K's Graffiti

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総力戦シーズン58・ビナー(市街地)結果

純粋に火力で殴る戦いになりやすい対重装甲の総力戦はボーダー争いが激しくなりやすい傾向があり、特に最強キャラであるミカの実装以降は、使用コストすなわち戦闘経過時間において、他者と差を付けることが困難なくらい同じ動きに収束していく。そのため、難易度Insaneの場合は上位からボーダー付近まで、たった数秒の範囲内に何千人も押し込まれることになる。
いや、しかし今回は様相が微妙に異なるのだ。ミカは使われず、まさかのユズを使った会心上振れを必須とする「ユズパチ」が、これほどまでに流行るなんて。

 

過酷なTAが嫌ならばTormentに逃げればいい、という考え方は確かに合っていて、一定の戦力さえ整っているなら、現状クリアすればプラチナ確定かつ撃破時の報酬も増えるTormentを選ばない理由はない。
しかし、ことビナーに関して言えば、既に育成済みのキャラクターが充実している古参プレイヤーを除き、そう簡単に挑戦を決意できるものではないと私は思う。
他のボスであればギミック対策のキャラクターと火力役、サポートを適切に組むことさえできれば4凸前後での突破が現実的なこともあって、ややリソースを放出する背伸びプレイが視野に入ることも珍しくないが、とりわけ市街地ビナーのTormentというのは理論値に近い編成でなければ、平気で7凸以上……人によってはその倍近く必要となる可能性がある。文字通りの総力戦だ。
しかも、この複数凸部隊のパーツとして求められるキャラは、必須級の有用キャラだけでは足りない分を削るための役割ということもあって、ビナー以外のボスにおける出番が乏しい。ただでさえ育成リソースがカツカツのゲームなのに、他のコンテンツでの使い回しができず、ビナーTormentを倒すためだけに育てなければならない……となると、よほど見込みが立たなければInsaneのTAに突き進むしか道はないだろう。
ちなみに、弊シャーレでは前回の大決戦シロ&クロが初のTorment攻略となり、この勢いのまま今後はTormentが基本になるのではないかと考えていた時期もあったわけだけれど、現実はまだまだ根本的に戦力が足りていない。特に、何度も書いているように正月フウカの欠損が痛すぎて、おそらく正月フウカの分だけで3凸か4凸は余分に戦力の投入が要求されるため、僅かなコインのために無理をするにはコスパが悪すぎるのだ。
加えて、ビナーを大きく削るには防御デバフが必要なのだが、そうしたギミック要員すら満足に揃えられていない。他者のTorment攻略でよく使われていたキャラクターで言うと、ミネ団長やヒヨリ、水着アズサ、あとは固定ダメージを出せるカンナを持っていないのも厳しさに拍車をかけている。
そういうわけで、適したキャラクターを運用できない状況で試行錯誤しても後悔する確率が高いと判断したため、今回はTormentに挑むよりも、ユズパチを通すことにエネルギーを注ぐ羽目になった。アロナには一刻も早い正月フウカの復刻を求めたい。

そんな形で多くの人がユズ、カズサ、ミカといったアタッカーに、アコヒマリ水着ウイ正月フウカらを組み合わせて短時間撃破を目論んだビナーInsaneのTAだが、最終的なチナトロボーダーである20000位のスコアは25,992,768、クリアタイムにして1分27秒933、同スコアでは8人がボーダーから漏れており過酷さを物語っている。
ビナーInsaneはHPが少なくて工夫の余地が少ない上に、残りHPの割合でエリア移動を行う都合上、EXスキルによるダメージは少なすぎても多すぎても駄目という絶妙な調整が必要で、結果として差が生まれるのは最後の一発をオート撃ちできるかどうか、アカネを後撃ちして2コスト節約するかどうか、といったあたりになる。
私はInsaneに挑戦できるようになる2日目は、ミカとカズサを使った編成で適当に流してしまい、3日目はお試しユズパチで頑張るもののチケットを3枚使っても通らず、4日目の早朝にようやくチナトロ圏内のスコアを出すことに成功した。

