K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

平凡な日常

午前11時に起床し、適当に昼食を摂り、シャワーを浴びてから役所に出かけて手続きをする。帰り道は遠回りをして5kmくらい散歩し、帰宅後はストレッチをする。
なんでもない、ただの日常だった。

 

こんな生活が毎日続いたら、それはそれで快適かもしれないけれど、いかんせん刺激が少なすぎる。一般的な老後の生活なんて、これと大差ないかもしれないが、なるほどあっという間に時間が過ぎていくという感覚を身をもって思い知った気分だ。
これはいけない。

重要なのは、何か新しいことを始めたり、刺激的な作品に触れたりすることだ。
今日の一日の中で、最も改善すべき点を挙げるとしたら、起床時間以外にはないだろう。外出したのは国民として生きるために最低限必要な用事を済ませるためだし、身体を動かすのは今後の課題を達成するための体力作りという意味で無駄にはならない行為だ。
そもそも、8時台に一度は目覚めていたはずだった。昨晩セットしたアラームの時間がそのくらいで、ぼんやりと記憶も残っている。3時間も余分に時間が生まれたら、きっと自らにとって生産的な何かを一つや二つはできていたと思う。
規則正しく起きるために大事なのは、早く寝ること……なのは火を見るより明らかで、最も簡単な方法ではあるのだけれど、それだけではおそらく根本的な解決にはならないと考えている。というのも、どちらかと言えば、私の肉体において問題になっているのは、睡眠時間にかかわらず身体が起動するまでの時間の長さだからだ。
目を覚ましたと思っても、怠いからと再び目を閉じる。気づけば数時間が経過していて、午前中の予定がなかったことになる。

さて、どうしたものかと思うのだが、以前から予定のない土日は同様の現象に悩まされていた。たまに、なんとかしようと試行錯誤してうまくいった覚えがあるので、今回はそれを毎日の習慣に適用してしまえばいいということになる。
いきなりの習慣化はおそらく不可能で、結局あり余る時間を使った実験のような形になってしまう気がしているけれど、とりあえず最初に試してみようと思ったのは、とことん早起きに努めてみる、というもの。
8時とか9時とか、ちょうどいい時間に起床予定時刻を設定してしまうと、失敗した時の影響が大きい。だから、あえて二度寝することを前提に、早起きできるように身体を変えてしまえばいいという話だ。
具体的には5時とか6時とか、まぁ間を取って、お試しで5時半くらいにしてみようかな。
就寝時間に関係なく、一度5時半に起きるようにする。通勤が必要だった頃と同じ時間になってしまうのは、皮肉というか、なんだか一周回ってきたような感じだけれど、とりあえず起きることができさえすれば、コーヒーなどのカフェインを摂取するとか、脳の働きを活性化させるサプリメントを飲むなどの手段がある。
そのまま起床に成功したら儲けもので、二度寝しても事故の確率は減るだろう。午後に眠くなって長い昼寝をする羽目になるかもしれないという懸念はあるが、それはまた別の問題として考えることにする。

 

生活に求める刺激という観点で、新しい趣味を開拓できないかと考えている。
アニメは相変わらず見ているけれど、このところの変化としては、ゲームをやらなくなった。まったくゲームで遊ばないわけではなく、密度が減ったと言うべきか、とにかく何時間もダラダラとか、あるいは徹夜してまで病的に、ということがなくなったという感じだ。
ストレスを強く感じていた頃のほうが、強くハマる傾向にあった。5月のARKとか7月のダクソ3とか、とてもフルタイムで労働しているとは思えないプレイ時間だったし、今それだけやろうとしても難しいと思う。それだけの原動力が湧いてこない。
客観的に考えれば、疲れた身体でますます体力を削って、休む時間も減らし、ただひたすら回復を妨げていただけのような気がするのだけれど、そういう単純な話でもないらしい。

比較的余力のある今は、いったい何に対して全力を注ぐことができるのか……たぶん文章を書いたり絵を描いたりすることは、それに当てはまると思う。やれば、ほとんど無限に続くのではないかと思われるほどの集中力を発揮できるということを、経験から知っている。
ただ、本格的に始めようと思っているのは今月の下旬くらいからなので、それまでは別の分野に手を出してみたいという欲がある。きっと集中モードに入ったら、他のことに構っている余裕なんてなくなるはずだから。それくらい大きな力が自分の中で動くだろうという感覚がある。これまでに出会ってきたあらゆる人から受け取った活力と、自分の中で蓄積・醸成されてきたモチベーションの塊が、今か今かと解放されるのを待っている。

その最後の待期期間に、ちょっとした面白いことが経験できたら、幸福度が上がりそうな気がするんだ。
二週間くらいで満足できるほどよい趣味などは、何かないだろうか。