K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

調子と課題と低気圧

先週から今週にかけて、だいぶ調子を落としている。月に数回、こうやって具合の悪さを嘆く日記も、すっかり定着してしまった。
まぁ台風も過ぎていったようなので、そろそろ元に戻る頃合いではある。

 

こういう不調の時というのは、その原因を他の何かに求めたくなるものだ。実際のところは、たとえば生活習慣や食習慣、身体のちょっとしたバランスの崩れなんかが、当たり前だけれど最も可能性としては高いため、余計なことを考えずに生活を改めることが解決策である場合がほとんどだとは思う。
しかし、ちょうど不調が天候の悪い日と一致していると、なんでも低気圧のせいにしてしまいがちだ。短絡的だが、心理的に納得しやすい方向に結論づけてしまうものなのだろう。
もちろん、本当に低気圧のせいで発生している不調もないわけではない。脱水症状でも飲酒状態でもないのに感じる頭痛なんかは、気圧の影響によるものと考えて差し支えないだろう。
しかし、異常な眠気や倦怠感、腹痛、関節痛などは、他に主な要因があるはずだ。特に珍しくもない低気圧程度で全身がまともに動けないほどのダメージを受けていたら、これまで健全に生きることはできなかっただろうから。

不調に陥ることで最も影響を受けるのが、時間の使い方だ。不規則な睡眠時間帯は、スケジュールというものをなかったことにする。
現在、私に明確なスケジュールがあるのかという話はさておき、なんでもない休日にだって、ぼんやりと予定があってしかるべきだろう。
なんでもいい。溜まっているアニメを見るとか、買い出しに行くとか、それほど具体的に決めていないとしても、生活と趣味の間で果たすべき行動はいくらでも思いつく。
突発的な気怠さによってモチベーションが失われてしまえば、それらは達成が難しくなる。明日、元気になったらやればいい。適当な言い訳を頭に浮かべて、その日しかないはずの時間を、有効に使えたはずの時間を捨てるように諦めてしまう。
私は、そうやって怠けることに関しては経験が豊富だ。おそらく小学生の頃からずっと、長期間の休暇は大半を有意義でない行為に費やしてしまっていたし、その癖を改善する機会が設けられることは特になかった。きっと、今でも直っていない。

 

ところで、現在の生活がどういう立ち位置にあるのか、少しだけ言語化してみることにする。
前々から書いている「新しい生活」については、着々と準備が進んでいるのだけれど、本格的なスタートは思っていたよりもやや後ろ倒しになってしまったので、まだ一か月以上の空白がある。
だから、今のところは余裕たっぷりの準備期間ということになる。やらなければならないことはいくつかあるものの、どれも即座に行動を起こす必要があるものではなく、予定と言えるほどのものはない。考えるべきことが少ない、楽な生活だ。
少し換言すると、余裕がありすぎて精神的に締まりがない感じ……これはもう、検証するまでもなく火を見るより明らかだ。調子が上がらないという悩みの根本に、行動の指針が定まっていないという問題があるとすれば、解決するのは意外にも楽かもしれないとすら思えてくる。

課題だ。課題が必要なのだ。
日々、生きることにモチベーションを与える課題。生きがい。目標。
何も決めていないから、甘えてしまって眠気に身体を委ねてしまうのだ。やるべきことを決めていれば、それなりに頭は覚醒する。
中長期的には大きなものを想定していて、それは来月の半ばから始まることになっているから、ここではそれまでの過ごし方について考える必要がある。
こうやって書いている日記は一つのタスクとして毎日のように達成している課題ではあるけれど、これだけでは足りないのだ。せいぜい、時間をかけても60分くらいのもので、起きている残りの16時間近くは不定なのだから、いくらでも行動を差し挟む余地がある。
とにかく、何も考えずに日々を送ることだけは習慣にしてはならない。それはとても楽なことだけれど、一度その沼にハマってしまったら抜け出すのは困難で、徐々に頭を使うことを忘れていくし、いざという時に動けなくなってしまう。
外側から引っ張り上げてもらわなければ、きっと復活することができなくなる。
自律的に自立するためには、課題の自己管理こそが最も重要なのだ。

手始めに、以前から見ようと思っていて時間の都合で後回しにしていた映画やアニメ作品が複数あるため、それを消化していくことにしたい。
外出が減ったことで積読本が反比例して増えているため、それらも少しずつ読み進めていこう。
そうやって考えてみると、一か月の予定なんて簡単に埋まってしまう気がする。日記を書くネタにもなるだろうし、いい感じに脳を刺激してくれて、創作を進めるためのインプットとしても有効のはずだ。

計画というのは考える段階が一番楽しいと言われるが、一理ある。こうやって脳死生活からの脱却を想像するだけでわくわくしてくる。
明日からが、少しだけ楽しみになった。