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エリザベス女王杯2023予想

牡馬と牝馬の力関係というのは数年おきに入れ替わっているイメージがあるけれど、現在はどうかというと、おそらく牡馬のターンだろう。古馬GⅠでポンポン勝てるような牝馬が跋扈していた時代は終わり、とりわけ中距離以上においては牡馬を優先的に評価したい気持ちがある。
とはいえ、エリザベス女王杯というのは実のところ、牝馬の全体的なレベルにあまり大きな影響を受けないのではないかとも思っている。なぜなら、強い牝馬天皇賞ジャパンカップに出るからだ。混合GⅠでは実力的に難しい……そんな牝馬たちが集うのがエリ女なのだろう。

 

京都改修工事のため昨年と一昨年は阪神で開催された本レースだが、なかなか荒れやすく予想が困難な印象を個人的には抱いてしまっている。
ただ、京都に戻る今年は2020年以前の京都開催時のデータを参考にすべきで、ざっと目を通した感じでは阪神ほど荒れることはなさそうに思えた。人気馬がそのまま上位に来やすい。
まぁ阪神開催時は宝塚記念と同じコースなわけだから、実力最上位クラスからやや落ちる牝馬たちにとっては、タフで厳しかったということなのだろう。適性の有無が強く作用するため、それを見抜けないうちは下手に予想しないほうがよかったのだ。
京都はディープインパクト産駒の庭と言ってもいいくらいで、道中は溜めて終盤の上がり勝負になる競馬になりやすい。阪神よりも府中に近い適性が求められる側面があるのではないかと考える。
ただ、京都最大の特徴とも言える下り坂を利用した加速も考慮する必要があり、必ずしも府中で活きるような瞬間的加速力だけで決まるわけではない。
阪神では前がバテるためスタミナのある差し馬が強かったけれど、京都で買いたいのは中団より前目からある程度の上がりを出せる馬ということになる。

エリザベス女王杯2023予想

△アートハウス
勝ち負けが交互に続いているピンパーな馬で、今回は勝ちの番だから、買うなら単勝のほうがいいかもしれない。なぜこのような成績になるかというと、休み明けしか走らないからだろう。
先行できるテンの速さがありつつ、ペースが流れると駄目という難しさがあるため軸にはしたくないけれど、展開次第で2,3着はあるだろうという感じで押さえておきたい。

△サリエラ
馬のポテンシャルは高そうだが、どうにも体質が弱いらしく状態がどうかといったところ。京都のエリ女は馬体重が軽くても大丈夫だし、ディープ産駒だから消せないけれど、外から差してきて届かずに終わりそうなイメージがある。

▲ブレイディヴェーグ
素質への期待が膨らむ一方で、ルメール騎手が乗るとはいえ1人気は過剰感が否めない。
もし秋華賞に出てきていたらリバティアイランドに迫る能力を持っていたという意見もあるようだけれど、陣営が言うように反動で使えなかったというのが事実なのだろうと私は思っている。
ほぼ出遅れるため自らレースを動かすことはできそうにないし、後ろからどれだけの競馬ができるだろう。上手くゲートを出て先行できるなら面白いが、ロードカナロア産駒の牝馬はアーモンドアイ以外、中距離でまともに結果が出ていないという点も気になる。

▲ジェラルディーナ
昨年の勝ち馬で、有馬記念宝塚記念の走りを見ても実力的には現役牝馬の中では最上位と言っていいだろう。
ただ、近走はどうにも大人しくなっているようで、闘争心という面に不安がある。ムーア騎手が能力を引き出す騎乗をしてくれたら、勝機はあるだろう。
適性的にはパワー寄りなので京都エリ女はドンピシャではないかもしれないが、開催が進んで荒れてきている馬場なら、むしろプラス材料と捉えたい。

◯ハーパー
勝てるほど強いとは思っていないのだが、馬券内に入ってくる確率なら最も高いのではないかと考えている。
牝馬三冠レースでいずれも上位の実力は軽視できないし、脚質もレースに合っている。本格化は来年かもしれないけれど、この安定感は外せない。

ライラック
前走の府中牝馬ステークスでは馬体重の大幅な増加に加えて、上がり33.0で3着に入っている。私の認識が正しければ、そんな速い末脚を出せる馬ではなかったはずなのだが、ここにきて本格化している可能性がある。
昨年は重馬場の阪神で2着、ジェラルディーナと一緒に後方から突っ込んできたパワータイプという感じはあるけれど、年齢的な部分や、連覇したラッキーライラックと同じオルフェーヴル産駒、名前も半分一致しているというところから、今回はこちらを本命にしてみようと思った。
懸念点は馬よりも鞍上で、はたして関西で戸崎騎手が上手く乗れるのかという問題がある。

 

毎年、秋のGⅠの中ではスプリンターズステークスに次いでモチベーションが上がらないエリ女だけれど、今年も適当に予想して適当に楽しめたらいいという気分になっている。
寒くなってきたことも多少は影響している気はするが、馬にとっては暑いよりはいいだろう。

■3連複 フォーメーション(9点)
③-①⑦⑪-①⑦⑨⑪⑬

いつもより点数が増えてしまったけれど、現状のオッズなら当たれば最低でもトントンにはなる。
ディヴィーナやマリアエレーナ、ビッグリボンあたりも気になってはいるが、点数の都合から消し評価にせざるを得なかった。
いつも迷った末の取捨選択が裏目に出がちなので、今回はそうならないよう願っている。