K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

適応力の低下

引きこもりすぎて体力が低下しているせいなのか、身体が急激な気温の変化に適応できなくなっているような気がする。
日中の室内温度は20℃台後半を記録し、春を飛び越えて夏すら感じさせる一日だった。
上手く表現するのが難しいけれど、昨日までとは異なる身体の使い方が要求されるような、季節の変わり目に特有の刺激を感じる。

 

昨夜は早めに就寝したおかげで今朝は日の出くらいの時間から行動することができたものの、相変わらず睡眠の質が低いものだから昼頃になると具合が悪くなる。
今日は、みるみる数字が上昇する温度計を見ながら、次第に気力が失われていく経験をした。この感覚は、夏バテに近いものがある。
数日前までは冷気に負け続けていて、5枚ほどの厚着が基本となっていた私にとって、この気温変化は大変に厳しい。滲み出る汗に、気分が悪くなった。

流石に冷房を稼働させるほどではないと思ったけれど、明らかに暑い。これを書いている夜には気温が下がって過ごしやすくなっているように感じるが、昼間はもう半袖になっても大丈夫だと思った。昨日までの格好を続けていたら、熱中症になりかねない。
外気温の変化が直接的な原因とはいえ、生活空間の不快指数上昇には別の要因が作用している。冬場は実感できなかったけれど、PCがどれだけ暖房としての役割を担っているのか、およそ半年ぶりに体感することができた。

外よりも明らかに暑い。
特に夏場の夜において悩むことになるこの課題は、窓を開けて換気することである程度の解消が見込める場合が多い。
しかし、この季節にそれを実行するのは……昔よりも症状が軽くなったとはいえ花粉を招き入れることになるから躊躇してしまう。
もう鼻水は大して出ないけれど、くしゃみや目の痒みから逃れることはできない。先日、買い出しから戻ってしばらくの間は、花粉の影響を感じないわけにはいかなかった。

 

日中に体調の悪化を感じた時にすることと言えば、昼寝に限る。夜型の人間にとって、太陽が出ている間の睡眠は夜間のそれよりも質が高い。
暑さに負けて気怠くなっているというのに、さらに布団に入って身体に熱を溜め込むのは自分でもよくわからないが、横になった途端に眠気が温度感覚を上回った。暑さをトリガーにして眠気を引き起こし、睡眠に入ることで暑さを感じなくなるというバグ技のようなストレス回避法……ちなみに、眠っている間も汗は出るし体力は使うため、寝起きの気分が最悪だったことは言うまでもない。

体調が回復したのか微妙なところではあったが、昼寝にしては長めの睡眠を経て、寝不足が原因となっている思考の鈍さからは解放された気がした。
陽が沈む。まだ室温は快適というほどではないけれど、徐々に気温は反転して下降傾向にある。重ねている服を外せば、そこそこ快適な空間を取り戻すことができるだろう。
今夜、眠ることができるかわからないけれど、夜中は再び冷気を感じることがあるかもしれない。温度変化に惑わされて風邪を引いてしまう、なんてことがないように注意したい。

明日から今月下旬頃まで、日中は薄着、夜は状況を見て服装を変えていく必要が出てくるだろう。
夏や冬は終始、同じレベルの着用具合で済むから楽なのだが、時間帯によって絶妙なボーダーを前後する季節は何かと面倒が増える。
好きな季節を問われたら春か秋と答えるくせに、我ながらなんとも厄介な人間だ。