K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

体重キープ

昨日は過食により、胃の状態が芳しくなかったけれど、久しぶりに落ち着いた睡眠が達成できた今朝からは、決して悪いとは言えない調子に戻っていた。
夕飯を抜いて、18時間ほど胃を休めたのが効いたらしい。普通に朝食は抵抗なく腹に入った。
こういう、食べすぎた期間の影響として代表的な問題は、体重の増加だ。

 

私は、栄養失調が自ら心配になるくらいに食への関心が低く、普段の食事クオリティは通常の人間が到底耐えられないくらいに悲惨なので、体型は「痩せすぎ」以外のなんでもない。
だから、今回のようにたくさん食べる機会というのは貴重なのだが、体重がどのように変化するかは興味があった。
低体重の原因が単に食べていないからなのか、それとも食べたところで無意味な体質なのか。
最も自身の身体を知る私の感覚では、後者なのではないかと思っている。

常々、胃腸が弱いとは言っているのだが、どうにも都合が良いことに、自宅など気を楽にしていられる場所以外では、腸の働きが悪くなる傾向にある。
やや食べすぎてしまって、腹の状態が不安な時であっても、出先なら腹痛でトイレに駆け込むことになる可能性は低い。その反面、帰宅した途端に動きが活発になり、短時間のうちに何度も苦しくなるのだが……今日はその慣れきった流れも比較的穏やかだった。

一応、帰宅した日、つまり昨日の夜に体重をチェックしたところ、約1.5kgの増加を確認した。
食べた量がそのまま身体の一部になっているのであれば、もう少し増えていても不思議ではないのだけれど、いったいどこへ消えてしまったのだろう。
まぁ重さの大部分は水分なのかもしれないから、現実的には汗や呼吸によって空中に解き放たれているのだろうけれど、このあたりの数字はどうにも感覚と噛み合わない。
そして一夜が明け、さらに半日が経過した本日の夕方、再び体重を測定した。数字は減り、前日から1kg減、実質0.5kgの増加ということになる。
大して運動はしていないし、幸いにも今回、ほとんど消化できず腹痛からの下痢というパターンにはならなかったから、いつもよりは吸収できているはずなのに、どうしてなのだろう。

食べた物の味は悪くなかった思うが、正直に言うと三食を欠かさずガッツリ食べなければならない生活は、非常に苦しいものだった。ようやく消化が終わったと思ったら、また食べなければならないのだ。胃が休まる暇がない。食べるだけで、相当量のMPを持っていかれるような感覚だった。
あれだけ苦労して食べたというのに、結局は数日もしないうちに完全な元通りになる見込みしか立っていない。これでは、体重を増やすなんて無理だろう。
私が日常で自分のために用意する食事なんて、なるべくコスパ重視な上にバリエーションが少なく変化もないわけだから、たとえば食が生きる喜びという人間の感覚なら発狂してもおかしくない。最低限の栄養を確保するための献立でしかなく、暴食は想定していないため、面倒くさがって食べないのは容易だけれど食べる頻度と量を増やすことは気軽にできないのだ。

 

せっかくの「食い溜め」も失敗に終わりそうで、もはや根本的な改善を目指すなら、定期的な運動と管理された食事を身体に強いるくらいしか、明確な方法はないような気がしてきた。

食べたら食べただけ己の肉体に出来る人は、生命として上質な才能を持っていると思う。
そういう人の痩せたいと願う気持ちは理解できないけれど、簡単に太れるほうが生命力という観点からは幸せだと私は考える。
食べても食べなくても、一定の体重に収まってしまうのは……とても悲しい。