K's Graffiti

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アリエス杯2023準備

今月のチャンピオンズミーティング・アリエス杯のレギュレーションは、京都・芝・3200m・右回り・春・晴れ・良馬場、ということで……一昨年の六月に開催された初回ジェミニ杯と同条件となる。
京都競馬場のオープンに伴う久々の京都長距離であり、ユーザー視点としては発表前から予想のしやすいチャンミだったように思う。だからといって、事前準備が万端かというと、そういうゲームではないのだが。

 

あの頃はゲームシステムが十分に知れ渡っていなかったことと、初期URAシナリオおよびサポートカードによるステータス的な限界があり、ある程度やり込んでいる人間が勝ちやすい環境だった。
当時、真剣に勝ちを追求している立場からすると、勝つのは容易ではないという感覚は確かにあったのだけれど、直近数回のチャンミと比較すれば、プラチナ称号の取得難易度に関しては歴然の差があるだろう。
長距離はステータス差によって勝利を手繰り寄せることができる……そんな印象があったのだが、それではステータスに大きな差がなくなってしまったら、いったいどうすればいいのだろう。
結局、もはや他の距離区分と変わらず、必要なものを揃えた先にあるのは、運要素の占める割合が大きいチャンミだと言わざるを得ないかもしれない。

さて、そんな今回の舞台において必要なものが何かと言えば、やはり基本であるステータスと加速スキルになるだろう。
前者は単なる目標値で絶対ではないけれど、具体的には1500/1200/1200/800/1200くらいあると見映えが良くなる感じがする。
一昔前なら不可能に思える数字ではあるのだけれど、今では試行回数次第で現実的になってしまっているのだから、インフレというのは恐ろしい。
欠損箇所は緑スキルや回復スキルで補えばいいし、このくらいでなければルームマッチで勝負にならないのだ。
後者は、差しなら無我夢中、追込なら迫る影が強いのは以前から変わりないが、今回は昨年末に実装された衣装ナリブの怪物というスキルと、その下位である本領発揮が最速発動で強い。
一方で、逃げは最速発動の金スキルがない点と、そもそも長距離は終盤速度差で捲られやすいため、あまり強くない。

先行から追込まで、ほぼ全員がスキルによって加速していくため、加速時点で急激にバ群の形が変わるという旧時代の長距離とはレースの様相が異なる。
複数のデバフがいなければスタミナ不足にも陥りづらいため、加速は重要ではあるものの、それだけでは突き抜けることができず、安定して勝つのが難しいというのがルームマッチを回してみた所感だ。
したがって、最後の決め手になるのは4コーナー以降の内外の位置取りと、終盤の速度スキルということになる。
レーンの選択は中盤から終盤にかけての運ゲーだから操作できないところだけれど、終盤速度スキルの強さは見ていたら実感できるレベルである。長距離だからスキルの有効時間が長い点も、かなり効いているのだろう。

以上のことから、資産のある人間が選択する最も多いパターンは、おそらく先行餓狼ナリブ、差し正月ダイヤ、追込タイシン……になるのではないかと思っている。
なお、私はタイシン以外は持っていない。
ベスト編成を組めない時点で、今回のチャンミは予選での高勝率を期待するのが難しく、相対的に決勝のお祈り要素も増えてしまうだろう。
一応、交換券が2枚あるからメンツを揃えられないこともないのだが、機会の少ない長距離という舞台にどこまでリソースを吐けるかという話であって、使うにしても1枚だと思っている。

 

アリエス杯は、昨年は中距離でクリオグリが強かったチャンミだけれど、私は仕上がったクリオグリが回復スキル不発により意味不明な敗北を喫しているため、できればプラチナを回収しておきたいという気持ちがある。
星座の名前を冠したチャンミは今回が最終回である上に、そもそもチャンミの頻度が減ることは確定していて、勝利への欲は強いのだ。
けれど、そう甘いものではない。自分の手持ちが貧弱すぎる。キャラクターにしろサポートカードにしろ因子にしろ、現実的な最大値を効率的に出すための環境は整っておらず、納得できるウマを送り出せるかどうか、非常に怪しいと言っていいだろう。
評価値UE以上なんて私には無理としか思えないし、せいぜいUF台前半が限度だろう。

もう開催が迫っているというのに、エントリーさせられる妥協個体さえ揃えられていない。
実質的なチャンミ総決算のような感覚でもいるから、満足できるように、楽しめるようにしたいと思っているのに、とてもそんなビジョンが見える感じではないのだ。
あと数日、なんとかグレードA決勝という最低限の場所までは行けるよう、形にしていくしかない。