K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

眠れない

久しぶりに、ただの日記。もしかしたら初めてかもしれない。
昨晩から今朝方にかけて、眠っていたはずなのだけれど、どうやら実は眠れていなかったらしい。昼過ぎになってから強烈な眠気に襲われて、あぁこれ徹夜した時と同じやつだ、と気づいた。

 

厳密に言えば、形としては眠っていたけれど、ごく浅い状態が続いていたという感じか。周囲の音は認識できていたと思うし、目を瞑りながら無意識的に巡らせていた思考の一部を、今でもはっきりと覚えている。
私の場合、眠りが浅い時にありがちな現象として、夢をたくさん見ること、そして様々な夢のイメージを忘れずに覚えていること、などがある。
一応、身体は休息状態にあったようだが、脳がまったく休まっていなかったのだろう。起きた直後に、まるで寝た気がしなかったから、今日一日大丈夫だろうかと思ったが、やはり駄目だった。

昨夜は、ほどよい疲労と睡眠欲に包まれて布団に入ったはずだった。
しかし以前から不眠がちだった私が、ここ連日うまいこと就寝に成功していたことのプレッシャーがあったのかもしれない。今日も自然に眠れたらいいな、いや寝なきゃ駄目だ、できるはずだ。
結果、瞑目したその時から余計な考えが無限に湧きだしてきて、落ち着いて意識を暗闇に溶け込ませられるようなコンディションには、とてもならなかった。あぁ眠れない、眠らなきゃ。そんなことを考えてしまったが最後、翌日の生活リズム崩壊を覚悟しなければならない。

朝、果てしない気怠さの中で身体を無理やり引き起こし、習慣を壊さないようにといつものように軽い朝食を摂る。瞼が重くて、すぐに布団へ戻りたくなるのを堪えながら、午前中を半ば朦朧とした気分で乗りきった。
昼、やや全身にふらつきを覚えつつも、適当に昼食を終えて、あと少し我慢すれば山を越えるはずだという謎の考えをぼんやりと頭に思い浮かべる。やばい、目を瞑ると気持ちいい。食後は眠くなると言うし、これ以上の強い波が来たら、もう駄目かもしれない。
次に気がついた時には、外が暗くなっていた。

二週間ぶりとか、そのくらいになるだろうか。午後の、夕方までの活動時間をまるまる睡眠に充ててしまうのは。
やってしまったという思いはあるけれど、意外だったのは後悔よりも、心地よかったという感覚がとても強いこと。たまにはこういう日もあっていいと、少し自身に対する寛容さが見える気がした。
選択によって成功したり失敗したりするのが日常であり人生であるわけだけれど、基本的には成功のほうが少ないものだ。大きな成功を掴むために、数えきれないほど失敗を重ねる。失敗が多すぎて、いつも反省を繰り返す。それ自体は悪いことではないけれど、あまりにも自分の行動を否定的に捉えすぎていると、いつか心が折れてしまって、本当に動くべき時に身体が動かないのではないかと、危惧しないわけでもない。
毎日、頑張っていたら疲れてしまう。それは当然のことで、身体は正直に訴えてくる。だから月に何度かは、こうやって無為な一日を挟むことで心身のバランスを調整すべきかもしれない。むしろ長期にわたって体力を維持するためには、必須と言ってしまってもいいかもしれない。

いつだって突発的で、具体的な予想なんてできないけれど、今後の課題を計画的に進めていくとしたら、こういう日があるという可能性を織り込んだうえでスケジュールを検討する必要がありそうだ。
習慣と計画性は重要だけれど、絶対的に守るのは最低限の営みに限定すべきなのだろう。あまりガチガチに決めてしまうと窮屈だし、本意でもない。これがきっと、私のライフハックになる。