K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

心肺機能

ちょうど二週間ほど前だろうか。深夜から早朝にかけて行う「散歩」を十か月ぶりに再開したのは。
再開初回の話は日記に書いたように思うけれど、久々ということもあって途中で心臓が限界を迎えて、急激にペースを落とさざるを得なかったことが印象的だった。
散歩とは言っても超ハイペースで激しい運動だから、終わった後は全身に大きな疲労感が襲いかかってくるし、下半身の筋肉は悲鳴を上げることになる。毎日は無理だし、今は週に一度か二度くらいがちょうどいい感じだ。

 

この日記を書いているのが、記事の更新時刻である22時を大幅に超過した翌朝の4時台なので、厳密には翌日ということになってしまうのだけれど、とりあえず今夜は再開後四度目のウォーキング実施日だった。
帰ってきて、疲れと眠気がいい塩梅で出てきたタイミングで、なんとか書かねばならないと重い腰を起こしている状態だ。

長々と書くつもりはないため結論から書くけれど、どうやら私の心肺機能は初回以外、非常に良好なコンディションを取り戻したらしい。
いきなりシビアな経験を強いてしまったからなのか、もともと能力自体はあって眠っていただけなのか、明確な要因は不明だけれど、自分でも驚くほどに「散歩」に適応した。
初回は翌日以降、ひどい筋肉痛がなかなか快方に向かわなかったというのに、二回目からは実施日の翌々日には元気なくらいだ。
歩いている最中の感覚は、ほとんどがランナーズハイで占められているようなもので、初回と比べてかなり飛ばしても平気になった。
実際にどのくらいのペースで歩けているのか確かめるために、三回目からはウォーキングのアプリをインストールして使っているけれど、長いブランクを感じさせないパフォーマンスを発揮できていて、体力作りの伸び代に期待が持てるようになった。

昨年とはコースを変更したこともあって、そもそも距離が伸びているのだ。にもかかわらず、ペースは落ちるどころか上がっている。
本当に不思議でならないのだ。基本的に在宅の引きこもりで、数少ない外出機会は週に一度の買い出しのみ。
全身の筋力は極限まで低下して、成長期以降における生涯最低体重付近を上下する羽目になっているというのに、そんな肉体が以前よりも負荷の高い運動を容易にクリアできているなんて、あまりにも頭の中の事前イメージと合致しない。
もしかしたら、体重減少の影響で身軽になっていることが幸いしている可能性もあるが……筋力減少分以上に、自重の負荷が軽くなり楽になっているなんてことがあるのだろうか。
しかし、運動習慣を中断した秋口の時点で、既に体重は現在と大差ないところまで減っていたように思うし、関係ないような気もする。

 

自らの身体だというのに、これほど理解できない現象が起きると原因を追究したくなってしまうものだが……前向きに解釈するなら、やはり心臓が破裂して死にそうになるほど苦しくなった初回の強力な負荷が、私の肉体を覚醒させたという風に捉えるとスッキリする。
火事場の馬鹿力ではないけれど、危機に瀕すると潜在能力が引き上げられるというのは、本当にあるのかもしれない。

最後に、アプリで確認できる数字だけ記録しておこう。
信号の関係で若干ルートが変わるため距離が異なるけれど、前回と今回のニ回分、距離と時間と時速、歩幅といった基本的データだ。

7/25
5.3km・43分・7.4km/h・1.04m

7/30
5.0km・40分・7.5km/h・1.11m