K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

年の瀬に

振り返ればあっという間に過ぎ去ってしまった2020年。
年齢を重ねることで相対的に時間を短く捉えるようになるということが多少はあるにせよ、しかし例年に比べて時間の経過がかなり速かったように思う。


家にいることが多く刺激が減少したせいかもしれないけれど、私の場合は人生の重要な選択をしたり、生活環境の変化があったり、何かと新しい出来事には事欠かなかったように思うので、大きな原因は別のところにあるかもしれない。
感染症の流行による行動の制限によって、考えていた計画がスムーズに進まないということはあったけれど、年末に向けて徐々に体制は整ってきた。新年になったら気持ちを切り替えて、今度こそ勢いよくスタートを切りたいところではある。

さて、この師走の最後の一週間は、個人的にとても厳しさを強いられる期間だった。
自らのミスで絶大な精神的ダメージを負い、隣人からの騒音で生活リズムを徹底的に破壊され、結局のところ今日まで元に戻ることはなかった。
早朝に眠り始め、午後に起床する生活。逆に、そろそろ慣れてきたとも言えるかもしれないが、食事が面倒くさい私は一日二食になってしまうし、行動に計画性や効率が伴わなくなりがちだから、やはり健全ではない。
晦日の今日、実家に帰省したので(といっても都内の近所なので帰省感なし)、これを機に正しい形に直してしまいたい。


毎年、とある一人の友人に年賀状を出している。中学生の頃からの付き合いで、今ではその友人にしか年賀状を書くことはない。
年末年始の密かな楽しみではあるのだけれど、私は趣向を凝らして絵を描こうとするものだから時間がかかるし、体力や集中力をたくさん使う。年内には間に合わないというのが毎年のことだった。
しかし、今年に限っては二週間近く前から線画作業を進めていて、まぁ実際にはほとんど怠けていたわけだけれど、流石に完成させてしまおうと昨晩から今朝方にかけて作業を続けていた。
重い目を擦りながら描き続けること数時間、無事に完成させることができたので、あとは実家で印刷するだけ……と安堵しながら、ふと時計を見た。
驚いた。とっくに寝るべき時刻は過ぎていて、もはや睡眠に使える時間はなくなっていることに気づく。

年末だし帰省でしばらく家を空けることになるため、できるだけ部屋の掃除を済ませてしまいたいという考えがあった。
徹夜の頭でふらふらしながらも、掃除機をかけたり排水溝を洗ったりして、なんとか完了……あぁもうすぐ昼ではないか。
そんなこんなで休む暇なく実家に戻ってきたのが午後になってしばらく経ってからで、既に満身創痍という感じで意識を保っているのも限界に思えてきた。
これほど心身ボロボロの年末は生まれて初めてかもしれない。例年は冬コミに行っているから別の意味でボロボロになっているけれど、今年はちょっと、しんどさが勝る。
夜まで耐えられる気がしなかったので、それから数時間の仮眠を取ることにした。

結局、徹夜をしてしまうと体調が戻るまでの時間を無駄にすることになるから、どこまで行っても生命体である限り休養の重要性は揺るがないわけだ。
やはり規則正しい生活こそが大正義。今年最後の教訓となった。


これが年内最後の日記になるけれど、わざわざ今年の総括や来年の抱負を述べるようなことは、特にする必要がないと思っている。だって、日々の生活で考えていることは適時アウトプットしているのだから。
まぁ疲れた身体で真剣に頭を使いながら長文を書くのが大変だという気持ちも、ないわけではない。

ゴールデンウィークに突発的に始めた、この毎日更新の日記。ここまで続けることができて、今はホッとしている。
来年もマイペースで書いていけたら、きっと幸せなことだと思うので、気力の続く限り頑張って継続していきたいところだ。