K's Graffiti

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総力戦シーズン60・クロカゲ(市街地)結果

グレゴリオホバークラフトに続き、今年に入って三体目となる新規総力戦ボスのクロカゲくんだが、おそらくヒエロニムス以来となるメインストーリーで戦う敵ということもあってか、事前の期待感は高かったように思う。
また、初めての弾力装甲を持つボスということで、夏以降に次々と実装されてきた振動属性のキャラクターたちが活躍できる舞台……だったのだろうか。
まともなアタッカーを水着ハナコしか持っていない私としては、全体的な難易度の調整に関して特に口を出す気にはなれないけれど、どうやら上位層にとっては不満の残る総力戦だったらしい。

 

Tormentの初実装から時間が経ち、プレイヤー全体の戦力向上もあってか、新しいボスは初期ボスと比べて、かなり強めに設定されている感覚がある。
昨年のゴズもそうだが、たとえばグレゴリオなんて一部の特効キャラが揃っていなければ非常に際どい戦いを強いられることになったし、ホバークラフトも古参有利というか、いつものメンバーだけでは太刀打ちが難しい側面があった。
だから、わりと慣れ親しんだサポーターたちに水着ハナコを添えるだけで容易にInsaneがクリアできてしまうバランスというのは、やや意外だったかもしれない。

新しいボスらしく、効率的なTLは日に日に更新されていった。初日こそギミックへの理解が乏しく、かろうじて1凸できるかどうかという印象だったものが、30秒残し、1分残し、と徐々に無駄が省かれていって最適化されていくようになる。
回復役として当初はアツコとコハルの二枚体制だったところが、タイムアタックに走るにつれてアツコのみ、コハルのみ、と安定感を捨てていき、最終的なInsaneの最速編成ではココナちゃんが採用される流れになっていたのは面白い。
ただ、そんな中でもアツコ編成とコハル編成の間には明確な壁があり、ランダムに威圧を受けるという仕様を乗り越えるためには、臨機応変にスキルを発動して混乱を防ぐ高度な感覚を身体に覚えさせるだけでなく、運に恵まれる必要もあった。
多くの人にとってそれは苦行以外の何物でもなく、要するにEXスキルを発動すれば勝手に全体を回復してくれるアツコ編成によるTAで大部分が埋まるというのは、ある意味で必然だったと言えるだろう。

できる範囲でベストを目指す私としては、ココナちゃん未所持のため、やるならコハル編成によるInsaneTAだったわけだけれど、何度か試してみてあまりにも通らなかったものだから、早々に諦める選択をした。
コハル編成がチナトロのボーダーになることは、ほぼありえない。ならば、多数派のアツコ編成で上位のスコアを出せばいいだけだ。
各々のキャラクター所持状況や育成状況が異なるため一概には言えないところがあるけれど、アツコを組み込めるカンスト先生なら誰でもInsaneをクリア……どころかチナトロ圏内に余裕で入れるくらいには簡単だったと個人的には思っている。
巷では1wave目が通らないとか、2wave目のグロッキー調整が上手くいかないとか、3wave目のハナコ2連射で倒しきれないとか、様々な不満が飛び交っていたようなのだが、私の場合は毎日まったく同じようにプレイしていて、一度もチケロスの危機に瀕することすらなかった。
所要時間は、だいたい10分から30分程度だった気がする。もちろん、ランダムの威圧に混乱させられてリスタートなんて事態は無数に発生したし、ダメージの過不足によってTLが破綻することも珍しくはなかったが、アコヒマリの後乗せやグロッキー調整など何度も試行していれば自然と手が覚える。だから基本的に、お祈りするのは水着ハナコEXのダメージ乱数だけだった。

総力戦S60市街地クロカゲ_編成

ポピュラーなアツコ編成TLで、3wave目をアツコEXではなくキキョウEX、そしてアコヒマリでバフしつつハナコNSが乗った状態でオート撃ち1発で決まったのが私のスコアとなる。
Tormentクリア者が2478人であり、Insaneは上にココナ編成とコハル編成を通した猛者たちが並んでいることを考えれば、この4000位台という数字はアツコ編成として最上位の結果と言えるのではないだろうか。個人的には満足している。
なお、水着ホシノEXのタイミングによって微妙にコスト回復速度、すなわち撃破タイムが変わるため、これが理論値というわけではない。前後も近いスコアで団子状態なので、やはり手持ちさえ揃っていれば誰でも再現可能だったし、だからこそ過酷を極めたのだろう。

最終的なチナトロボーダーである20000位のスコアは27,577,536、クリアタイムにして3分2秒533ということになる。初回ボスにしては極まりすぎているし、次回は何か月後か知らないけれどTormentに挑まなければならないかもしれない。
個人的に驚きだったのが、開催中盤あたりの時点で安泰だろうと考えていたスコアが、最後にはゴルトロ帯に沈んだ点だ。ほぼ10分以内に通る2757台前半の安定TLを独自に作っていたので、それで残りの日程を流してしまってもいいかと思っていたら、実際にはダメだったのだから恐ろしい。
噂によると2.5周年で始めた先生方も、やる気のある層はレベルカンストに到達しているらしくて、いよいよチナトロ争いの参加者が物凄い数になっているのを実感する。まぁ今回は周年ガチャで手に入る水着ホシノと水着ハナコ、リセマラやセレチケで揃えている人も少なくないであろうアコヒマリ、ピックアップ中のキキョウに加えて、あとは回復役をレンタルすればいいというラクラクお手軽編成が最適になってしまったので、より争いが激しくなったところはあるだろう。
複数の持ち物検査となるボス……たとえば次の大決戦で予定されているゴズなんかは、きっと緩いボーダーのままに違いない。

最終的にはTormentも、突き詰めていくと火力はほとんど水着ハナコに委ねる形となり、あとはデバフ役にキキョウとカスミを使うくらいで、他の振動キャラクターは活躍の機会を奪われる結果となったようだ。
せっかく金を注ぎ込んで引き、貴重なリソースを投入して育てたというのに、いざとなったら使えない……それは確かに、不満を抱くのも理解できる。ましてや、完全ランダムに戦力を無効化されるギミックがあるのだから、火に油といった感じだろう。
しかし、どのゲームにも言えることだが、最上位層というのは損しがちなものだ。報酬は同じなのに、プライドのために頑張る、頑張りすぎてしまう……他人がとやかく言える話ではない。その達成感は、達成した人しか知らないものだ。けれど、結果的にネガティブな感情のほうが上回ってしまうのであれば、少し肩の力を抜くことも肝要なのではないかと思った。何より、コンテンツを嫌いにならないための工夫は大事だろう。


余談だが、滅多にガチャを引かない私も今後を見据えるならキキョウは確保しておくべきだと考えて、なけなしの石を投入する判断に至った。
その結果は……

キキョウガチャ結果

月末期限の10連チケットでお迎えできてしまうという、実質タダで手に入る幸運に歓喜した。
これまでブルアカのガチャで極端に下振れたと言えるのは、一年前のヒマリ実装時のガチャと、2.5周年のフェスくらいのもので、あとは期待値通りか、期待値以上に出てくれている。
今後、正月フウカとナギサ、3周年の限定は確実に引かなければならないし、ここで温存できたことは大助かりなのだが、いずれ大きく下振れる回がやってくると思うと怖さもある。

所持未所持キャラクター一覧_202312

このままだとセレチケ交換はココナちゃんになりそうだが、ミネ団長も欲しい。
そろそろシュンあたりは、すり抜けてくれないだろうか。シュンのいない戦術対抗戦は苦しすぎる。