K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

回線問題

今の住居は壁の薄さ問題で完全に失敗だったと思っているが、入居時に気にしていた点は他にもある。現代において必須とも言えるインフラ、インターネット回線の強度だ。
こだわりのある人間なら、入居前からそれなりに評判が良く信用できる回線を独自に引き入れる手続きを行うのだろうが、幸か不幸かネット回線無料の物件なので、使ってみて不満を感じたら検討しようというスタンスだった。

 

住み始めてから一年半ほどが経つけれど、ネット環境について問題視することは稀と言っていいくらいだった。
他の部屋の住人が大量にデータを使っていたら、その分だけ帯域が圧迫されて遅くなるのは仕方ないものと諦めるけれど、私の狂った生活リズムが功を奏してか知らないが、ほとんどの活動時間帯においてストレスフリーな回線を享受することができていた。

しかし、おそらく今月に入ってからの話になるが、どうにもネットの繋がりが悪い。
日中から夜中にかけて、あるいは日によっては深夜帯にも、回線のパフォーマンスが極端に低下するのだ。
ウェブページの表示速度が遅すぎて分単位で待たされることも珍しくなく、読み込みに失敗してHTMLが崩れたりタイムアウトしたりする。
こんなこと、少なくとも昨年には滅多に経験しなかった。

四月ということで、新たな入居があったのかもしれない。それが真っ当な会社員ではなく、私と似たような感じで基本的に引きこもりがちな人間だったとしたらインターネットの使用頻度が高いことに不思議はないし、その人と私で共同住宅全体の回線使用率を満たしてしまっている可能性は少なからず存在するだろう。
まったく迷惑な話だけれど、私自身が一般的に想定されている以上に使っているという事情もあり、文句を言うことはできない。こういうリスクは十分に承知の上で、ネット無料の物件を選んだのだ。不便なら別に回線を引けばいいというだけのことで、それが嫌なら受け入れなければならないストレスとも言える。

生活インフラにおいてインターネット環境が占める割合は、いったいどのくらいのものだろうか。
諸々を総合して、現状は比較的安く済んでいるほうだとは思う。ただ、毎月の固定費は極力、増やしたくないものだ。今さら、新しくネットの契約を結ぶ気なんて起きない。
軽い時と重い時とで、速度に10倍近くの差が生まれるからページを開くタイミングガチャみたいなところがあって、もし駄目でも待っていたら表示されるのが絶妙に嫌らしいところだ。
完全に使い物にならないなら必要経費と割り切れるのに、不安定ながら使えないことはない。今後もこの状況が変わらないとしたら、どこかで不満が爆発しそうな予感はあるものの、その前に新しく物件を見つけて引っ越す道を模索しそうでもある。

 

引っ越したいという話は、隣人の件を過去に何度も書いている通りずっと考えていることなのだが、問題は私の社会的立場の都合で容易に契約ができないだろうということだ。
一般的な社会人ルートから逸脱した人間に特有の悩みで、これを克服するためには己の活動を軌道に乗せる必要がある。
まだ、早いのだ。まだ、難しい。

あと半年で劇的に生活が変化する見通しは立っていないから、とりあえず一度は現状のまま契約を更新することになりそうだ。
本当に、早く今の窮地から脱したい。