K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20240419)

うっかり食事を忘れるという経験の有無は、おそらく個人差が大きいのだろうと思う。私なんかは何かに集中していたり、はたまた寝不足気味だったりすると一食くらい飛ばしてしまうことが珍しくないのだけれど、食欲旺盛な一般人からすれば信じられない話かもしれない。私にとっては、常にガツガツと食い意地を張っているほうが不思議で仕方ないのだが、まぁそれはいいとして……今日はその食事の失念が丸一日にわたって起きてしまった。要するに、24時間まったく食べずに過ごしていたということになる。別に断食するつもりだったわけではなく、極めてナチュラルな精神で普通に過ごしていたら、それくらい時間が経過していたのだ。
主な原因は二つあって、まず私の基本的な食事スタイルが一日二食であることが大きい。これは活動時間と消化能力の兼ね合いで、自然とこの形がベターであるという経験則から定着したものだが、たとえば睡眠を我慢して活動時間を延ばす際には三食になることもある。逆に、眠すぎて半日も意識が保たない日には一食ということになる。日頃から平均的な食事回数が少ないという点は、今回の事態を招いた一因であることを否定できないだろう。
次に、現在の私が、ひときわ集中力を発揮しやすい体調というか状態というか、そういうコンディションにある点だ。これは、むしろ好ましい状況と言えないこともないのだが、裏を返せば集中力の対象とならない他のあらゆる営みに関して、著しく優先度が落ちることを意味する。ある程度、作業が一段落した時点で、既に食事に適切な時間帯は過ぎていて就寝時刻が近い。そのまま眠って、次に目覚めてからすぐに食べればよかったものの、なんと起きて早々に作業を再開してしまった。再び一段落したところで、ようやく何も食べていないことに気づく。最後の食事から、24時間以上が経っていた。
空腹感を覚えないのかという話をすると、確かに前日の就寝前は腹の中が空という感覚はあった。それが必ずしも食欲に結びつかないのが私の生命体としての欠陥ではあるのだが、それは置いておいて、さて次の日にはどうなるかというと、ひとたび眠ると空腹感が消し飛んでしまうのだ。どれだけ腹が減っていても、眠れば忘れてしまう。だから私は毎日、起床後には何かを口に入れることを習慣化している。食欲に頼らず、決まったルーティーンに落とし込むことで栄養補給を怠らない工夫だった。なぜか、今日は機能しなかったけれど。
体重が増えないことを嘆く日々も、こうしたミスを減らせれば改善されるのだろうけれど、なかなか「普通」を身につけることは難しい。