K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240229)

メモリを増設した。一昔前ならPCのメモリなんて16GBあれば十分という感覚だったのだけれど、年々データ量が増加する一方のインターネット社会であるから、長く使っているデバイスは時代に合わせてチューニングしなければならない。私のデスクトップPCは6年ほど前の最新型なのだが、ここ数年はスペック面で不便を感じる場面が出てきた。大してゲームを遊ぶわけでもないし、日頃から重い処理が求められる作業に没頭しているわけではないから今まで平気だったとはいえ、ブラウザを開きながら他に複数のアプリを立ち上げていると、常にメモリ使用率が70%〜80%前後で推移する状態だったのだ。というわけで、あらゆる作業の快適性向上を目指して、メモリを16GBから倍の32GBに増やすことにした。
この手のパーツは相性もあって、必ずしも成功するとは限らないのだけれど、ひとまずAmazonで見つけた手頃な価格のメモリを購入してみる。駄目だったら返品すればいいという考えで、とりあえず試してみないことには何も変わらない。さっそく、届いてすぐにPCのケースを開けて、スロットの確認をする。自分で組み立てたわけではないとはいえ、過去に何度かメンテナンスのために内部を弄った経験があるため、増設作業自体は簡単に終わるだろうと思っていた。しかしながら、ここで問題が生じる。
結論から言うと、指を犠牲にすることでメモリ増設ミッションは完遂できた。何が大変だったかというと、メモリをスロットに嵌め込む難易度が予想以上だったことだ。かなり慎重に、垂直に挿し込まなければならないのだけれど、少しのズレで認識しなくなる。デュアルチャネル×2の構成のため4スロットを埋める形になるのだが、それも手先の作業スペースを狭める要因となって大変だった。「カチッ」と音が鳴るまで、押したり引いたりを繰り返していくうちに、指先に痛みが出始めて仕方ない。力を入れすぎるとマザーボードが壊れるのではないかと思うくらい軋んで怖いし、そのちょうどいい加減を覚えるまで苦労した。
電源を入れてBIOSに入り、メモリが認識されているかチェックする。何度も試しているうちに、なんとなくメモリを挿し込むコツのようなものを指が覚えてくれて、最終的には業者を名乗れそうなくらいスムーズにメモリを取り付けられるようになった。手先が器用であると自負しているものの、微妙にパワーが要求されるとパフォーマンスが落ちるあたり、本質的に私は技量特化型なのかもしれない。
メモリが32GBになって生まれ変わったPCだが、今のところ問題なく動いている。負荷の強い作業はしていないが、平常時の動作も快適になったような気がする。まだ指は痛いけれど、チャレンジしてみて良かった。