油断していると15を下回ってしまうから、普通に生きるというのは本当につらい。