K's Graffiti

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アリエス杯2023結果

ウマ娘の対人イベント「アリエス杯」の決勝戦が昨日4/18に行われた。
コースは2021年のジェミニ杯以来となる京都3200、有馬記念のサジタリウス杯を実質中距離と見るなら、実に一年以上ぶりの長距離レースとなる。
一昔前の感覚だと、距離が伸びれば伸びるほど求められるステータスが上がっていくため仕上げるのが困難で、やり込んでいる人間のほうが実力勝ちしやすいという認識だったのだが……もはや誰もが一定以上の水準に到達できてしまう育成環境だから、自分が強くても平気で負けられる。そういうわけで、最後の星座チャンミは運も問われるという、ある意味でウマ娘らしい大会だったように思う。

 

まずは画像にて、結果から。

結果

プラチナ20冠目がかかった、星座コンプリートの最後のチャンス……こういう重要な回であっさり敗北するあたりが、いかにもツキに恵まれない私らしい結果と言える。
長々と言い訳をするつもりはないが、今回は予選から嫌な雰囲気が漂っていた。というのも、マッチング運やレース中の乱数の出目が、あまりにも私の望む方向とは逆行していたのだ。
そして決勝では考え得る最悪の相手を引き、マッチング時点で予感した通りの負け方となった。私が弱かったとは思っていない。単純に相手が強かったし、その上で確率が私にとって不都合なほうへ振れたというだけのことだ。
いつも負けた時にやる練習10回勝負では、私が5勝、相手Aが3勝、相手Bが2勝だった。過去のチャンミで負けた際には練習で大幅に勝ち越していたことを思うと、今回の最大の敗因はマッチング運が最悪だったという結論になるだろう。これもまた、チャンミの醍醐味ではある。

そもそも、勝利に貪欲な姿勢で取り組めていなかった点は、確かに認めなければならない。せっかくの星座ラストというモチベーションを与えてもらったというのに、私の熱意は一時期のようには高まらなかった。
これが一年目であれば、もっと工夫をしていただろう。最後の最後まで更新を狙って育成に潜っていたに違いない。
どうにも、省エネで遊ぶというスタンスが強く根付いてしまったらしい。本気でウマ娘をやるというのがどういうことか、もう思い出せない。

おそらく、最も勝率を出しやすいのは逃げ2差しローレルという編成だったと思う。
中途半端な逃げは何もしないけれど、仕上がった逃げ同士ならバ群を伸ばしてセーフティリードを作ることができる。
バ群の伸び方は運に左右されるものの、駄目なパターンだったら後方脚質最強クラスのローレルで勝てばいい。完璧だ。私には真似できなかった。
まず、ダンスウンスを持っていなかった。次に、ローレルを引かなければならなかった。前者は引換券で、後者は天井分の石を犠牲にすれば揃えることは可能だったけれど、そこまでリソースを使わずとも勝てると踏んでいた。実際、マッチング相手次第では十分にプラチナが獲得できるレベルではあっただろう。
結局は結果論で、ただ運が悪かったという以外の答えが出てこない。


以下、アリエス杯で走ったウマたちを記録しておく。

一枠目:サトノダイヤモンド(正月)

サトノダイヤモンド(正月)

ルムマ環境初期に暴れていたTier上位のキャラクターで、個人的にも好きな娘だから走らせてあげたかった。開催直前にローレルが出てこなければ、もっと全体的に見せ場はあったかもしれない。

逃げが少ない読みで、加速の順位条件が怪しい気がしたのでノンストまで積んだのだけれど、継承の勝ち鬨あたりを持たせていたほうが活躍の幅が広がった気がしないでもない。
割と安定した戦績を残してくれはしたものの、圧倒的に抜けているわけではないから他で代用可能というか、ハッキリ言うなら交換するほどではなかった。残念ながら。

 

二枠目:ミスターシービー

ミスターシービー

自前の迫る影が強力で、また固有スキルがゴルシの上位互換みたいなものだから、全般的に安定感ある動きをしてくれた印象がある。
根性を無視するならステータスを整えやすい成長率は省エネ育成において長所であり、後方脚質だけで勝負しようと決めた時点で外す選択肢はなかった。せっかく引いたし、使ってみたかったというのもある。

なかなかのトップスピードなので、4コーナーの時点で前目にいれば勝ち負けできるキャラクターだったのだが、前に出すぎて固有が出なかったり、後方脚質が多すぎてドン詰まったり、期待していたほどは活躍できなかった。
コースによっては中距離マイルでも強いはずなので、いずれ機会はあるだろう。

 

三枠目:ナリタタイシン

ナリタタイシン

なんだかんだ、いつも強いタイシンは今回も心強かった。
初期から強力だった迫る影に加えて、今回は終盤速度スキルも重要だったため、いい位置で発動するNemesisが鬼に金棒といった感じで、かなり採用していた人が多かったように思う。
なお、予選は別個体を走らせていたのだけれど、エントリー当日に更新することができたため、決勝でデビューという形になった。惜しくも負けはしたが、2着を確保してくれたので嬉しくもあった。

