K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

フロムの魅力

最近の関心事の一つに、一年ぶりにダクソが浮上している。
思い返すと、あれにハマってプレイしていたのは一年以上も前になっていて時が経つ速さを実感してしまうが、それはさておきダクソは名作だ。
そして他人がプレイしているのを、自らのゲーム体験と体験と重ね合わせつつ見ていくのもまた、面白い。あらためて、ゲームコンテンツを咀嚼していく感覚があるのだ。

 

一昨年の年末から昨年の今頃までの間に、ダクソ1,2と立て続けにプレイしていた。多少やり込みはしたものの、あの膨大なマップを一つひとつ、ちゃんと記憶に刻み込んでいたのだと理解できると、ちゃんと真剣に楽しめていたように感じられて気分がいい。
プレイスタイルは人それぞれで、使う武器や防具も個性が出る。また、進んでいくルート、倒すボスの順番も十人十色……というほど多彩ではないかもしれないが、ある程度の選択肢があって、他人の配信で見ていると記憶にない攻略方法を覗くことができる。

普段、私はVtuberを見ることがないのだけれど、半月ほど前から某Vのダクソ配信を見ることに時間を使っている。
ダクソをプレイしている人なんて世の中には無数にいるし、配信している人も同様なのだから、今さらダクソ配信なんて、しかも慣れないVtuberのものなんて、よくよく考えてみたら興味を抱いたことを不思議に思う。
別に、すぐブラウザバックしてもよかったのだ。だって、そのV本人に対する関心や好意というものは、ほとんどないに等しいのだから。
しかしながら、なんだかんだでダクソ配信を追っかけることが最近の日課になってしまっているあたり、ダクソというのは本当に魅力的な世界なのだと思い知らされる。

実際のところ、私はVのゲームプレイがあまり好きではなかった。
妙に作ったような声で、わざとらしい反応を繰り返す。それが好きな人の感覚を否定するわけではないけれど、個人的には見聞きして気持ちのいいものではない。
もともと動画や配信は上手い人のものを積極的に、優先的に見たいという意識があるため、言ってしまえば素人のガバガバプレイなんて、それ自体に大した価値はない。視野の狭さや、自分ではやらない意味不明な選択、スルーしても問題ない箇所に固執して時間を費やす行為など、ややストレスが溜まるシーンも少なくないのだ。
それでも、特定のポイントの到達した時に、あるいは特定の人物やボスと遭遇した時に、この配信者はどんな反応を見せるのだろう。そういう期待感が大きすぎて、ついつい見てしまうのは、ダクソというコンテンツが孕む巨大な中毒性の賜物かもしれない。

まぁ正直なところ、ライブ配信よりはアーカイブで見たい場面だけ飛ばし飛ばし楽しむほうが効率的ではあるのだけれど、なんだかんだ興味のないVでも見続けていると単純接触効果で好感度が上がっていくらしく、以前は「どうでもいい」と考えていた時間も楽しめないことはなくなってきた。
使っている装備や攻略時のレベルが違うから比較はできないものの、過去の私が沼った部分で同じく苦戦してくれていると、非常に心地がいい。
そろそろ終盤も終盤というところで、彼女のダクソ配信回数はあと1,2回といったところだろう。
できれば是非、ダクソ2,3やSEKIROの世界にも足を踏み入れてほしいところだ。

 

ところで、あるあるの話だと思うのだが、他人のプレイを見ていたら自分でも遊んでみたくなった。
もう全クリと言っていいくらい遊び尽くした思い出があるのだけれど、やはり良質なゲームというのは何度やってもいいものだ。
まぁ既プレイとはいえ最初からでは時間がかかって仕方ないだろうし、ここは我慢するとしよう。
やるとしても、まだ手を付けていないエルデンリングのほうが優先度が高い。