K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

電気のアレ

もう月末という事実に驚きを隠せず、そろそろ一か月の成果として何か記事を書かなければならない……とは思いつつも、ちょっと機運が向かないので別件について書きたい。
というのも、上旬頃の日記で触れていた電気会社を変えたいという話なのだが、その後の進展について記録していなかった気がするので、今日まとめてしまおうと思ったのだ。
まぁ進展というよりは懸念事項が解消したという感じで、まだ会社の切り替えまで進んでいるわけではないから、後日また書く機会はあるかもしれない。

 

大まかな流れとしては、入居時に契約させられた電気会社からの請求が高く、さらに会社の評判が悪くて不信感が募ってきたことから、もっと安い会社へ切り替えたいと思ったのだが、普通に解約してしまうと違約金を取られてしまうのでどうにかしたいという話だった。
契約に際しては仲介業者が間に入っていて、もし途中で解約した場合には負担を肩代わりしてもらえると言われていた。本当に約束を守ってもらえるのかというのが今回の焦点であり、業者への問い合わせで言質を取れれば勝利ということになる。
一応こちらで当時の通話記録を残しているから大丈夫だとは思っていたが、はたして期待する成果が得られるのか、久々に「ビジネス」を意識した文章でやり取りを繰り返すのは大変に疲れる過程だった。

結論から言うと、解約後に連絡すれば違約金の分を返してもらえるとのことだった。
面倒なのはメール連絡ではなく、電話連絡に限定されているというところで、まぁ口座番号など個人情報のやり取りをするから文面で残したくないのかもしれないけれど、電話が苦手、というか大嫌いな私としては気が滅入るところではある。

そもそも問い合わせフォームからの返答が、メールではなく電話ばかりだったというのが気に入らない。しかも不在着信でメッセージを残すわけでもないのだから、非効率極まっている。
携帯電話は基本的にサイレントマナーモードに設定している上に、できれば声を発したくない住宅環境なので(壁が薄すぎるため)、電話という行為が非日常なのだ。たとえ使用中に着信があったとしても、無視してしまうことが少なくない。
そうして一週間以上も着信を放置し続けた結果、とうとうメール連絡を受け取ることに成功した。

驚嘆した。
なんと、期待していた回答は書かれておらず、要約すると「電話したいから、いつなら都合がいいか教えろ」というものだった。
もちろん口調はこんなに悪いものではなく、もっと丁寧だったけれど、明らかにメールを嫌がっている雰囲気が見て取れた。
時代錯誤にも程がある。

そこで私は「電話は無理だからメールで回答を寄越せ(意訳)」と返す。
翌日にはまた着信があり、苛立ちながら無視をする。
そうこうしているうちに、相手も痺れを切らしたのか再びメールを返してきた。ようやく、確実な発言を引き出すことができた。
曰く、手続きは電話でしか受け付けていないけれど、連絡してくれれば対応するということだった。解約したら電話してね、という形で一旦の落着となる。

たったこれだけのことなのに。
最初の連絡で、メールで回答してくれたら済んだ話なのだ。
今どき電話することしか能のない連中は、どれだけ非効率に仕事をしているのだろうか。いかにも日本的な無意味を再生産する気質に、心底うんざりしてしまう。

 

さてはて、そんな出来事が中旬から下旬にかけて展開されていたわけだが、いよいよ電気会社の切り替えに悩む必要はなくなった。
より安く、市場価格で変動することのないストレスフリーな会社を探す日々が続く。
まぁ適当に検索してみると、悪くなさそうな会社がいくつか見つかる。複数の紹介サイトに載っていたら、大きく失敗する確率は低いだろう。
ということで、自分のケースに照らし合わせて料金表を適用し、最も安くなりそうな会社を絞り込む作業へと進む。

ただ、複数の会社を計算しつつ比較するというのは思っていたよりも面倒で腰が重くなり、昨日まで放置するという失態を犯してしまった。だからといって大きな損失が出るわけではないものの、せっかく仲介業者から回答を得られたのだから、あまり間隔を空けたくないという気持ちがある。
月末ということに気づいた今日、いよいよ申し込みに踏み切った。
手続き自体は拍子抜けするほど簡単で、書類は後から送られてくるらしいけれど、これで特に意識せず近いうちに安い料金へと切り替わっているはずだから、楽なものだ。
現在の会社から違約金の請求があったら、仲介業者へと電話して金を返してもらえばいい。

長い目で見ると、たった数万円程度の損得でしかないはずから、これだけのエネルギーを注ぐのは非常にコスパが悪い気がしてきた。
ただ、電気代という毎月のように突きつけられるコストにおいて、想像よりも高い状況が長く続くのは精神衛生に悪影響という考え方もできる。
これは金の問題というより、気持ちの問題なのだ。
日常生活で生じるストレスは、なるべく減らしていくに限る。