成長率の関係でステータスを盛りやすい、簡単にUEに届く、みたいな意見を目にしたのだが、私はタイシンの育成に最も時間を要した。まったく上振れず、UFにすら届かないことも珍しくなく、もしかして育成が下手なのではないかと絶望していたわけだけれど、今から振り返ってみると、あれも単純に運が悪かっただけのような気がしてきた。

 

その他:ナリタタイシン(予選)

ナリタタイシン(予選)

決勝個体との違いはステータスの細かい差と、いくつかのスキルが取れていたり取れていなかったり……なのだが、一見するとどちらが強いのか判断が難しい。
そこで練習機能を使い、様々な脚質分布で80戦を回して結果を比較してみた。具体的な値は覚えていないけれど、勝率・連対率・複勝率いずれも1.5倍~2倍程度の差が生まれたので、こちらのほうが弱いというのは確実だったように思う。
予選の戦績ではダイヤちゃんやシービーと似たような数字になってしまったが、初めから決勝個体で挑んでいたら、もう少し全体勝率は上がっていたのではないだろうか。

 

決勝レースは、逃げ4先行0差し2追込3という脚質分布だった。
確かにラウンド2から逃げ編成が増えてきた気はしていたが、まさか決勝で当たる相手が両者とも逃げとは……しかも仕上がっている逃げが4人だ。バ群が伸びまくって差し届かないという姿が容易に想像できる。
編成は、一人がダンスウンス・キタちゃん・タイシン、もう一人がダンスウンス・キタちゃん・ダイヤちゃん、とローレルではない点を除けば理想編成を組まれていて、私が勝つためには中盤に置いていかれないようハイペースで追走する必要があった。

レース展開は、しかしながら最悪のパターンで進んでいくことになる。
まず、私のダイヤちゃんが出遅れにより最後方ポツン、そのままゴールまで見せ場なく終わった。一方のシービーは5番手を追走していて固有不発となり、さらに終盤開始直後に垂れてきた相手の逃げウマに引きずられて、最後方付近まで連れていかれてしまう。後方脚質に頼っているからこその事故とも言えるが、複数の後方エースを出している強みが出せなかったのは不運以外の何物でもないだろう。
残る勝ち筋はタイシンのみだが、垂れてくる逃げを交わすために大外をぶん回す羽目になり、最終的にはそのロスで負けたようなものだと思っている。通った位置にもよるから厳密に何バ身とは言えないものの、最内と大外で2バ身前後は変わってくるようだから、終盤突入時から4コーナーまでの位置関係およびスキル発動タイミング、あとは相手のタイシンかダイヤちゃんあたりと追い比べることができていたら、普通に勝てている試合だった。要するに運負けなのだ。

着順

一発勝負なのだから、こういうこともある。わかってはいるけれど、それでも負けると当たり前に悔しいわけで、きっと数日は引きずることになるだろう。
もう一生「アリエス杯プラチナ」は手に入らないと思うと、なおさら後味が悪い。

 

予選勝率は80戦63勝の78.75%という結果で、長距離とは思えない成績で終わった。
内訳は、
ラウンド1が34勝(予選1日目18勝、予選2日目16勝)
ラウンド2が29勝(予選3日目15勝、予選4日目14勝)
なので、ラウンド2から対面が強くなり勝ちづらくなったのは事実ではあるのだが、明確に同格以上と言える相手と当たった回数は片手で数えられる程度だったから、他はすべて謎の下振れ連発による理不尽な負けということになる。
まぁ前脚質のウマを出さない選択の末路とも言えるだろう。

今回も参考までに、枠ごとの成績を出したので貼っておく。

枠成績

長距離だし、スタートしてからの直線がそこそこ長いし、今回は特に内外で明確に有利不利があったとは思わなかった。
ウマ好みを出して中団に位置取りやすいという意味では、真ん中付近のほうが安定しているような気はするけれど、これくらいの差なら気にならない。枠ガチャというストレスがない点は素晴らしかった。
一方で、調子差は露骨に終盤速度、稼げるバ身への影響があったため、無視できない要素だった。不調というだけで嫌な気分になったから均一にしてほしい……とは思うものの、調子差があるおかげで決勝では格下の人間とマッチできる可能性が高まるわけだから、この程度のランダム要素は受け入れるべきなのだろう。

 

チャンミ二年目はプラチナ9、ゴールド3という成績で終了した。
昨年も貼ったものだが、今年も思い出として称号と獲得バの記録を残しておこう。

称号獲得バ

一年目とはガラリと変わって、いわゆる強キャラに集中していることがわかる。
省エネでプラチナを狙わず、グレードAの決勝進出くらいを目標にしていれば、もっと趣味パで挑戦することもできると思うのだが、皮肉なことに今の私にはそこまでの熱量がなく、惰性でチャンミに参加している感覚になってきている。
だから、今回で一区切りというのは正直なところ助かる話だった。

二年目の目標に掲げていたプラチナ称号コンプは達成できず、再来月からのチャンミへの向き合い方は決めかねている。そんな中、来月から始まる新イベントに対しては楽しみ半分、不安半分といった具合だ。
私のモチベーションを刺激してくれる内容ならいいのだけれど、ひょっとしたら当分は「隠居勢」のような形になってしまうかもしれない。