K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

反響音が気になる

天井が高い部屋は解放感みたいなものがあるかもしれないけれど、そういう目に見える感覚というのは慣れてしまえば、大概よくも悪くも気にならなくなるものだ。
一方で、集合住宅である以上は音の響きのほうが問題で……広い空間になんでもかんでも反響してしまって、これは少し不愉快になる。たとえ慣れたとしても、恒常的なストレス原因になりかねない。どうにかしなければ。


ということで吸音材とかいうやつを買ってみた。30cm四方のギザギザしたスポンジ製のパネルのようなもの。
両面テープで壁に貼り付けるだけで、ある程度は反響を抑えることができるのだとか。本当だろうか。気休めにしかならない予感もしている。

物は試しということで、とりあえず数ピースを並べて貼ってみたが、いまいち効果が実感できない。まぁ全面を覆えれば話は変わってきそうだけれど、天井が高いので上のほうは届かないわけで、せいぜい2mちょっとが限界だ。
一面だけでなく、反対側の壁とか、あちこちに散りばめれば多少は変わるのだろうか。残念ながら両面テープが切れてしまったから、今は試せないのだが。

一応、壁に跡が残ってしまうと困るので、以下のように工夫して貼り付けた。

壁|マスキングテープ|両面テープ|吸音材

今のところはちゃんとくっついているのだけれど、こういうテープの粘着力ってどのくらいの期間維持されるものなのだろう。貼り付けるのには予想外にも随分と手間がかかってしまったので、剥がれたら結構落ち込む。
細かい作業って初回はいいけれど、同じことを何度も繰り返さなければならないとなると面倒で萎えてしまうから、このまま二年くらい耐えてくれることを願いたい。
なんか掃除とか考えると大変そうで、既に面倒になってきている自分がいる。


別にちょっと響くくらい、気にする必要なんてないという考えもあったのだ。
反響音なんて普通に過ごしている分には、気にはなるけれども大きな不都合はない。独り言をぶつぶつ呟いていたとしても、流石に隣まで聞こえるほど大声は出さないはずだし、ちょっとした生活音なら向こうからも響いてくるからお互い様だ。

ただまぁなんというか、先日のことだが、今どきの人間らしくオンラインで人と会うやつをやってみたのだ。デスクトップPCなので、わざわざWebカメラを買って、さあ準備万端だという気持ちで臨んだわけで。
正直、相手にどのように聞こえているかなんてわからないから、推測でしかないのだけれど、おそらく非常に劣悪な音声を垂れ流していたのではないかと思っている。最初、風呂場かと疑われたくらいで、つまりそれだけ音が響いていたということになる。
ちゃんと音声のチェックをしたり、細かい設定をしたりしなかった自分が悪いのだが、ひどいノイズも混じっていたような気がするので、後から大変申し訳なく思った。
音声通話なんて滅多に機会がないとはいえ、やはり一度気になった……というか気に食わないと思ってしまったものは、改善せずにはいられない。だからこその、とりあえずの吸音材だった。

劇的に変わることは期待していなくて、ちょっとでもよくなれば、という気持ちから試したみたのだけれど、実のところ1万円くらいの出費にはなっているから、効果なしだとそれなりに悲しい。まずは両面テープを追加購入して、貼り付け面積を増やしていきたいところ。
そういえば殺風景だった部屋に、黒とはいえ色味が生まれたのも、視界における刺激としては悪くない感じがした。センスがあれば、配置にこだわったりできるのかもしれないけれど、まずは実用面重視ということで、ひたすら敷き詰めるのみ。

オンライン飲み会なんかで求められるのは、基本的に顔が見えること、音が聞こえること、のみだと思っている。前者は問題ないため、あとは後者をどうするか、ということで模索しているところ。
部屋の環境を整える以外に、マイクを別途購入するというものがある。反響音はマイクを口に近づければ抑えられるらしいから、カメラ内蔵のマイクは諦めてしまおうという方針。
こちらも買って試してみたのだけれど、なるほど確かに余計な反響はなくなったように感じた。ツールを使ってノイズをカットすれば、声のみを入力することだって可能かもしれない。
ただ、それでもやはり自分の声が部屋中に響き渡るのは違和感があるため、吸音材への期待が当初に比べて無駄に高まってきている。

PCの前だけ小型の防音室的な形で囲いを作れたらいいのだけれど、スペース的に難しいだろうし、なによりあの手の機材は高すぎるので、数少ない機会のための投資としては割に合わないから却下。
ほとんどないとは思うが、私が配信者となる可能性だってゼロではない。しかし仮にそうだとしても、金をかけるのは状況が変わってからでも遅くはないだろう。