K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

なんでもない日常の話

昨夜のことは本当によく覚えていない。冗談ではなく、脳の半分くらいは眠った状態で日記を書いていたし、意識が朦朧としていた事実は記憶しているけれど内容はまるで頭に残っていないのだ。
まぁ早く寝ることができたおかげで、連日のように積み重ねてきた寝不足はほとんど解消したので、これにて長らく崩壊していた生活リズムも元に戻すことができそうに思う。

 

心地好い眠りから解き放たれて、時刻は朝の8時台、そういえば5時くらいに一度、大雨の音で目を覚ましたなぁと回顧しながら、まだ起きる準備が整っていない身体を布団から出していく。
特に空腹感はなかったけれど、食べないと痩せてしまうし、食事のタイミングは就寝時間にも影響するので、適した時間に食べられるなら食べてしまいたい気持ちはある。
こだわりはなく、栄養補給を目的とした朝食のメニューは、とっくに飽きた「いつものやつ」以外に選択肢がない。

冷蔵庫を開けて、卵を取り出す。
先日、手元が狂って床に落としてしまう失態を犯したから、最近はしっかり握るように意識するようにしている。
フライパンに割り入れて、火を点けて待つ。蓋をして適度な水を加えて蒸し焼きにしたら、特徴のない目玉焼きの完成だ。
今日はここで、ミスが出た。皿に移そうとフライ返しに載せたまでは良かったのだが、それを持つ力の加減がおかしくなってバランスが取れなくなり、目玉焼きは落下していった。
床ではなく、流し台の中に。
実際にどうなのかは知らないけれど、下手をすれば床よりも相当に汚いのではないかと思われる流し台の表面は、やはり後から考えると雑菌だらけだったのだろう。
3秒ルールが有効だったのか微妙なところで、慌てて皿に拾い上げてから軽くティッシュで拭いた。
これくらい大丈夫だと思って、そのまま食す。きっと、これは潔癖症には絶対に無理な行動だろう。
その数時間後に、直接的な原因がこれだったのかは不明ではあるものの、ばっちり腹を下したので、やはり私は胃腸が弱い。

 

午後は珍しく予定を入れていた。
腹の不調も落ち着いてきた夕方の時間だが、散髪の予約を入れていたのだ。
私の髪は伸びる速度が異様に速いため、あまり外出をしない昨今、気を抜いていると頭がもっさりと重い印象になってしまう。
およそ一か月半ぶりで、個人的には短めの間隔だったけれど、既に前回の切る前の状態と同じくらいには伸びていた。

今回は、もうちょっと全体的に軽くしたいという注文を付けて、少しだけ施術後の雰囲気が変わったように思う。
夏らしく、さっぱりとしたスタイルだ。

昔は、多少は伸びていても気にならなかったし、三か月近く放置してしまうことも珍しくなかったのだけれど、ここ数年ほどは髪の長さを気にするようになった。
それが外見的な側面を意識するようになったからなのか、目に入るとか髪を乾かすのに時間がかかるなどの生活上の問題に由来しているのかは、考えてみても自覚がないため即座に答えは出ない。
しかし、こうした些細な心持ちの変化は、長い目で見ると様々な場面で起こっているものだなぁと、ふと感じるひと時だった。