K's Graffiti

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生存記録(20240408)

とうとう始まったブルアカのアニメだが、テレビ放送でリアタイ視聴は難しいため、各種配信サービスで公開された直後に見る形となった。既に公開されていた情報から、内容に関しては大きな期待感を抱かずに受け止めようという心の方針があったので、そこそこ悪くなかったように思う。原作のストーリーを熟知しているため、完全初見の立場というものを自身の中に再現することはできず、アニメとしてフラットに評価するのは困難ではあるのだが、正直なところ新規でアニメを楽しめるかというと現時点では特にポジティブな意見は言えそうにない。まだ世界観も何も不明で、キャラクターについても知らないことばかり、それでいてこの無難な1話から名作を期待するのは酷というものだろう。どちらかと言えば、既存の作品ファン向けのテイストに感じた。ゲームをプレイしているだけでは見えない要素、これまで表現できていなかったキヴォトスという空間への解像度が高まるのは、純粋に満たされるものがあって大変に良い。ゆえに、ここから私が期待するものとしては、大崩れなく無事にアビドス編を完走してもらって、可能であればその先の展開も……といったところだろう。
それはそうと、OP映像には度肝を抜かれた。PVやスチルのクオリティでぬるぬる動く情報量の暴力で、この部分だけでもアニメ化した価値があると断言できる。本編が70点だとしたら、OPには100万点を付けてもいい。当然、コマ送りにして確認するわけだが、いわゆる中割りなんて一切ない、全カットが素晴らしい一枚絵として成立している神アニメだった。ブルアカの空気感、透明感がよく表現されていて、理想を言えば本編もこの作画で……と言いたいところだが、流石に負担が大きすぎるだろうから無理なのだろう。もし今後、劇場版が制作されるなんてことになったら、ちょっと期待したくなってしまう。まぁこの映像を素晴らしく感じるのは、ブルアカにお馴染みのPVと似た造りになっているからというのもあるだろうけれど。
ともあれ、期待していなかった分だけサプライズ的に感動を貰えたので、アニメとしての評価はさておき、1話を視聴した直後の気持ちとしては大満足と言う他なかった。今回のアニメでどこまで進めていくのか、何を描写するのか、そして今後の計画などなど楽しみは尽きない。木曜にはメインストーリーの更新もあることだし、急がず焦らず、より長い目でブルアカというコンテンツと付き合っていきたいと思った。