K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

秋のBAN祭りと未発表への期待

今日は昼間からBAN云々と一部で騒がれていたウマ娘だけれど、幸いにも私は特に異変なく普通にログインできたので安心している。
不正ツールが規約違反ということは、もちろん誰もが理解しているとは思う。だからこそ、自覚があってアカウントが停止されたら潔く諦めるし、普通に遊んでいたのに疑われたら気分が悪くなると思うのだ。
しかし実際のところ、どこまでがセーフでどこからがアウトなのか知っている人間は運営以外に存在しない。

 

今回のような騒ぎになると、必要以上に不安を煽る人間が出てくる。ほとんどが正論ではあるから、彼らを咎めることに正義はないと思うのだけれど、それはそれとして、長くゲームを遊んできたユーザーの立場からすると、本来は不正に該当しないレベルの快適にプレイするための「工夫」でさえ制限を受けてしまうような感覚がして、ゲームそのものに対するモチベーションを失いかねないのだ。
善意からの注意喚起にせよ、現実的な観点で自己判断していくことが各々に求められるような気がしている。

外部からは何が問題となって摘発対象になったのか知る術はないが、Twitterなどで様々な意見を目にした上で、リスクの高い行為がなんだったのかを考えてみる。
まず、最も黒に近いのはマクロツールの使用だろう。自ら操作することなく、設定した内容で自動的に育成を実行するアプリケーションであり、主な目的はファン稼ぎか、あるいは面倒な因子周回の手間を削減するものだと考えられる。
一応、対人要素としてサークルランキングというものがある以上、効率的にファンを稼ぐことは一部のプレイヤーにとって重要な要素であり、特に上位サークルのノルマをクリアするためには尋常でないプレイ時間と労力が要求されることになる。
因子周回については運要素が絡むものの、単純に試行回数を稼げるという意味ではファン稼ぎと本質に違いはなく、そこを自動化して楽をするというのは不公平でしかない。
他のオンラインゲームにおいてもbotの導入など、非手動のプレイに対する見方は一様に厳しいわけだから、不正検知の優先度としては非常に高く設定されているのだろう。
過去にも、おそらく同様にマクロ使用を理由にBANが行われて、上位サークルから人が消えるという現象は確認できていた。だから今回も、メインはマクロの取り締まりなのではないかと思っている。

次点で怪しいのは、内部通信を読み取って表示する機能が中心となった某マルチツールの使用だろう。
私は使ったことがないので詳しいことは知らないけれど、通常プレイで知ることができない情報を活用できるということになれば、これもやはりフェアプレイの考え方とは乖離することになる。
気になったのは、このツールを使っていたからBANされたという意見と、使っていたけれど問題なく遊べているという意見、どちらも散見された点だ。そもそも不正検知に引っかかるトリガーが不明な以上は原因の断定など不可能なのだが、牽制の意味で目立つ人間を目せしめにBANしているのかもしれないし、あるいはツール全体ではなく一部の機能や使い方のみが検知されたのかもしれない。

それ以外だと、たとえばフレームレートの上限解放、ウィンドウのサイズや位置を操作するツール、選択肢の結果を表示するツールなどなど、それなりに使っている人がいそうな「外部」ツールは多い。
仕組み上、これらはクライアント上でのみ動作・作用するものであり、要するにサーバー側から使用を特定できるものではないと思われるのだが、フレームレートを弄る部分に関しては厳密に言えばアプリケーションのパフォーマンスに与える影響を無視できないし、それ以外についても使っていない人間からしたら「アウト」と言われても不思議ではない。
ただ、このあたりの線引きはユーザー側が決めることではないため、現状は運営の勝手な判断に委ねるしかないだろう。

噂によると一度は警告が出るらしいが……まぁ不安という人はこれを機に使用を中止すればいいと思うし、自己責任ということでBANされたら仕方ないと使い続けるのもいいだろう。個人の自由だ。
余談だが、少し前まで所属サークルは万年A+だったのだけれど、先月と今月はBANによって上位サークルの人が減少した影響か、普通にSを目指せるようになった。
貰える石が増えるから、素直にありがたい。

サークルランク

 

さて、今後の更新内容についても少しだけ書いておこう。
間もなく実装されるナカヤマフェスタだが、Twitterのトレンドにもなっていたように、凱旋門賞ブエナビスタの扱いがどうなるのかは私も気にしているところだ。
海外レースは残念ながら未実装ということもあり、他のキャラクターでもシナリオに組み込むことができていないのが現状のウマ娘ではあるが、メインストーリーでは凱旋門賞が描かれた上に、ロンシャンレース場のデータ自体は既にゲームリソース内に含まれているところから、遅かれ早かれ海外のレースが追加されていくのではないかと私は期待している。
願わくばナカヤマフェスタのタイミングで実装となれば嬉しいものだけれど……今のところ公式から事前に情報は出ていないから、どこまで踏み込んだ描写をしてくれるのかは、わからない。

それから、あの宝塚記念を語る上で欠かせないのがブエナビスタの存在だ。
過去にはキタサンブラックのシナリオで、ドゥラメンテの代わりにブリュスクマンというオリジナルのネームドキャラクターを登場させているだけあって、少なくとも匂わせる存在は出てくることになると思っているが、本音を言えばゲリラ的にブエナビスタ本人を実装してくれないものかと期待している……というより、ここを外してしまったら、ほとんど今後は希望が持てなくなりそうで複雑な気持ちになる。
オーナーは2010年代における数々の名馬を所有する一口クラブであるだけに、これまでは諸々の都合で難しいのではないかと考えられてきたが、もし実現するということになればウマ娘の可能性は大きく広がるのだ。
現状は個人オーナーの馬ばかりだから、基本的にクラブ馬は無理だと言われているけれど、それは状況以外に根拠のない憶測に過ぎないし、期待するのは自由だろう。もちろん、ゲームとしては許可を頂いた上で使用させてもらっているという立場に変わりはないはずで、様々な事情を考慮すれば、ユーザーとしては出てくるものを受け止めて喜ぶことしかできないのだが。

余談ではあるけれど、キャラクターに割り当てられているIDから、今後の実装の展望を推測することができる。
先日のライブで正式に発表があった分と、夏頃に明かされたデアリングタクトを含めたとしても、まだ11人も未公開のキャラクターがいる計算になるのだ。

キャラクターID

単純に決定しておらず、ただの抜け番という可能性も十分にあるが、普通に考えればアニメや周年のタイミングでまとめて発表するための準備として、早い段階からIDを用意しているということになるだろう。
そういうわけで、許可を取れた順番なのか定かではないものの、個人的には大きな発表の弾が今のところ11発分は残っているという風に考えている。
この中に、上に書いたような期待に合致する馬がいれば一層、嬉しく思うが、はたしてどうなるか……遅くとも半年後の私は知っているに違いない。