K's Graffiti

文章を書いたり絵を描いたりします。

生存記録(20231205)

寒さのせいか睡眠時間が伸びがちだけれど、その分ちゃんと体力は回復しているようで、先月と比較すると連続稼働時間は長くなっているように思う。土曜日の反動で実質的に数日、何もできず寝込む形にはなったものの、起床直後に行う直感的な体調判断であったり、それから数時間にわたる意識レベルであったり、諸々のパフォーマンスを分析してみると、そろそろ疲労は解消されたと言っていい。
疲れが取れたという事実が、イコールそのまま全力を出せることを意味するわけではないのだが、あらゆるモチベーションを阻害して身体の機能を鈍化させる尋常ならざるデバフ状態が続いていた日曜日から月曜日あたりの時間を振り返れば、今のコンディションは飛躍的に向上している。言い換えれば、ようやく思いつくまま即座に行動へと移れる準備が整ったという感じだろうか。もちろん、これは先週末のイベント以前と大差ない身体状況ではあるのだけれど、大きな疲労から回復したという意味で、相対的に気持ちの面で前向きになれているわけだ。ネガティブに捉えがちな疲れる営みというのも、こうして後日の経過まで含めて考えれば、必ずしも悪くはないのかもしれない。
ところで、あの日の私について回想してみたところ、やはり自分が想像していた以上に頑張っていたように思えてならない。直近の数年間は他者とのコミュニケーション頻度が著しく低下しているだけでなく、たまに誰かと会話する機会があったとしても、その密度の濃さに期待することは不可能だった。己の本質的な思考を引き出してくれる人間なんて、滅多に出会えるものではない。当たり障りのない言葉を紡いで時間稼ぎをするような、まったく面白くない話し相手しか存在していなかった。
日常的に他者との関わりを持っていたがゆえに、ある程度は会話に慣れていた全盛期の私を基準にすれば、おそらく現在の基本的な会話能力というのは言うまでもなく物足りない。そもそも物理的に舌が回らなかったり、語彙力が低下していて言葉に詰まったり、とにかく円滑なキャッチボールに支障を来すだろうと考えていた。しかし、案外そうではなかったのだ。普段からこうして、やや複雑な文章を捏ねくり回している影響か知らないが、意外と喋ることができた。
相手を選ぶ必要があるのは確かだけれど、脳の働きが極端に悪くなっているとか、すぐ思考停止に陥ってしまうとか、その手の望まない事態に至っているわけではないことが判明して、ひとまず心の底そこから安堵できたことは、ここに記録しておきたい。