K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

世間に疎いため

来週、諸事情によりしばらく家を空けることになったのだが、それはすなわち、必然的に外出することを意味する。
当たり前の話をしているようだが、買い出しと深夜の散歩以外で外界に飛び出すことのない私にとっては、「しばらく」という曖昧ではあるが数日では済まない期間にわたって自宅の外で過ごすことは非日常そのものであり、少なからず心構えをしておかないと精神がやられてしまう可能性があるのだ。

 

ふと、外側の世界におけるニュースに目をやると、例の感染者の数が見たこともないような数字を記録していることに気づいた。
いやはや、このところその手の話題に対して本当に興味がなく、さらに言うと世界的な流行があったことすら通常の意識から欠落していたくらいだったので、あらためてリアルタイムに世情を認識しようとすると、世の中と自身との温度差に驚くことになる。
しかも、昨年や一昨年は日本における数なんて相対的に見れば大したことはなかったはずなのに、今や世界トップクラスに爆発しているではないか。いったい、どうしたというのだ。

競馬関連の情報収集を除き、あまりTwitterを見なくなったから気づかなかったけれど、久しぶりに「オタクアカウント」を開いてTLを遡ってみると、よく知っている声優が何人も感染報告をしている。
対人接触の多い業界人は、そういうリスクが一般人と比べて遥かに高いだろうから対策は大変だと思うが、ここまで勢いよく広がっていると、もう従来の感覚では抑えようがないのかもしれない。
とはいえ、重症度合いは以前のものより随分と控えめなようだから、そろそろ「ただの風邪」に近いレベルになってきているのだろうか。まぁ症状自体が普通の風邪だとしても感染力が高すぎて厄介だから、なるべく接触は避けなければならないとは思うが。
人によっては後遺症が残る恐れもあるし、罹らないに越したことはない。

さて、ここまで私は地球上で最上位クラスに感染リスクの低い生活を続けてきたわけだが、来週の行動次第では、ひょっとすると初めて窮地に立たされることになるかもしれない。
自らの免疫力は、どうだろうか。極度に痩せていて、疲れやすい。客観的に考えるなら明らかに免疫力が低そうなのたが、実際のところ体質は決して悪いものではないのだ。
そもそも外に出ないから判定不能という話はあるけれど、最後に風邪を引いたのがいつだったか思い出せない程度には健康的だ。喉の痛み、止まらない鼻水や咳、全身を倦怠感で包む発熱など、過去数年において経験した記憶がない。
潔癖症とは対極の性格で、部屋の中は基本的に散らかり放題、埃が大量に発生していて少なくない雑菌を日頃から吸い込んでいそうな私は、はたして某ウイルスに対してどれだけの力を示せるだろうか。

ちなみに、ワクチンは既に三度の接種を実施しているけれど、いずれも副反応は世間で言われている平均水準を下回るくらいに、なんでもなかった。
だから、希望的観測ではあるものの、もし感染したとしても無自覚か、少し調子が悪い程度の症状で終わるのではないかと考えている。
どちらかと言えば、低体重による体力的なデバフのほうがずっと影響が大きいような気はしていて、仮に他の健康的な誰かと身体を取り替えることができるなら、私は元気一杯になるだろうし、取り替えた相手は具合が悪すぎて動けなくなるのではないかとさえ思ってしまう。

 

日記は一応、出先においても毎日ちゃんと続けるつもりではあるが、時間と体力の問題で満足のいく内容や文章量を満たせるかは微妙なところだ。
22時に間に合っていないのは最近の日常ではあるから気にしていないけれど、日によっては本当に余裕がなくて、箇条書きのメモのような形になってしまうかもしれない。

刺激に乏しいことを嘆く日々から一時的にせよ解放されることにはなるから、書こうと思えば無数にネタは浮かんでくる気がするので、予想に反して長文日記を連発する可能性もなくはない。
むしろ、気持ち的にはそちら寄りなのだが……どうにも確保できそうな時間が現時点で不明瞭なのだ。
日記という習慣の持続を目的とするなら、一週間くらいの期間で見て、バランスが取れていたら問題ないということにしたい。