K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20231011)

夏が本格化する前には、最新の映画情報を頻繁にチェックしていたものだったが、ここしばらくはどうにも意識が映画に向いていない。もともと興味があったはずの作品がいつの間にか上映開始していたり、既に公開終了していたり、映画鑑賞を趣味と呼ぶには些かおざなりな姿勢になってしまっていることを否定できない。
直近の注目作だと「ガルパン」は観ておかなければならないだろう。かれこれ何年になることやら、テレビ放送から「劇場版」の大ヒットを経て、最終章の制作に至るまでにどのような経緯があったのか定かではないけれど、平気で2年ほどの間隔を空けながらの6部作というのは正気の沙汰ではない。それでも、初期からのファンとしては追わずにはいられないのだ。
ガルパンおじさん」という言葉が界隈では当たり前のように使われているところから、ユーザーのボリューム層はアラサーどころかアラフォー、アラフィフ、もしくはそれ以上かもしれないわけだけれど、長寿コンテンツの宿命として、中には物語を完結まで見届けることができない人もいるだろう。あるいは、娯楽が多様化している時代だから、かつての熱意を維持できず脱落していく人も多数いるはずだ。
私は一応、己の命がある限りは最後まで楽しむつもりではあるものの、これだけの空白期間を強いられると、内容に関してはほとんどの情報が欠落してしまう。情報量が凄まじく凝縮されている作品だから、ぼんやりと断片的なイメージは覚えているけれど、どのような展開で第3章まで続いてきているのか、今作の第4章に何を期待できるのか、正直なところ言えることは何もない。
何年後か知らないけれど6時間ひとまとめに一挙上映してくれる映画館だってあるだろうし、娯楽としての質を追求するのであれば急ぐ必要はないのかもしれない。とはいえ、一度こうして考えると気になってしまうため、やはり観にいかないという選択肢はなくなるのだった。