K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

運命が変わる日

たった一日の行動や選択によって、その後の運命……自分の歩む道が大きく変わるかもしれない。
生きていれば、そんな日がどこかでやって来る。私にとっての明日は、その特別な日になりそうな予感がある。

 

たとえば、大学までの各種受験というのはその最たるもので、成長期と被っていることもあって入る学校によっては、まったく異なる性格に育つ可能性がある。
あるいは、大学での出会いやそこで紡がれる人脈は人生の核に近い部分を形成しやすいだろうし、卒業後の進路に与える影響も少なくないはずだ。
もちろん将来の具体的な形というのは、入学以降の細かい選択の繰り返しによって徐々に決まっていくものだろうけれど、最も根っこの部分……方向性というか大枠というか、後戻りのできないセーブポイントみたいなものを決めているのは、きっと受験日の自分だ。
あの日に頑張ったから掴み取った今、もしくは実力が届かず幻想と消えた未来。
今日の私は、明日以降をどのように捉えればよいのだろう。

明日になって「その時」が近づいてきたら、極度の緊張に襲われるに違いない。今のところは不思議と落ち着いているものの……何しろ、数日前にはまったく予見していなかった出来事だ。
そういう意味では失敗してもマイナスにはならないかもしれないが、おそらく私は成功以外の結末に対しては今年で一番後悔するかもしれないと感じている。それくらい、自分にとって軽視できない人生をかけたイベントと言ってもいい。
しかし事前に何を準備したらいいかわからないし、立場としては相手から提示された内容に対して的確な反応を返すことがメインとなるので、少し困っているというのが本音だ。
あまり気負わずに、むしろ楽しみにして気軽に臨むのが正解という気もしているし、相手だって変にプレッシャーをかけたいわけではなく、純粋に私とコミュニケーションを取りたいだけだろう。
もう少し先を見据えて大局的に考えれば、双方の目的や目標は非常に近いところにあるはずだし、これは明日の一回きりで終わるような話ではない可能性だってある。
仮に数年にわたって協力していけたら、きっと素晴らしい世界が待っているはずだ。

だから……そう、だからこそなのだ。やはり明日の貴重な時間を失敗という二文字に変えてしまうわけにはいかない。
順調に事が進んで成功、というわけにはいかないかもしれないけれど、たとえ上手くいかなかったとしても次に繋げられるような終着点を探ることに力を注ぎたい。
先日の日記でも書いたけれど、これはもう本当に天から降ってきたような話なので、活かさない手はないのだ。
私のためにも、私のモチベーションのためにも、そして私の存在を認めてくれていた相手のためにも、有意義な時間にしたい。
できれば年に何度かある、人生において忘れられない一日と言えるような日にできたら理想的なのだが……とりあえず今は、超簡単(超魅力的)な概要で釣られたに過ぎず、圧倒的に情報が足りていないので、ぶっつけ本番を乗り越えるしかない。