K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

必要なものがわからない

部屋を隅々まで測ってきた。
この情報を元に新しく買う家具などを決めていくことになるわけだが、それにしても適切なサイズ感というのがよくわからないもので、いざ買って置いてみてから後悔する確率が高そうな気がしてならない。

 

家具の配置センスとでも言うべきものだろうか。人の部屋というのは、同じ空間でも住む人によってまったく印象が変わる。
別に、お洒落な部屋なんて大層なものを目指しているわけではなくて、与えられた空間にできるだけ無駄が出ないように、そして私が日常的にやろうと思っていることが実際に可能なだけの、必要最低限の水準を満たせているか、ということだけが焦点だ。
諸々の妥協はあったとはいえ、それなりにスペースは確保できるはずなので、たとえば部屋の模様替えなんかに慣れている人からすれば難易度は高くないだろう。私は現在、掃除すらままならない部屋に暮らしているため、生活空間の効率性とはかけ離れたところにいるわけだが。

実際に壁から壁までの長さを測ってみて、適応にネットで机や棚などを調べてみると、もちろんピッタリ合うものはなかなかないけれど、最近の家具は機能性が考慮されているものが少なくないため、とりあえず直感任せで買ってみて、使ってみたら意外とイケるんじゃないかと思わないでもない。
そのあたりの具体的なイメージは、あれこれ妄想しているよりも実際の店舗に足を運んでみたほうが、きっと何倍も正解に近づくのだろう。だから明日、ちょっと見にいってみようと考えている。
そもそも想定している生活において、この家具は必要なのか、という疑問がないわけではない。流石に机や椅子は必須としても、収納用の棚なんかは固定観念を捨ててしまったほうがよいかもしれない。
なんとなく買ったはいいけれど使いこなせない、むしろ場所を余計に取って邪魔なんてことになったらもったいないし、家具は買えば買うだけいつか出すことになる粗大ごみが増える。手ごろな価格で買えるとしても、そこそこ長い付き合いになるものなのだから、慎重になるに越したことはない。

何が必要かという話で最も重要なのは、何を持ち込むかということに尽きる。いまだに厳選できていないのは私の怠慢でしかないが、しかしパッと思いつくものがそれほど多くない。
確実なのはPC関連の精密機器くらいのもので、あとは書籍類を少々。テレビは要らない気がしているし、机や椅子や寝具は一新する予定で、他には衣装類くらいだろうか。そうなると本当に、適当に棚なんて買ってしまったら無用の長物になるのではないか。
長年かけて積み上げてきたAmazonの箱の中に、かつて必要があって買ったはずの小物がたくさん入っている。それらを一つひとつ使うかどうか見極めて、可能性がありそうなら持っていってどこかに収納する。考えるだけでもこの上なく面倒そうで、一気にやる気が削がれるような思いになる。
いっそのこと、すべて置いていってしまうのも手だけれど、あまりにも雑多すぎて後処理を家族に託すのも気が引ける。これは自分の問題なのだ。ある程度は自身で決着を付けなければならない。
あぁしかし、無限に時間がかかりそうで本当に嫌だなぁ。

 

買うものをリストアップして大まかに費用を計算してみると、想定していたよりも若干ではあるが予算を上回りそうな気配がある。まぁ予算なんて感覚的な決めつけでしかないから、貯蓄を脅かすレベルではまったくないのだけれど、それでも贅沢できる余裕が潤沢にあるわけではないから、出費を抑えられるところは節約するに限る。

家具とか家電で一番困るのは、一見すると同じようなものにしか見えないのにメーカーによって大きく価格が変わってしまうということだ。ブランドとかいう胡散臭い宗教に縋るつもりはなくて、基本的に使えたらなんでもいいという考えでいる。問題なのは、知識がないために実際の性能と価格のバランスを判断できないところにある。
おそらく製品のジャンルによっては、このメーカー一択、みたいな「常識」があるのかもしれないし、あるいはメーカーを気にしないなら安いほうで十分、大丈夫という場合もあるかもしれない。

得をすることよりも、できるだけ損をしないという意識で挑みたいところだ。
大型店舗の店員に判断を委ねるのは好きではないため、結局は一般的な相場を調べてみて、あとは自分の感性による部分が大きくはなりそうだが……もし、ちょうどいいものが見つからなければ、いったん買わずにおいて、必要が生じた場合に後から買い足すパターンでいこう。