K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

買い換え時期ではあるのだが

今のスマホにしてから二年半以上になるので、そろそろ不具合が出てきてもおかしくない。
しかし最近のスマホ……というかXperiaシリーズは、なぜすべて21:9のサイズなのだろう。
16:9のXperiaXZ1に慣れすぎているせいか、気軽に機種変更に踏みきれない使用感の違いを感じる。


iPhone嫌いでAndroid一択の私にとっては、Xperiaこそがほとんど唯一心が惹かれるスマートフォン機種だった。
せっかくのAndroidなのだから他のメーカーのものも色々と試してみれば面白いかもしれないけれど、安い買い物ではないし二年間も耐えなければならないと思うと、なかなか挑戦するわけにもいかず。
その点、初めてスマホを持った時から使っているXperiaシリーズには、それなりの信頼感があった。見た目も中身も、力を入れて作られているのがわかる。
これまで運よくハズレ機種が出るタイミングが買い換えのローテーションと被らなかったのもあるけれど、今後も新機種が出続けるなら、私も買い続けようと思っていた。

現在、市場に出回っているXperiaはいずれも比率が16:9ではない縦長のもので、従来の機種と比べると手に持った感じや画面の見え方が大きく異なる。同じブランド名を冠していても、実態は別物なのではないか、と訝しんで見てしまう。
画面を広く使えるというのは、一面的には合っていることなのだろう。でも実用的な観点では、まだ世界が追いついていないように思う。
たとえば配信されている映画などを見るにしたって、ほとんどは16:9の規格で作られているし、ゲームをするにしても大多数のユーザー基準で作られているから、無駄にスペースが余ってしまうのではないかと疑問が出てくる。
なんというか、21:9であるメリットがあまり感じられないのだ。16:9で十分ではないか。

こう思うのは私が新型機種を使ったことがないからで、実際には16:9よりも優れている点がたくさんあるのかもしれない。
ただ、使い慣れた比率を継続して使っていきたいという需要だって少なからずあるはずなのに、新しく出てくる機種がことごとく21:9なのはどういう料簡なのだろう。16:9は時代遅れの古い感覚なのだと、さっさと切り捨ててしまいたいのか。個人的には21:9なんて、まだデファクトスタンダードには程遠いと思うのだが。

18:9などの比率も増えつつあるようなので、縦が長くなっていくのは世界的な潮流なのだろう。数年後には、16:9のスマホ絶滅危惧種と化している可能性もある。
慣れ親しんだ形にばかり依存して新しいものを受け入れられないのは本意ではないため、とりあえず思いきって新感覚に挑んでみることも人生には何度か必要なことだ。今、使っているこの機種が急に故障してしまったら、きっと渋々にせよ気持ちを切り替えることができるはずだ。
ただ、先述したように実用上のデメリットがいくつか気になってしまうので、世の中がもう少しワイド画面に対して適応してきてからでも、遅くはない気がしている。だから、本当に使い物にならなくなるまでは、私はXperiaXZ1という傑作を愛用することだろう。

まぁ最近のゲームはSnapdragon845以上のスペックを要求してくることもあるので、若干の厳しさを感じないわけではないのだが。