K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240220)

腹の調子がずっと悪い。もともと中長期的に好調ということは体質的に難しいのだけれど、短期的にも好転の兆しが見えない事態には流石に不慣れというかイレギュラーというか、何か変な物でも食べてしまったのかと疑いたくなる。実際のところは、食事回数や量において常識的な水準を超えることはなく、むしろ不足しているくらいだから単純に私の消化能力が追いついていないというだけなのだが、食事を摂ると間もなく、ところてんやパスタマシンのごとく面白いように押し流されてしまうのだから、本当に困った話だ。矛盾しているようではあるが、むしろ食べないほうが栄養を吸収できるのではないかという説さえ有力になってきている。
せっかく筋力増強のためのトレーニングを重ねても、これでは著しく効率が悪い。胃に入れたすべてを血肉に変換できる恵まれた体質の持ち主が特に意識せず実現している日常的な営みを、終ぞ私は己のものとすることができずに痩せ細り、この低体力のまま元気のない人生を長らく過ごしていって、何も実現に至らないまま生涯を締めくくってしまうのではないかと、まだ一定の若さを保っている段階から予見するほどだ。
調べてみると、消化を助けるアイテムが世の中には存在しているらしいが、いよいよ自力以外のパワーに頼る必要性を感じ始めている。効くかどうか確信はないものの、現状どうやっても食事という普遍的行為との相性が悪すぎて生命体として欠陥が過ぎる。遺伝子に刻まれた傾向が大きく変化するわけではないだろうから、上手くいったとしても人並みの体重を手に入れるまでにはならないだろうが、体型的な話は置いておいて、食べる度に腹痛に襲われるストレスがシンプルに苦痛なのだ。
昔から弱かったとはいえ、ここまで酷くはなかった。毎食後トイレに駆け込まなければならないとしたら、外出するのが億劫で仕方なかっただろうに、それほど大変だった記憶はない。いや、外に出ることが億劫というのは小学生の頃から変わっていないわけだが、引きこもっていたい理由の一つに胃腸の弱さは含まれていなかったという話だ。今はもう、食事を伴う半日以上の外出となると不安でどうしようもない。あえて前日や当日の朝に意図的に腹を壊して、内容物を出してしまいたいくらいだ。味などにこだわりはないから、病院食のように低刺激で徹底管理された質素な食事のほうが私は幸せになれる気がする。