K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240410)

年に何度か話題になる声優界隈のスキャンダルだが、今回の一件はなかなか個性的な、ある意味で歴史的な事件と言えるだろう。現状、真偽不明な部分も多いため、特に具体的な言及をしようとは思わないのだが、この一連の流れは純粋に見ていて面白い。インターネットはカオスなので、私のように距離を置いて楽しんでいる人だけでなく、ショックを受けている人、調子に乗って叩いている人や、情報ソースを精査せずいい加減なデマを吹聴している人などなど、反応は様々に見られる。別に何を発信しようが個人の自由ではあるけれど、少し冷静になって考えれば、何も言わないことが最善であることは火を見るよりも明らかだ。有名無名を問わず、SNSの世界に触れている限りは忘れないようにしたい精神だろう。軽率な発言によって、意味もなく印象を悪くするリスクが至るところに存在している。物申したくなる話題だからこそ、むしろ慎重に受け止めたい。
それはそうと、渦中の声優について、私はまったく無関心というわけではない。というより、以前に個別の記事を書くくらいには彼女が展開する一部のコンテンツを好いている。これをファンと称していいものか微妙な心境ではあるが、ちょっとアニメを見るくらいの一般人よりは確実に詳しい自信がある。しかしながら、今回の事件について私は一切のネガティブな感情を覚えていない。理由は簡単で、私が何事に対してもコンテンツ部分にしか興味がないからだ。声優などの役者に限らず、作曲家や漫画家、小説家やイラストレーター、はたまたスポーツ選手でもいいけれど、とにかく彼ら彼女らが仕事としてアウトプットする部分にしか目を向けることがない。本人の性格や思想、プライベートでの言動なんて、どうでもいいと思っている。たとえ犯罪に手を染めたとしても、その見方は変わらないだろう。もっとも、社会的な要請に従って当人の活動が制限されることに関してのみ、私が楽しむ機会を奪われるという観点から残念に思うことはある。ネットを中心に話が大きくなりすぎているため、本人のメンタルが懸念されるところではあるけれど、何事もなかったかのように仕事が継続されればありがたい。最悪、引退の可能性はないわけではないが、せいぜい短期間の活動自粛程度で済んでほしいところだ。