ゲームは楽しいものだけれど、熱中できるのは初めの数か月だけで、一年か二年もすれば遊ばなくなってしまうことが多い。
特にスマホゲーは基本的に終わりがないにもかかわらず、次々と新しいものがリリースされるから、何に手を出すかによって余暇の使い方が大きく変わる。
同時期にプレイできる数は限られるし、モチベーションも時間も有限なのだ。気づいたときには引退していることが多い。
私にとって、二年以上続いているゲームはかなり珍しい。通称「ガルパ」と呼ばれるゲームは、そのうちの一つだ。
2017年の春だった。ガルパ——バンドリ！ ガールズバンドパーティ！——のサービスが開始した日、私は事前に何も知らなかった。
あれは友人との旅行中だった。移動中の車内で友人がプレイし始めたのを見て、技術の進歩に驚いたのだ。なんだこれ、動くぞ。
実のところ、音ゲーと聞いたときには、あまり興味を持たなかった。それまで音ゲーというジャンルが未経験であったし、大量に降ってくるノーツに、とても目や指が追いつけるとは思わなかったからだ。食わず嫌いというか苦手意識というか。
それでも始めてみようと思えたのは、横で見ていてるだけではなく、同じ楽しみを共有したいという気持ちがあったからかもしれない。
しかし、想像していた通り、あまりにもセンスがなかった。難易度EASYで体力が尽きてしまい、一向にクリアできない。一緒に始めた友人たちは、HARDで遊んでいるようだった。経験値の問題だろうか。とても苦い気分になったが、それでもやってみたら意外に楽しかったから、私は繰り返し遊んで慣れていった。
初期のバグで協力プレイがほとんど成立しなかったため、基本的にはそれぞれソロで遊ぶことになったけれど、旅行から帰る日にはHARDが無事クリアできるくらいには腕が上がっていた。やればできる。成長が感じられるのは楽しいものだった。
それから数日間は、ひたすら空いた時間にガルパをする日々。プレイにスタミナを必要としないシステムのため、飽きるまで無限に遊べるのは新鮮だった。クリアできない曲も、何度だって練習できる。下手なうちは、まったく飽きを感じなかった。
やがて最初のイベントが始まると、報酬が欲しくなった。伝説の「花見香澄」である。のちに過去のイベント報酬を交換できるシステムが実装されたが、唯一ランキング制で5万位以内しか貰えなかった初回イベント SAKURA BLOOMING PARTY! の「花見香澄」だけは、今でも入手することができない。初期からプレイしている者だけの称号のようなものだ。
イベントポイントの倍率を上げられるブーストは、現在は上限が10だけれど、当時は3しか溜めることができず、しかも1つで1倍という仕様だった。つまり、ブーストを使わなければイベントポイントが入らないのだ。*1
1時間半で全回復してしまい、漏れた分はそのままイベントポイントの喪失になるため、上位に入りたければずっと張りついていなければならず、かなり過酷だったように思う。
始めたばかりでブーストを回復できるアイテムの数が限られていて、ボーナスキャラも揃っていないため、無課金で追い上げることがかなり難しい。なんとか取ることができたが、本当にギリギリだった。
次々と追加される曲、絶妙にクリアできない難易度など、その後も飽きることがなく、毎日プレイする習慣がついていった。
少しずつ上達して、今では難易度EXPERTの26までは、だいたいフルコンできるようになった。いわゆる親指勢のため、限界というか、頭打ち感はあるが、最初期に比べたらまるで別人のようだ。
ちなみに28以上では回復がないとクリアできない曲がいくつかあり、29の 六兆年と一夜物語 のSPECIALに至っては回復編成でもいまだにクリアできていない。
流石に開始から三年以上も経つと以前ほどの熱は失われ、次第に遊ぶ時間は減ってきている。イベントに全力というのも、もはや無理な話で、今では週に何度か触る程度になってしまった。ただ、それでもやめようとは思わない。
最近では新規プレイヤーの参入や、ボーナスキャラ所持者の増加によりイベントボーダーが上がり、やる気を出しても上位に入ることが難しくなったけれど、新曲を楽しむスタイルだけで今後も続けていけそうに思える。
他の音ゲーも一時期やってみたのだが、どうにも続かなかった。ガルパの気楽さが、私には合っているのかもしれない。
スターが溜まってきているから、次かその次のドリフェスで300連を回したいと思う。
それにしても、他のアイテムに比べて奇跡のクリスタルが圧倒的に足りないのだが。
本日の絵
サッと描けるはずの構図なのに、なんだか思うように顔が描けなくて1時間くらいガチャガチャやってた。
あぁ～＾うまくなりたいんじゃ～＾
*1:現在は、1つで5倍、2つで10倍、3つで15倍。
