K's Graffiti

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総力戦シーズン62・ヒエロニムス(屋内)結果

3周年を迎えたブルアカのメインコンテンツである総力戦は、発表時に大きな歓声が湧いたほどの人気ボスであるヒエロニムスから始まった。
前回の開催が初めてTormentの実装となった昨年三月初旬、屋内地形に限れば一月初旬ということで、およそ一年もの間隔を経て久しぶりの登場となったわけだが……当時は先生としての経験が浅く、まともな戦力が整っていなかったこともあり、現時点で唯一プラチナトロフィー未入手のボスだった。
そんなわけで比較的モチベーションは高かったのだけれど、おそらく同じように意気込むプレイヤーが多かったせいか、ランキングの争いは熾烈を極めた。

 

まず最初に、現在の環境について考える必要がある。というのも、年々アクティブユーザー数を伸ばしているブルアカではあるが、今回はたくさんの人を集める周年イベントの真っ最中であり、さらに周年限定キャラクターとして爆発属性最強のアタッカーが実装されたタイミングということもあって、以前の対ヒエロニムスの総力戦とはまったく異なる様相を呈していたからだ。
プラチナ、ゴールド、シルバー、とそれぞれのトロフィーを獲得可能な人数は不定期で引き上げられているとはいえ、全体の参加者や上位争いに参戦する人数の増加には追いついておらず、面倒な大決戦はともかく総力戦に関してはハードルが上がる一方となっている。
そして昨年はミカが貫通属性の壊れキャラとして環境を激変させる活躍を見せていたが、今年はその役割をヒナが担いそうな雰囲気があり、軽装備のヒエロニムスはうってつけのサンドバッグと化してしまった。
ヒエロニムス自体が初のTormentボスということもあって、別に当時の水準からしたら調整不足というわけではないのだろうが、今の環境ではあまりにも弱い……というのは開催前から上位プレイヤーの共通認識になっていたように思う。個人的には、死にものぐるいでInsaneを1凸クリアした記憶しかないので、何が「弱い」のか理解できていないところはあったのだけれど、いざ始まってみたら自明の事実だった。

まず、2日目になってすぐにサクッとInsaneを攻略したわけだが、完凸させていたドレスヒナの火力がイカれていることもあり、予想以上に速いタイムでの撃破となった。多少スキル回しは考えたものの、特に詰めるわけでもなく、かつての屋内ヒエロニムス1位のタイムを30秒以上も短縮してしまう。意味がわからない。

2日目Insane

これは過酷なTAになるかもしれない……そう感じて、思考は即座にTorment攻略へと移った。
ここまでの総力戦あるいは大決戦において、Tormentクリア者がプラチナ漏れしたことはない。つまり、何凸しようがTormentさえ倒してしまえば最高報酬は約束されたようなもの……なんて幻想は脆くも崩れ去るわけだが、ひとまずこの時点ではどれだけ安定してTormentを突破できるかに主眼を置いて、模擬戦闘を繰り返していた。

翌朝になると、さっそくTormentクリア者が続々とランキング上位を埋めていく。流石にTormentとしては非常に簡単なほうなので、そのペースが速いことに疑いはなかったけれど、早朝に倒したというのに2桁にも入れなかったのは意外だった。
しばらくランキングの動向を見守っていたところ、ひょっとしたらプラチナボーダーがTormentで埋まるかもしれない……と思い始めた。あまりにもクリア者が多い、だけでなく1凸突破者が多かったからだ。水着シズコ入りの安定クリア動画もいくつか出始めて、2凸では危ういとも感じた。
ということで自分なりに安定性とスコアの両方を重視してTLを練り直し、翌朝にチャレンジした。

4日目Torment

編成は、手に入れたばかりのドレスアコをデバフ用の置き物として採用する型で、アズサ入りよりも耐久面に勝るため施行回数を減らせるメリットがある。EXは使わずNSだけ上げておけばいいため、育成リソースの節約にもなる。相変わらずココナちゃんは持っていないけれど、セレチケは本当に追い詰められた時に切りたいから、レンタルで済むならそのほうがいい。
仮にボーダー争いが激しくなったとしても、このスコアなら安心できるだろうと思い、この時点では残りの日々を同じ編成で流す気でいた。