総力戦S58市街地ビナー_編成

3000位台という順位だけで見ればInsane内ではかなりの上位で、いわゆる38コスチャートの理論値から微妙に遅れたくらいのタイムになっている。
実はこれ、一般的な40コスチャートでやっていたのだけれど、後半にユズが猛烈に上振れて、最後はEXを放つ前にNSの一撃で倒せてしまったのだ。
オート締めの解説動画が出たこともあって、少し下には下4桁2,113が並んでいるのを鑑みると、だいぶ高みの見物ができるスコアを早い段階で出せたのは幸運だった。
残りの3日間は、ほぼチナトロ確定な上に日課でTormentに時間を取られることもなく気楽に過ごすことができたので、個人的には最も負担の少ない総力戦だった言っても過言ではないかもしれない。3日目に3時間を虚空に吸われたことは忘れることにする。

今回、完全体ユズを除けば育成済みのテンプレ編成でパチンコが可能だったため、ユズをレンタルすれば一切の新規育成が不要だった。
もしもTormentを強いられていたとすれば、ざっくり概算で神名のカケラ3,000〜4,000個、レポートや装備は10人前後を育てられる分だけ消費することになっていただろうから、今後のことを考えると本当に無理だった。頑張れば手が届きそうなら、1,2人であれば新規で最大強化することも吝かではない。ただ、あまりにも足りていないと、そもそも真剣に検討することすらないのだ。


来週には大決戦の屋外カイテンが開催されるけれど、Tormentは特殊装甲ということで、これも難易度で言えばビナーに匹敵するのではないかと思っている。
屋外適性がありつつ軽装備、あるいは他の装甲でも敵の攻撃に壊滅させられない工夫が求められるため、編成の幅が小さい。いくつか特定のキャラが揃っていなければ、挑戦しても時間の無駄になるだけだろう。
ちなみに、屋外神秘の最強アタッカーであるヒナタは重装甲、攻撃力が高くて軽装備のワカモは屋外適性が低くて主力にはなり得ず、配置によってなんとかなる前半はともかく、殴り合いになる後半で活躍できそうなのはメイドアリスくらいしかいない。
前半用に自前のヒナタをグラサンにした上で、後半はメイドアリスを借りて大部分を削りつつ、残りは等倍ながら安定してダメージを出せるミカを採用するのが現実的なところだろうか……いずれにしろ、やはり正月フウカは必須であるため挑戦権はないような気がしている。

下旬には生放送の噂があるし、スケジュールを見ると火曜日であるにもかかわらず各コンテンツの切り替え日程が10/24となっていて、そのタイミングで新しい何かがありそうだということは見て取れる。
このパターンは、過去には周年キャンペーンでしか見たことがないような気がするので予想が難しいけれど、たとえば2周年の時のようにメインストーリー実装と連動した連合作戦なんかが来ると盛り上がるように思う。
はたまた、待望のハロウィンイベントでもいいし、しばらく放置されているデカグラマトン関連でも面白いかもしれない。
総力戦の参加人数推移から、ある程度は新規が定着してアクティブユーザーを維持できているのがわかるし、この何をやっても「待ってた」と言えるような現在のブルーアーカイブは、非常に魅力的に見える。3周年までに控えているコンテンツが多くて楽しみが尽きない。

ああ、そういえば振動キャラが充実してきたから弾力装甲のボスが近々登場するのではないかという話もあるが……それは、もうしばらく待ってもいいのではないだろうか。
私がイチカもカスミも引いていないからというのはあるけれど、まだ振動特効を付与するキャラクターも出ていないし、まともに戦える気がしないのだ。
きっと、アルパチが可能だったグレゴリオのようにはならないだろうから。