K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

睡眠はすべてを解決する

悩みがあったらとりあえず寝ればいいというのは、個人的に昔から鉄板の問題解消方法ではあるのだけれど、もちろん精神面だけでなく軽い体調不良にも効果テキメンだ。
今日は昼過ぎまでぐっすり眠っていたのだが、おかげで数日前から苦しめられていた偏頭痛も完治した。
原因が低気圧だったのか睡眠不足だったのかは不明だが、睡眠時間が十分でなかったのは確かなようで、頭痛から解放されたのは体力に余裕が出来たからだと解釈していきたい。

 

十分な睡眠の後に訪れる全能感は独特なもので、睡眠前の状態が悪ければ悪いほど、元気になったという感覚が増す。
だから、仮に毎日規則正しい生活を送って体力MAXのコンディションを維持できていたとしても、これほど気持ちが晴れやかになることはないだろう。
まぁそれを狙って体調を壊していくのは本末転倒なので、あえて無理をすることはないのだけれど、ちょっと怠いなぁと感じたら、たっぷり半日近く眠るように心がければ、意図的に絶好調を引き起こすことも可能なのではないかと思った。
実際のところ、体調の調整は半分ギャンブルみたいなもので、もし失敗したら疲れが取れず、いくら眠っても頭が冴えないなんて事態にもなりかねないから、そのあたりは今後の経験から現実的に健康的なラインを探るしかなさそうではあるが。

会社に束縛されていた時分は、どれだけ怠かろうと眠かろうと身体を動かさなければならないことが少なからずあった。そういう時は、己の体力を引き上げるサプリメントを使用していた。
疲労回復効果のある成分が凝縮された錠剤で、飲めば疲れた身体でも半日は耐えることができる。交感神経の活動を強烈に引き上げるせいか、変な時間に飲むと眠れなくなる恐れがあるため、寝起きかあるいは寝る直前くらいが好ましい。
今日は、気持ちよく目覚めた後にその錠剤を摂取した。
なぜ元気なのに飲んだのかと言えば、私は体力の絶対値が普通の人よりも低いため、中途半端に体力が戻った程度ではすぐにバテてしまう傾向にあるからだ。調子の良いタイミングで、最大値に近いくらいまで回復させておけば、数日は活力が持続すると考えた。
効果は一時的にせよ、このサプリメントを飲めば目に見えて状態が変化するので、何事に対してもモチベーションを上げやすくなる。この機を逃す手はなかった。

 

それはそれとして、元気になったから途端に活動的になるというわけではない。
わかりやすい現象としては、ドーピングなしでは眠気に襲われがちな夕方の時間帯に、まだ寝起きの際と大差ない意識レベルを保てているというくらいのものだ。
朝から集中して取り組んでいる作業があるならば、能率を大きく落とすことなく、なんとか夜まで走りきる体力が得られる感じなので、会社員としては非常に重宝していた……が、しかし現在は以前ほどの恩恵が得られにくいと言ってもいい。

取り戻した体力の貯金は二、三日ほど先まで継続するため無意味ではないのだが、一日単位で考えるなら昼以降に摂取した今回は、やや無駄になってしまっている気がする。
これから明日の朝まで何かの作業に取り組んで頑張ろうという話なら、上手く効果が噛み合うように思うけれど、その場合は生活リズムを再び半日ほどズラすことになる。
まぁそれでもいいか、などと簡単に思えてしまうから気楽そのものなのだが、いい加減この不摂生をどうにかしないと、そのうち後悔することになりそうな気がしないでもない。