確か土曜の夜だったと記憶しているが、プラチナ圏内がTormentクリア者で埋まった。いよいよ時代の変わり目なのだと感じさせられる。
そして日曜の夜までの間に、Torment下位の多凸編成が次々と沈んでいき……月曜朝になると1凸でさえゴールド落ちし始めていた。
過去の総力戦ボーダー推移から推定すると、このままなら私の位置も非常に怪しい。少なくとも、ボーダーが加速する最終日は落ち着くことができないだろうと思われた。
要するに、もう一段上を目指さなければならない。そういうことだったのだ。

タイムの出やすいTorment攻略として、スペシャルにナギサとヒマリ、ストライカーにドレスアコを採用する編成が主流になっていた。TLは安定重視や上振れ狙いのガチャなど様々あるようだが、これが最終的な最適編成にもなる。
だが、私はココナちゃん未所持ゆえ助っ人が固定されており、それに加えてナギサも迎えていないため、ポピュラーな編成を組むことができない。久しぶりに、ゴールド落ちするかもしれないと危機感を覚えた。
なんとかしなければならない。編成は一択ではないはずだ。というわけで、多少の会心ガチャやウルガータガチャは受け入れることにして、理論上の速度だけは出るアズサを入れた編成で頑張ることにした。

アズサ入り、かつスペシャル枠にアコと水着シロコという編成は、かなり不安定で嫌な印象があった。実際、その時点で上がっている動画はいくつか拝見したが、通せる気がしなかったのだ。
何かこう、上手い方法はないものか。模擬戦闘に潜って数十分、何度もリスタートを繰り返すだけでなく、動画を撮ってみて改善点を探る。スキル発動のタイミング次第では、もっと詰められるルートがあるのではないか。ヒエロニムスに対する知識不足も相まって想定していたよりも時間を使ってしまったが、とうとう打開策を見出すことに成功する。

総力戦S62屋内ヒエロニムス_編成

2.5周年以降は4000位台よりも上の順位で終えられていたので、久々に苦戦する総力戦にはなってしまったけれど、手持ちが足りない中、なんとか自力で5000位台を確保することができた。3985〜3986のボリューム帯をオリチャーで抜けることができたので、それだけで価値は高いと自負している。
まぁ最悪、セレチケでココナちゃんをお迎えして攻略動画をコピーする手段は残されていたわけだが、温存できたのは大きい。
そういえば、総力戦でココナちゃんをまともに使ったことがなかったので、花丸スタンプの仕様については今回のヒエロニムスで初めて理解することができた。昨年の秋にやっていたケセドのTormentでスキルを使う順番云々の話は聞いたことがあったけれど、実際に運用してみないと把握できない要素は少なくないのだと気づかされた。

かくして最終的なチナトロボーダーである20000位のスコアは39,832,960、クリアタイムにして3分34秒6ということになる。最初のドレスアコ編成では本当に漏れていたから、恐ろしい限りだ。
Tormentクリア者は31,125人、総力戦参加者は約68.5万人といずれも最多を記録し、争いの過酷さは過去一だったと言っていいだろう。大人気コンテンツすぎる。

 

今回のボーダー争いが激しくなったのは、1凸撃破できる編成パターンが多彩だったこと、それを可能にしているドレスヒナのポテンシャルが高すぎること、直前に実装されたドレスアコが100連無料対象だったため持っている人が多いこと、そしてレベル上限の解放に伴い対Tormentのレベル差補正が軽減されたことなどが挙げられる。
複雑なギミックのないヒエロニムスだからこそ、な気もするが……次の大決戦からはT9装備が標準になりアタッカーの火力がさらに上がってしまうため、どうなることやら不安で仕方ない。
カイテンはギミックの都合で2凸になりそうだから多少はハードルが上がるし、今回ほど厳しい戦いにはならないと予想しているけれど、ここでもドレスヒナの活躍が大いに期待されるわけなので、おそらくTorment攻略自体は難しくないだろう。
今後も状況を見つつ、チナトロという目標は変えずマイペースに遊んでいきたい。